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閉鎖から8年、旧下荒針清掃工場解体始まる

2008年10月27日 | 公共施設等
【宇都宮】跡地に市の資源ごみ中間処理施設の建設が決まった下荒針町の旧下荒針清掃工場の解体工事が、今月から始まった。同工場の解体は、多額の費用がかかることや跡地利用が決まらなかったため、二〇〇〇年の稼働停止から手つかずの状態が続いていたが、やっと動きだした。

 一九七七年三月に建てられた同工場は老朽化が進み、クリーンパーク茂原が稼働したのに伴い閉鎖された。

 当時は施設の更新以外は解体に国の補助が受けられない上、ダイオキシンの除去などに多額の費用がかかるため、市は同清掃工場の解体、撤去を見合わせていた。〇四年、煙突の一部が地震で崩落したため、煙突のみを緊急撤去した。

 同清掃工場が解体にこぎつけられたのは、金沢、下飯田など周辺の四自治会が、市が跡地利用に計画した「その他プラスチック製包装容器等」の中間処理施設の建設を受け入れたため。同施設は、市が一〇年度から取り組むレジ袋など「その他プラ」の分別収集・再資源化の拠点で、圧縮、梱包を行う。

 跡地に同施設の建設が決まったことで、〇五年に国が創設した「循環型社会形成推進交付金制度」を利用できるようになった。同制度は跡地にごみ処理関連施設を建設する場合に適用される。同工場の解体工事費は約二億八千万円だが、事業債を除く市の一般会計の負担は7%程度と大幅に軽減される。

 現在は建物内のアスベストを除く作業が終わり、ダイオキシンの除去に取り掛かっている。三月には建物全体の撤去が終わる。

 同工場北側に住む金沢自治会の高山政夫会長は「新しい施設にはもろ手を挙げて賛成というわけではないが、負の遺産の清掃工場の撤去を早く進めたかった」と話している。

2008/10/25 下野新聞




筑波大学大学院 人間総合科学研究科
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