arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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「禁煙ブーム」について・・・

2006年05月13日 20時06分04秒 | エッセイ
十数年前から世界的に「禁煙ブーム」が続いていて、日本でも煙草を吸う人にとっては肩身の狭い思いをするようになって来ています。
「身体に良くない」という理由で、アルコールや煙草などを政府の力であまり抑圧しようとすれば、何処かに無理がくるのではないかと心配になります。

以前シンガポールに行く事になった時に、「歩き煙草は罪になる」と聞いていたのですが、実際はそうではなくて、道路には幾つもの吸殻入れがあり、そこに吸殻を捨てれば罪にはなりません。
ところが日本では、「歩き煙草」だけでも罰金の地域が出てきました。
これは必要性のある一部の地域だけにして頂きたいものです。

こういう問題は「煙草のポイ捨て」などをする「マナーを守らない人」を中心に考えているからだと思います。
これでは「マナーを守れる日本人はいない」・・・という判断になってしまいます。
痴漢防止の為の「女性専用列車」と同じように、「日本人の恥」ではないでしょうか?
(これについて興味のある方は、以前のエッセイ

「女性専用車両って恥ずかしくないですか?」
をご覧下さい)
ですから、マナーを守る工夫や、マナーを守れる人たちを育てる事の方が大切な事ではないかと思います。
私は外出する時には、常に携帯灰皿を持って出かけています。
最近はほとんど使わなくなってしまいましたが・・・



煙草やお酒というものは、数百年も数千年も前から人間が必要としてきたものです。
これを「身体の為に・・・」という理由にしても、簡単に止めさせる事は出来ないと思います。
例えば私の身近には、ビールやお酒を水のように飲む人もいますし、アルコール依存症やアルコール中毒の人も知っています。
だからといって政府が「禁酒令」を出すような事があったとしたらどうなるのでしょうか?
歴史を見れば分かる事だと思います。

ネットで検索してみましたが・・・
煙草が世界に広まったのはコロンブスの大陸発見からのようで、初めは「薬用・観賞用」だったようです。
煙草の薬効は、脳充血の予防、切傷、おでき、吹き出物、打撲、虫刺され、角膜症、頭痛、神経痛、血止め、その他・・・とのことです。

煙草の歴史

アルコールにしても「酒は百薬の長」とも言われているように、どんなに「良薬」であっても、飲み過ぎや間違った療法では「薬害」が生じます。
ご飯だって食べ過ぎればお腹を壊します。
このように、マナーを守れない人だけを中心に考えたり、「被害」ばかりを考えて結論を出すのは止めて頂きたいものです。



私の経験を書きますと、
若い頃は「マイルド・セブン」を吸っていましたが、その後は「マイルド・セブン・FK」、「マイルド・セブン・ライト」、「マイルド・セブン・スーパーライト」、「ジャスト」・・・という風に徐々に軽くしていき、
現在では「バージニア・スリム・ワン・メンソール」にしています。
このように徐々に軽くしていきますと、若い頃に吸っていた「マイルド・セブン」などは、もう身体が受け付けなくなって吸えなくなります。



煙草についてはもう一つ書いて置きたい事があります。
それは煙草の箱のデザインの事です。
私の吸っている煙草の箱の正面と裏側を見ますと、せっかくの良いデザインを壊すように次のように書かれています。

煙草は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。
疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。
詳細については、厚生労働省のホームページ ・・・をご参照下さい。

これが箱の表と裏の両面に大きく書かれている訳です。
これではデザイナーが可哀想です。
折角の美しいデザインが台無しです。
それに、自分の身体の事を心配して、こんなに軽い煙草を吸っている人間にとっては、全く必要のないものです。
こういう軽い煙草の事を、「ストローを吸っているようだ」と言う人さえいるくらいです。

これが本当に必要な事であるならば、お酒やビールに対しても同じように、美しいデザインを壊してでも「アルコールの害」についての変なラベルを貼る事でしょう。
煙草やお酒の事だけではなく、どんな飲み物や食べ物であっても、健康食や良薬であっても、
全て「バランス良く、ほどほどに」・・・という事が最も大切な事だと思います。
政府の方針も「ほどほどに」・・・して頂きたいものだと思います。



