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本書の著者は服部剛氏であります。公立中学校教諭と紹介されていますが、その学校が横浜らしい他はあまり語られておりません。
しかし、こうした授業を行っている学校、教師の元に、私は行きたかったし、孫子にも行かせたい気持ちがフツフツと湧きます。
それでは、冒頭の著者のご挨拶を紹介いたします。
皆様
この度、私の道徳授業の本を出版できることになりました。
気概ある日本人が育つ道徳授業です。今までにない教材を扱っています。
書名は、
『教室の感動を実況中継! 先生、日本ってすごいね』(高木書房)です。
文部科学省が進める「特別の教科 道徳」は体験学習の要素やディベート中心の授業を取り入れるなど、方法論が話題になっています。
しかし、本当に大切なのは「教える内容」ではないでしょうか。
私はいまだに戦後特有の敗戦国史観の枠組みの中で道徳教材が作られていることに違和感を持ち続けてきました。
我が国には千年以上の歴史に育まれてきた徳目や価値観があるのに、戦後数10年の思考枠に縛られています。
そこで、私は「気概ある日本人」を育てる道徳授業を追求してきました。
気概ある日本人とは何でしょうか。
歴史と先人から学び、正義と勇気を重んじる日本人です。
謙虚で己の本分を全うする日本人。
そして祖国日本に誇りを持ち、より良い国づくりに参画しようとする国際派日本人です。
今、教育界では戦後特有の思考枠が一般化し、これを疑ってみることすら蛮行の如く見られてしまう空気があります。
それが顕著に表れているのが「命」を扱う授業でしょう。
今の学校教育では「命を大切にしよう」ということが至上命題として教えられます。
生命以上の価値は認めていません。
したがって、命は「自他ともに大切だ」と生徒に教えても、畢竟、人間は弱い生き物ですから自分の命の方を優先することになります。
ここに偏向した人権教育が拍車をかけて、自分さえよければいいというエゴイズムに流れていきます。
命は尊いです。
しかし、実態としては露ほどの重さしかありません。
しかし、その儚い命も使い方によっては偉大なことが成し遂げられるのです。
子供には「命の使い方」を考えさせなければなりません。そのうえで、世の中には自分の命より大切なものがある、命をかけても守るべきものがあるという価値観に気付かせるのです。
これがわからないと、命を投げうって利他の精神を発揮した先人の偉大さが理解できず、「かわいそう」という単純な同情や憐れみで終わってしまいます。
これでは自分の命も他人の命も大切にできる人に成長できるとは思えません。
一方、「感動」は道徳教育にとって最も大切な要素の一つだと思います。
感動は心の中の邪まなものを浄化させてくれます。
美しい生き方に触れると生徒の心の中に行動の「美学」ともいうべき価値観が徐々に芽生えます。
ただし、教材は作り話ではなく、実話でなければいけません。
幸い、わが国には偉大な先人や事例が数多存在し、その事実をありのままに伝えるだけで大きな感動に打たれます。
全国の志ある教師の皆さん、拙著を参考に教室に感動を取り戻してください。
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