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シーボルト日記を初翻訳 幕末の風俗や自然を記述

2005年12月01日 | 日本
 ドイツの医師シーボルトが再来日した際に書いた日記が初めて翻訳され、「シーボルト日記」(八坂書房)として1日、出版された。幕府の外国方顧問として奔走する様子を記しながら、当時の江戸や横浜の風俗、自然などを冷静な視線で観察し、記録している。

 翻訳者は石山禎一・東海大講師と牧幸一・早大高等学院教諭。1859年8月に長崎に到着し、62年5月に離日するまでを整理した。日記の存在は知られていたが、癖のある肉筆で書かれ内容が多分野にわたるため、翻訳に4年もかかった。

 当時、米公使通訳官ヒュースケンの殺害事件など攘夷(じょうい)派浪士らによる外国人襲撃事件が頻発。シーボルトは、外国奉行やイギリス公使オールコックらと会合を重ね、「暗殺事件についての手紙を書いた。真夜中、私の文書が幕府から若干の所見とともに戻ってきた」と記すなど、折衝に明け暮れた様子がうかがえる。

(共同通信) - 12月1日16時27分更新

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