「戦場のメリークリスマス」は、ずっと観たいなぁと思いながら機会を逃していました。
難解な映画かと思い込んでいたのですが、とても判りやすく大島監督の素直な感性が、ある意味、子どものような無邪気さがバランスよく表現されていたように思います。
歴史観からは国益を損ねそうな映画ですが・・
まず、坂本龍一演じるヨノイ大尉の化粧、
おかしいと思うのですが、これで良しの大島渚の眼力
ビートたけし演じるハラ軍曹の棒読みと素な「ばかやろー・このやろー」の台詞・・
デヴィッド・ボウイ演じるセリアズ英軍少佐 の魅惑のオッドアイ
ミスターロレンスが、地味なのもいいですね。
そして、反原発ですが代替案は無いという坂本さんの音楽が素晴らしくマッチしていました。
戦争に逃げた兄セリアズの最期、弟との幸福だった思い出で浄化されていくようなシーン、
美しく悲しかったです。