arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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さくら並木の美しさは・・? 

2004年08月28日 12時43分55秒 | エッセイ
昨日静岡の友人が家族と一緒に東京に遊びに来ました。
目的は高円寺の「第48回東京阿波踊り」です。
私は女房を連れて初めて見に行ったのですが、JR高円寺駅の周りの商店街は、人・ひと・ヒト・・・大変な賑わいでした。
もう40年以上も前から続いているらしく、年々盛大になって来るのか、「高円寺の阿波踊り」というのは、かなり有名なのだそうです。

友人は3,4年前から阿波踊りを家族でやり始めたようですが、静岡では若いメンバーを集めるのが難しそうです。
私たちは歩道に座り込んで涼しい風を受けながら、ビールを飲んだり、おむすびを食べたり、写真を撮ったりしながら、阿波踊りを見て楽しみました。

友人が言うには、「阿波踊り」というのは、それぞれのグループごとに子供からお年寄りまで(最近では障害者の方たちまで)幅広い年齢層の人たちと一緒に、「踊り」を通して「人と人とのコミュニケーション」なども学ぶ事が出来るのだそうです。
そういえば確かに年齢層の狭いダンスを習っている人たちも沢山いますね。
ディスコ、ストリート、フラメンコ、エアロビクス、ジャズ・ダンス・・・。
私は面白い話だなと思って聞いていました。

この友人は「自然」や「自然観察」が好きな人で、若い頃には「野鳥の会」にも入っていた人なのですが、ある時こんな事を言うのです。

春になるとみんな「さくら並木」を見て美しいと言って喜ぶけれども、あれは本来不自然なものであって、さくらの本来の美しさというのは、山の中に入って周りが緑一色の中に、ところどころに「ポッ、ポッ」とさくらのピンクの花びらを見た時に、美しく感じるものなのだと・・・

私はこの言葉に驚きました。
私は「さくら並木」というものを、ただ何となく眺めていて深く考えた事がなかったので、「さくら並木」というのは「自然の美しさ」だとばかり思っていたからです。
まさか「人工的な美しさ」だったとは・・・。
これは大きな発見でした。

美に対する感じ方は人によって違いはあるとは思いますが、私はこの時に思いました。
やはり「同じ感覚」、「同じ考え方」の人たちばかりと付き合っていると、頭は固くなってしまう一方だと・・・。
年を取るに従って、頭はどんどん悪くなって来ているなと、自分でも感じています。
最近では私は若い人たちの話を聞いて、随分と得たものがあります。
私はもし老人になっても、老人たちだけで遊ぶ「ゲートボール」のようなものは絶対にやりません。
年を取れば余計に、若い人たちと接しなければダメだと思っている今日この頃です。
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