なごり雪 に原風景が重なる。

2023-01-18 10:17:07 | 好きな歌

そして歌は誕生した なごり雪

今週の末 2023年1月21日ごろ 雪が降るようだ

雪といえば

名曲「なごり雪」に、故郷の駅の風景がよみがえる。

作詞 作曲した伊勢正三は大分県の名門進学校舞鶴高校の出身だ

「神田川」で有名になった南こうせつの後輩である。

彼は今は寂れてしまった日豊線津久見駅から歩いて20分のところに

住んでいた。

「君が去ったホームにのこり、

消えてはとける雪をみていた

今 春が来て 君はきれいになった

去年より ずーときれいになった」

というホームは この津久見駅のホームである。

寝台列車 いまでいうブルートレイン「富士」で東京とながっていた。

ブルートレインの窓は開けることができた。

 

雪のなかに佇み、見送ってくれた姉が原風景 

自分もこの「富士」で高校卒業を待たずに受験で東京にゆくために乗った。

1月下旬だ。

自分には誰も見送りに来た人はいなかった。

ホームから乗る人は私のほかに 見当たらなかった。

 

家から駅は遠く、バスも1日2本しかなかった時代だ。

家から出てバス停まで30分、チラつく雪の中 姉が見送ってくれた。

自分の姿が見えなくなるまで、最後は黒い塊にしか見えなくなるまで、

雪の中に ジーと佇んでくれていた。

この風景が、私にとって原風景となった。

折に触れ この風景を思い出しては 頑張らなくちゃーと鼓舞してきた。

今 その見送ってくれた姉は90歳を超え 故郷の村のグループホームに入っている。

年2回 春と秋に必ず帰省して、姉に会っている。

「なごり雪」の唄を聞くたびに 雪のなかに佇む姉のことが思い出すのだ。

高校の卒業式には帰れなかった。

入学金と授業料を払ったら 金が残らなかったからだ。

父が代わりに行ってくれた。

地元の新聞に「大学合格者」に私の名前があり、

卒業式で校長に喜びの挨拶をうけた、と後に語ってくれた。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。