アスベスト・ニュース

アスベストに関するニュースとコメントをカテゴリー別に

石綿ビル解体時、申請怠った疑い 竹中工務店を書類送検/東京

2008年10月10日 | 犯罪
アスベスト(石綿)が使われているビルの解体にとりかかる前に必要な「施工計画」の届け出をしなかったとして、警視庁が竹中工務店(本社・大阪市)と同社の東京本店長(61)を東京都環境確保条例違反の疑いで書類送検していたことがわかった。アスベストの存在は、ビルの周辺住民の指摘で初めて明らかにされ、住民と東京都港区が同社を告発していた。

 麻布署によると、同社は05年12月、港区東麻布1丁目にあるビルの地下部分で石綿の一種であるアモサイト(茶石綿)を含む断熱材が使われていたのに、条例に定められた解体前の施工計画を都知事に届け出なかった疑いがあるという。届け出は解体開始の2週間前までにしなければならないことになっている。

2008年10月10日【asahi.com】







アスベスト不法投棄、解体業者容疑逮捕 廃材3・7トン畑に/群馬

2008年09月30日 | 犯罪
発表によると、田中容疑者は今年4月、自宅近くの畑で、アスベスト(石綿)が含まれる建設廃材などの産業廃棄物約3・7トンを埋めた疑い。

 県や県警によると、埋められた建設廃材は、田中容疑者が2007年5月、高崎市八幡町の「八幡八幡宮」の敷地内にある建物の解体工事を行った際、屋根裏から出たもので、田中容疑者は、解体作業中にアスベストが含まれていることに気づき、廃材をビニール袋に包み、自宅に運んだという。解体作業には複数の人がかかわっていたとみられている。県警の調べに対し、田中容疑者は「邪魔になって埋めてしまった」と容疑を認めているという。

 不法投棄については、県廃棄物政策課が今年6月、情報を入手、7月に県警に通報。県警が同月、廃棄場所から廃棄物を掘り出すなどして捜査を進めていた。

 県廃棄物政策課によると、アスベストは発がん性が指摘されている特別管理産業廃棄物で、通常は溶融して無害にしたり、コンクリートで固めるなどした後に耐水性の袋に二重に包んで埋め立て処理をしたりすることが義務づけられているほか、処理や運搬作業などは許可を得た業者しかできないという。

 同課の調査によると、アスベストを含む産業廃棄物が見つかった場所からは、大気中のアスベスト濃度は法で定めた基準を下回り、人体などへの影響はないという。

 今回のケースでは、県環境保全課が、県廃棄物政策課から、アスベストが含まれる建物の解体作業が行われたとの情報を得て、所管の高崎市にもそうした情報を伝えながら、同市に情報が正確に伝わっていなかったことがわかった。結果的に、高崎市は今回の逮捕でアスベストが含まれる建物の解体があったことを知ったといい、作業にかかわった人や近隣住民の健康被害への対応はこれからの状態となっている。

 県環境保全課によると、アスベストが使われていると思われる建物の解体では、作業者に大気汚染防止法に基づく届け出や環境測定などが義務づけられている。この事務を所管するのは、通常は県だが、高崎市の場合は、特例市であることから、その事務を所管している。同課は、高崎市から、大気汚染防止法に基づく昨年度の届け出分について情報を得ていた。一方で、県廃棄物政策課から、アスベストが使われていると思われる建物の解体が昨年5月、高崎市内で行われたとの情報が寄せられ、矛盾することから、担当者が6月に電話で「確認をしてほしい」と伝えたという。その後、同市からは連絡はなく、再度の確認もしないままそのままにしていたという。

 県環境保全課の担当者は「だれに伝えたかは覚えていないが、伝えたのは事実。結果的に情報が伝わっておらず、申し訳ない」としている。これに対し、同市環境政策課の担当者は、「課長を含め、だれも聞いていない。初めて知った」と話している。

 県は、今後の健康被害などについて、所管する高崎市に調べてもらうというが、高崎市環境政策課は、「業者への聞き取りが可能かどうかも含め、どんな調査をするかどうか検討中」としている。

 一方、八幡八幡宮周辺の住民は、アスベストが使われた建物の解体作業が行われていたことに驚き、不安の声を漏らした。

 近くの50代の女性は、「去年の5月ごろに古い結婚式場を取り壊していたのは知っているが、アスベストが出たとは全く知らなかった。もし飛んできていたとしたら怖い。県や市から、アスベストに関する通知はなかった」と話し、近くの主婦(68)は、「近所でアスベストのことを知っている人は誰もいないと思う。県や市が知ってて黙っていたとしたら、住民の健康にとってひどいことをしたと思う」と話していた。

 八幡八幡宮の神主は、「工事の際には、アスベストについて全く知らなかった」と語った。

2008年9月30日【読売新聞】





産廃1400キロを不法投棄 福井県警、容疑の3人きょう逮捕

2008年08月26日 | 犯罪
アユ釣りの名所として知られる九頭竜川が流れる福井県勝山市で、プラスチック廃材や金属片が大量に埋められる事件があり、県警生活環境課と大野、勝山両署の合同捜査班は26日朝、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、廃棄物処理会社の実質的経営者で同県大野市の鉄工会社社長(67)と、廃棄物処理会社の社長(58)と取締役(67)の計3人を逮捕する。

 調べでは、この廃棄物処理会社は、焼却許可しか受けていなかったにもかかわらず、2005年10月から11月にかけて、勝山市平泉寺町岩ケ野の産廃焼却施設の敷地内にプラスチック廃材約900キロを、また07年3月、焼却後の灰約500キロを、それぞれ県知事の埋め立て許可を受けずに埋めた疑いが持たれている。

 現場はJR福井駅(福井市)から東へ約25キロの山間部で、近くに九頭竜川がある。掘り起こした土砂からは、軽油を不正に製造する際などに出る強酸性で毒性のある廃棄物「硫酸ピッチ」のほか、アスベストも確認されている。合同捜査班や県河川課は環境への影響を「現時点で確認していない」という。

 合同捜査班は今年1月に違法産廃を内偵捜査。4月に関係先数カ所を家宅捜索。5月22、23の両日、処理施設の敷地を掘り起こして約3トンに及ぶ建築廃材のプラスチック板(厚さ1ミリ弱)などを確認していた。

2008年8月26日 【中日新聞】




<兵庫>強制わいせつの元西宮市議に有罪判決

2008年07月29日 | 犯罪
アスベストの検査と偽って女子高校生の胸を触ったとされる元西宮市議会議員に対し、神戸地裁尼崎支部は執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

準強制わいせつなどの罪で判決を受けたのは、元西宮市議会議員の坂野成志被告(27)です。判決によりますと坂野被告は今年3月、兵庫県尼崎市の住宅にアスベストの被害調査を装って侵入し、「身体検査をする」と言って応対した女子高校生(当時16)の胸を触りました。判決で神戸地裁尼崎支部は、「現職の議員がハレンチ罪で逮捕され、社会に与えた衝撃や有権者の失望感は計り知れない」とした一方、「示談も成立し、議員辞職するなど社会的制裁も受けている」として坂野被告に懲役1年6ヵ月・執行猶予3年を言い渡しました。

ABC NEWS (7/29 12:53)