私は若い頃に、岡本太郎の芸術論を沢山読みましたが、その中に、
芸術は、「キレイであってはならない」、「上手くあってはならない」、「心地よくあってはならない」という言葉がありました。
芸術は、美しいものであって、キレイなものではない。
私にはこの言葉の意味が良く分かりませんでした。
美しい作品とキレイな作品、美しい人とキレイな人とは、どう違うのでしょう。
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また、心理学者の森田しょうまの本の . . . 本文を読む
今日は個性的な表現と 感受性についてのお話です。
「うぐいすは 何と鳴く?」・・・と聞かれて、
「ホーホケキョーに決まっているじゃないか」・・・と答える人は、ただ日本人の古い習慣に従って、自分独自の感受性に対して無頓着な人ではないかと思います。
一般の人なら それでもかまわないのですが、物を創作している人にとっては ちょっと疑問を感じます。
数年前のある日、 「ホーホケキョーというのは、仏教の経 . . . 本文を読む
最近では「癒し系のCD」というものが、世の中に沢山出回っています。
さも「このCDを聴けば、必ず癒されます」・・・とでも言いたげに。
以前から考えていた事なのですが、実は私はこの「癒し系のCD」というものを、あまり信用していないのです。
癒し系のCDは私の家にも沢山あるのですが、今では全く聴いていません。
それらは癒しにはならずに、聴いていると逆にイライラして来るからです。
人の心は毎日変わる . . . 本文を読む
私は生まれてからずっと東京に住んでいますが、電車に乗っている時に、シルバーシートというものに老人が並んで座っているのをほとんど見た事がありません。
若い頃、私は良く電車の中で座って本を読む事がありましたが、その時に目の前にお婆さんが立つ事があり、仕方なく席を譲るという事が良くありました。
初めは分かりませんでしたが、しばらくしてその理由が分かりました。
私は電車に乗る時には、混んでいてもすぐに . . . 本文を読む
以前こんな事がありました。
十数年前の事ですが、工場で働いている時の通勤時に、急にどしゃぶりの雨が降ってきた事があったのです。
その時には傘はありましたが、傘をさしてもかなり濡れそうな雨の勢いでした。
こういう時は少し軒先で雨宿りをしていれば、直に雨は止んでしまうと思っていたのですが、なかなか止みそうにありません。
遅刻をするといけないので、仕方なく歩き出して交差点まで来た時に、高校生くらいの女 . . . 本文を読む
私は基本的に「嫌いな人」とは喧嘩をしません。
私が子供の頃から喧嘩をした相手というのは、ほとんど仲の良い友だちばかりです。
そしてその「内容」というのは、普段仲の良い友だちが、たまに「失礼な態度」を取った事に対してのものであり、相手をいじめたり傷つけたり、ストレスを解消する為のものではありません。
ですから相手が反省してくれれば、すぐに仲直りが出来た訳です。
喧嘩には暗黙の「ルール」があると思 . . . 本文を読む
私は子供の頃から、友だちとはほとんど喧嘩をした事がありませんでしたが、その事について特別に問題意識はありませんでした。
しかし、大人になった頃に考えてしまったのです。
自分は怒るべき時にも「怒れない人間」なのではないかなと・・・。
そうして自己反省した時に、やはり「そうだな」と認めざるおえないところがあるのに気が付きました。
その頃から「怒る(おこる)」という事には、「しかる」という意味と「い . . . 本文を読む
子供の頃の男の子同士の喧嘩について、時々思い出す事があります。
私の家庭は、子供の頃から常に争いがあった為に、私は友だちとの間ではつまらない争いを避け、例え不愉快な事があっても我慢するようにしていました。
自分が少しだけ我慢すれば争いにならなくて済むからです。
私は幼い時には明るい健康的な子供でしたから、多少我慢をしても、それがストレスになって残るるような事はなかったので、友だちもたくさんいま . . . 本文を読む
どこで見た事なのかは忘れてしまいましたが、背の高い観葉植物にクーラーの強い風が当たっているのを、見かけた事があります。
その鉢の中の解説には、「この植物には空気清浄や癒し効果があります」と書いてありました。
だが待って下さいよ!
クーラーの強い風が当たって、植物にストレスを与えているというのに、その植物が人間に対して癒しを与えてくれるという事があるのでしょうか?
. . . 本文を読む
ある駅のホームにいる時に、ふと柱の張り紙を見たら、「ハトの糞に注意」と書いてありました。
上を見上げて辺りを見回して見ても、ハトは一羽もいません。
でもハトがいそうな辺りをよーく見て驚きました。
10㎝位の長さの細い針金のようなものが、隙間なしにたくさん取り付けられていたのです。
もしハトが勢い良く飛んで来て、そこに停まろうとしたら、間違って体に突き刺さってしまいそうなのです。
もっと別なやり . . . 本文を読む
「やさしさ」と言っても色々なやさしさがあります。
例えばアメリカ人の言う「レディー・ファースト」。
女性が重い荷物を持っていたら、代わりに持ってあげるとか、エレベーターに乗る時には女性を先に乗せるとか・・・。
これはどちらかというと表面的なやさしさで、真似をすれば誰にでも実行可能なもので、才能は特に必要ありません。
こういうやさしさは、時には必要な場合もあるかとは思いますが、私には全く興味があり . . . 本文を読む
昨日は実家に行って母親に会って来ました。
母は84歳でこの22日には膀胱ガンの手術をします。
去年の手術の時には強気でいた母ですが、今回は何故か弱気。
いつまでも若い母親でいて欲しいのですが、少しずつおばあさんらしくなって来たような気がします。
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