福ぶくろ

福原雅美のWELLNESSブログ。今日よりも明日が素敵な1日になりますように♪

それでも僕はやっていない

2007-03-05 12:35:27 | 映画
周防正行監督の映画
「それでも僕はやっていない」を観てきました。

痴漢の冤罪を素材に、日本の刑事裁判の問題点を指摘している映画です。
周防監督の監督の映画は、「シコふんじゃった」も「Shall we dance?」でも
「素人が頑張る」姿が描かれていました。そして、その姿勢におかしくも心温まる内容でした。

しかし、この映画は「怒り」

重たい映画です。
あっという間の2時間23分です。

「絶対、映画館で見てください!」

とは言いませんが、DVDになってからでもいいです

絶対、観てください


私はこの映画を観てから、ニュースを見る視点が変わりました
人が人を裁くことの大変さ、重大さを知りました。




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

裁判にかかる時間て


息子が冤罪で逮捕された。
そんな母が裁判を闘う中でつぶやいた言葉。
「裁判所って、今まで悪い人を裁くところだと思っていました。
でも、裁判所って、・・・」 


裁判所って


裁判長が『無罪』判決を下すとは、それはつまり国家にたてつくこと
そのわけとは

無罪を出した裁判長の扱われ方とは

裁判官の査定の被害にあうのは、


「あなた」

かもしれない



「『疑わしきは罰せず』という言葉があるが、
実際の裁判では疑わしきは罰しまくっている」


と、沢山の裁判の傍聴をしてきた周防監督の言葉です。

  十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ







※痴漢を奨励する映画ではありません。
 「冤罪」から日本の刑事裁判を観た映画です。
  被害者側から描いた同内容の映画だったら、
  感想もがらりと変わるんだろうと思います。
  そこには今回あえて目をつぶりました。