製薬大手「武田薬品工業」の子会社、水沢化学工業(本社・東京都中央区、河東勝社長)は3日、新潟県胎内市の中条工場敷地内の地下水から環境基準値の最大200倍となるダイオキシン類が検出されたと発表した。検出数値は今年3月までに判明していたが、県への報告は11月末に遅れていた。同社は「数値の解釈に時間がかかった」と釈明している。
同社が04年11~12月に敷地(17万1000平方メートル)内の30カ所で、地下水を調査したところ、25カ所で環境基準値(1リットル中1ピコグラム)を超える1.1~200ピコグラムのダイオキシンが検出された。
同社は55~88年に乾燥剤の製造過程で有臭物質「トリクロロベンゼン」を使用し、使用した残りの物質を地下に埋めていた。トリクロロベンゼンは高温で加熱するとダイオキシン類が発生するとされるが、同社は「発生した原因は特定出来なかった」としている。【柴田真理子】
(毎日新聞) - 12月3日20時6分更新
同社が04年11~12月に敷地(17万1000平方メートル)内の30カ所で、地下水を調査したところ、25カ所で環境基準値(1リットル中1ピコグラム)を超える1.1~200ピコグラムのダイオキシンが検出された。
同社は55~88年に乾燥剤の製造過程で有臭物質「トリクロロベンゼン」を使用し、使用した残りの物質を地下に埋めていた。トリクロロベンゼンは高温で加熱するとダイオキシン類が発生するとされるが、同社は「発生した原因は特定出来なかった」としている。【柴田真理子】
(毎日新聞) - 12月3日20時6分更新