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中皮腫「発症」を解明 治療薬向上に期待、愛知県がんセンター

2008年10月27日 | 健康被害
アスベスト(石綿)が原因とされる悪性中皮腫で、細胞外からの増殖信号による発症のメカニズムを愛知県がんセンターの研究グループが突き止めた。現在進められている治療薬の開発に成果が活用できるという。28日から名古屋市で開幕する日本癌(がん)学会で発表する。

 胸膜や腹膜にできる悪性中皮腫は早期発見が困難で、手術が難しい。現在は年間約1000人が死亡。過去のアスベスト使用の影響で、今後20年で死者数が約5倍に増えると見込まれる。

 同センターは今回、細胞膜上にあり、外部から増殖の信号を受け取って細胞内に送る「受容体」が2種類以上、同時に異常活性化していることを突き止めた。現在は十数種類の受容体が確認されているが、これらが異常に活性化すると細胞分裂の信号を勝手に出すようになり、がんなどを発症させる。

 それぞれの受容体に働き、副作用がない薬の開発が進んでいるが、1つの受容体の異常活性化を抑制する薬を使用しても、7-8割以上、細胞が生き残った。しかし、2種類に対する薬を同時に投与すると細胞数は3割以下に下がった。

 研究グループの同センター研究所分子腫瘍(しゅよう)学部の関戸好孝部長は「こうした受容体の異常な活性を個別の腫瘍で見極め、同時に抑制すれば、有効な治療手段になる可能性がある」と話している。

2008/10/26【中日新聞】




筑波大学大学院 人間総合科学研究科
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