<追記>   2006.9.17

つい先日、煙草の自動販売機で珍しく「中南海」という煙草を見付けました。
甘草などの漢方が入っているらしく、「のどをスッキリさせ、たんを切りやすくする」・・・などと書いてあったような気がします。
早速買って吸ってみましたが、味の方は忘れてしまいました。

この時に、ふと思い出した事がありました。
10年以上前の事ですが、友人から「朝鮮人参」入りの煙草をもらった事があったのです。
たぶんこれも中国産の煙草だったと思います。
これらは要するに、「身体に良い煙草」・・・という意味ではないかと思います。

20数年前から西洋で始まった禁煙運動ですが、ただ西洋の真似をして「煙草の害」ばかりを強調する現代の日本の風潮が好きではありません。
日本でもタールやニコチンの量を少なくして、身体に害の少ない煙草を作るだけでなく、
はっきりと、「身体に良い煙草」・・・をコンセプトにして新しい銘柄を開発し、逆に西洋に広めて欲しいものです。
歴史的に見れば、元々は「薬用・観賞用」だった訳ですから・・・
これが私の提案です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お邪魔しま~す (まお)
2006-06-06 06:43:45
本当、愛煙家の人ってスペースが

限られちゃって大変みたいですね..。

場所によっては、全面ガラス張りになってて

まるで、動物園のコアラのおりになった感じで、なんか気の毒な感じが(×_×*;)しゅん

...。

病気が治るって言うのは..

初めて知りました...。

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いらっしゃ~い! (ARATA)
2006-06-06 19:07:51
まおさん、こんにちは。

コメントをありがとうございます。

私はね・・・

世の中にあるものは、「毒にも薬にもなる」というものが結構多いのではないかと思っているのですよ。

蛇の毒が薬になったり、昔の薬は毒草から作っていたというような話を以前から聞いていたからでもありますが、最近の「健康食ブーム」に対する疑問などもあって・・・

「バランスの良い食事を摂る」とか「ほどほどに」という事が、一見簡単そうで結構難しい事ですから、多くの人たちがその間違いに気が付いていないと思います。

これは私も友人に教えてもらって分かって来た事なのですが、初めの内は中々理解出来なくて、例え頭では理解出来ても実行するまでには何年もかかったものですよ。
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ブラジル式警告 (dumbo)
2006-10-06 10:15:33
arataさんの主旨とは違うけど、

gooで知り合った方の9月24日の日記に

タバコについてのちょっと面白いことが

書いてありましたよ。



江戸ワードさんのサイト

http://members.goo.ne.jp/home/edwardichiba

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情報をありがとう (arata-tokyo-jp)
2006-10-06 11:16:44
ダンボさん、こんにちは。

面白い情報をありがとうございます。

江戸ワードさんのサイト見て来ましたよ。



ブラジルで販売している煙草の箱の注意書きには、次のように書いてあるとか・・・

1.「厚生省は、喫煙が健康を損なうと警告している」

2.「厚生省は、喫煙するとインポテンツになりやすいと警告している」

3.「厚生省は、妊娠中の喫煙が胎児の健康を害すると警告している」

4.「厚生省は、喫煙が周りの人の健康を損なうと警告している」



1.に関しては常識的ですね。

2.に関しては、昔から「メンソールの煙草を吸うとインポになる」なんて言われていました。

でも、本当はそうではなくて「精子」に影響があると聞いた事がありますが、詳しい事は分かりません。

3.に関しては、日本でも、妊娠中は煙草、コーヒー、アルコールなどを控える・・・などと言われていますね。

4.に関しては、私自身が煙草のけむりが嫌いですから、家では必ず換気扇の直ぐ下で吸っています。

吸うと言うよりは「ふかす」だけなので、肺の中までは吸い込んではいません。



煙草の煙は吸っている時は、天井まで上昇して行きますが、時間が経って煙が冷えてくると、部屋の床に降りて来ますから、そのまま寝たりすると必ず喉を傷めてしまします。

また、歩き煙草は広い道路や人が少ないところで吸っています。

狭い道で吸っていると、一緒に歩いている人の服などに煙草の火が付いて焦がす事があると言われた事があるからです。
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