エンタメモンスターのひとりごと

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ビョーク『Pagan Poetry』性と痛みと喜び

2015-11-05 22:35:00 | 音楽
『Pagan Poetry』はBjorkの楽曲の中でも
MVと共に一番好きな一曲。


初めて聴いた時、ただただ圧倒された。

今までに出会ったことのないサウンドと
Bjorkの開放的でエモーショナルな歌声に
終始鳥肌が引かなかった。


歌詞はとても抽象的で、
何度聴いても理解することが難しい。

でもざっくりと男女の愛について
歌っていると思っている。

詞の中に登場する女性は
相手を受け入れたい気持ちと
まだ確定しない気持ちが同時に存在しており、
ラスト間際の「She loves him...」で
背中を押されて開放的な歌声に変わり、
MVではあの表情になったのかなと。


それにオルゴールと
Bjorkお気に入りのハープの音色が
本当に素晴らしい。

過去記事にも書いたけれど、
特に「I love him...」の部分から
「She loves him...」+ハープ+Bjorkの叫び声
の流れが秀逸以外の何者でもない。


MVも同様に鳥肌もので
唯一無二の仕上がりになっている。

始まりは美しいオルゴールの音色と共に
画面に体液が飛んできて、
続いて加工した性行為の映像が映し出される。

もうこの時点で驚きだし、
斬新なスタートだと感じる。


そして思わず目をそらしたくなる
ような映像が続くが、
妙に惹き付けられるので不思議。


ただ単純に卑猥とかグロテスクじゃなくて、
その中に美しさを感じたので
芸術的な作品だと思う。