arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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理性と正義と愛情と・・・3

2004年08月05日 11時42分04秒 | エッセイ
私の父は、「一生の間に、一度も落ち込んだ事がない」というような、元気だけが取り得の人でした。
人に対する思いやりの心がなく、頑固で薄情な人で、子供達に対する深い愛情もありませんでした。

私は男ばかり三人兄弟の末っ子ですが、兄弟三人とも「父親からは愛されていなかった」という意識が強く、皆父の事を嫌っていました。
兄などは、父が80歳を過ぎて癌で亡くなるまで、嫌っていたくらいです。

でも私は何時の頃からか、例え父からは愛されていなくても、父の事を愛せる人間になっていました。
何がきっかけで、そうなったのかは未だに分かりませんが・・・。
これは「理性」の働きではないと思います。
多分「情に目覚めた」からではないかと思います。

また最近では、仲の良かった友だちに裏切られたり、誤解されて嫌われたり、攻撃を受けたり、というような事が何度かありましたが、それでも「去る者は追わず、来る者は拒まず」というような落ち着いた気持でいられるようになりました。
確かにその時には、かなりショックなのですが、少し経ってみると、それらの人達を嫌いになるというような事は、今までありませんでした。

私がこのような心境になるまでには、40年以上かかってしまいました。
このような事は「理性」だけでは、どうにもならない事だと思います。
やはり「情」というものが、常に必要ではないかと思います。
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