遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

明治・大正の作家たち~大塚楠緒子と漱石

2023年06月17日 | 読書

とある場所に「紫陽花の小道」がある。地図には無い。
梅雨の頃、道の両側に様々な色や形の紫陽花が咲き乱れる。
5年ほど前までは紫陽花図鑑が作れるほど写真を撮ったのだが・・・。


さて、「明治・大正の作家たち」の実質第1回は、大塚楠緒子と漱石。
昨日、NDLサイトで大塚楠緒子(おおつかくすおこ)を見つけたことを書いた。


リンク文字をクリックすると別タブで、紹介ページが表示される。
~国立国会図書館(NDL)「近代日本人の肖像」のWebサイト~

もう一人登場人物がいる。



解説を読むと、彼女もなかなかの才媛と見受けられる。
その彼女が、「明治大正美女追憶」という連載を当時の雑誌に寄稿している。
総勢18名、大塚楠緒子もその一人だ。

最初に長谷川の「美女追憶」中の大塚の話を。
→「青空文庫」の該当ページが別タブで開く。

大塚楠緒子の人となりがよく書けている。美人+才媛である。
しかも漱石作品のモデルであることも暴露?している。
ふ~ん、「硝子戸の中」・・・漱石作品は数多く読んだが、これは未読。

これも「青空文庫」にお出まし願おう。
単行本だから、相当に量があるので、御用とお急ぎの方は二十五章を。
ここで、楠緒子と漱石は以前に知り合っていたことが判る。

一説に、漱石は楠緒子に恋愛感情を抱いていたという。
二人はどこでどうして出会ったのか、そのあとどうなったかが知りたい。
それが今回の目的だったのだが、諸説芬々・・・確たる情報が無い。

これじゃ漱石ではなく、芥川だよ、そう「藪の中」。
その芥川、「草枕」には批判的だった、なんてネット情報もあった。

それで思い出したが、「草枕」に出て来る奈美さん。
彼女の描写にも、楠緒子への漱石の想いが絡まっているかもしれない。

また、漱石の「こころ」にも楠緒子がモデルとして登場する・・・説もあった。
「こころ」は若い頃に読んだが、たぶん、途中で投げ出したと思う。
今回、若い女性が出て来る箇所を拾い読みしたが、モデルとは言い難い。

それよりも「こころ」では、「先生」のモデルは誰?のほうが関心事だ。
でも、それを始めると、再び「藪の中」の公算大。
というわけで今回のシナリオは不首尾に終わってしまった。

「明治の作家」というテーマ自体が私の手には負えないのかも・・・。
どうするか未定だが、明日またお会い会いましょう。

[Rosey]