昭和は遠くなりにけり この国を愛し、この国を憂う がんばれ日本

昭和21年生まれの頑固者が世相・趣味・想いを語る。日本の素晴らしさをもっと知り、この国に誇りを持って欲しい。

英霊の遺書や手紙・遺品4 お母さん、お母さん、お母さん・・・・・

2015-04-23 04:16:48 | 歴史・神秘
陸軍歩兵中尉 立山英夫命 歩兵第四七戦隊
昭和十二年八月二十二日支那河北省辛荘付近にて戦死
熊本県菊池郡隈府町出身

立山中尉は支那事変の折、将校斥候として偵察に出た初陣で戦死。出征わずか三週間後のことでまだ見習い士官であったそうです。その立山氏の血まみれの軍服のポケットには、彼の母親の写真があり、その裏には母を思う長歌が書かれており、最後には「お母さん、お母さん、お母さん……」と二十四回もくりかえし書かれていた。(靖國神社社頭掲示 平成20年8月)
(写真裏文面)
若し子の遠く行くあらば 帰りてその面見る迄は
出でても入りても子を憶ひ 寝ても覚めても子を念ず
己生あるその中は 子の身に代わらんこと思い
己死に行くその後は 子の身を守らんこと願ふ
あゝ有難き母の恩 子は如何にして酬ゆべき
あはれ地上に数知らぬ 衆生の中に唯一人
母とかしづき母と呼ぶ 貴きえにし伏し拝む
母死に給うそのきはに 泣きて念ずる声あらば
生きませるとき慰めの 言葉交わして微笑めよ
母息絶ゆるそのきはに 泣きて念ずる声あらば
生きませるとき慰めの 言葉交わして微笑めよ
母息絶ゆるそのきはに 泣きておろがむ手のあらば
生きませるとき肩にあて 誠心こめてもみまつれ

お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん
お母さん お母さん お母さん


この血まみれの軍服の内ポケットから見つけられ写真をご覧になった立山中尉の上官に当たる陸軍大佐・大江一二三さんが大変感動なさって立山中尉の郷里でのご葬儀に際し、弔電を打たれました。
それが、
「靖國の 宮にみたまは 鎮もるも
            をりをりかへれ 母の夢路に」

という素晴らしいお歌でありました。
このお歌にはのちに曲がつけられ国民に口ずさまれたということです。

よく映画やドラマなどで”天皇陛下万歳”と死んでゆく場面があるのだけれど、実際は”お母さん”への思いだと聞いてはいた。
この立山中尉の胸ポケットに入れていた母親の写真、その裏に書かれた思いと最後に「お母さん」と24回も書かれている内容を見れば、母親への想いが切々と伝わってきます。
大江大佐は和歌に秀でた方のようですが、電報文が素晴らしいです。この頃の方は勇敢で且つ教養があったのですね!

画像は立山中尉、写真裏の文面、大江大佐の電文によるお歌
  
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