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シャロン首相を支援 ペレス元首相、労働党離党

2005年12月01日 | 中東
イスラエル

 【カイロ=加納洋人】イスラエルのシモン・ペレス元首相(82)は三十日、テルアビブで記者会見し、労働党を離党してシャロン首相が旗揚げした新党カディマ(前進)を支援することを明らかにした。イスラエルからの報道によると、ペレス氏はこの中で、「私の(労働)党での活動は終わった」と離党を表明、そのうえで、「和平へと導く最適な人物はシャロン氏だ」と述べた。ただ、直ちに新党に加わるかどうかについては明言を避けた。

 ペレス氏は、「シャロン氏と話し、彼が和平を推進していくと確信した。その目的のために、彼(シャロン氏)と協力することを決めた」と述べ、「パレスチナ和平路線」の継続をシャロン首相に託す姿勢を示した。

 シャロン首相は、ガザ地区などユダヤ人入植地からの撤退計画を進め、九月にガザ撤退を完了させたが、同計画は、昨年十二月にシャロン首相率いる右派政党リクードとペレス氏が党首を務めていた労働党とが大連立を組み、推進してきた。

 シャロン首相はガザ撤退を進める中、入植地撤退に強く反対するネタニヤフ元首相ら強硬派との対立を深め、十一月二十一日にリクードを離党して新党を結成した。一方、ペレス氏は十一月九日に行われた労働党の党首選挙で、労働組合出身のペレツ氏に敗れ、その進退が注目されていた。

 ペレス氏は一九九四年にパレスチナとの和平交渉の道を開きノーベル賞を受賞している。

(産経新聞) - 12月1日15時17分更新

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