インターンと産学連携

2005-07-09 03:21:02 | コラム
インターンも産学連携の一つといえるそうです。なるほど確かに。

学での研究を産で金にする、というのが一般的なイメージですが、人材という意味では学生を社会で生かしたり、社会人となる前に学生を成長させる場を提供するという意味ではインターンという制度はなかなかよろしいものですね。

さて、これを理系に絞って考えると、夏休みを利用して工場で働くようなまさに理系的なやつと、関係ないようなやつに分けれると思います。小生は関係ないようなやつ2社を経験させていただき、成長を実感しております。

関係ないやつの中では、派遣事業的なやつもあって、インターンという言葉の使い方も多様です。お世話になったコーディネータの方が仰るには、大規模な大学での講演の際の基調講演がその派遣企業の社長だったらしく、苦言を呈しておられました。今回はあえて言及しません。小生としては今回の趣旨に沿わないと考えております。

小生の学科の友人数名は夏を利用した理系的なやつをやって、結構良かったといってました。会社的にもいろんな意義で意味はあるでしょうし、それはそれで有意義なものと思います。

一方、小生はインターンを通して
・発想の楽しさ
・プロジェクトマネジメント
・自分の仕事の定義
・達成感
・今考えると変なもの(mixi,MindManager)

等を自分の経験値として蓄えることが出来ました。業務自体はエンジニア的な職業とはまったく関係なさそうですが、上のやつはどれも(一番したのは?)関係してくるものです。

これからの技術者、研究者は、人のつながり、発想力、π型の知識(浅く広い知識と、2分野以上の深い知識)が求められます。受け身な人材は安いアジア圏の労働力に取って代わられます。主体的で、楽しく、イノベーティブな業績を残すためには、(少なくとも天才以外は)これらのものが求められるわけです。

それらを得るために、理系学生も関係なさそうなやつをやるべきだ!とまで言い切りませんが、少なくともそういう選択肢があるということを知っておくべきだと思います。これはETICで理系の人をあんまり見なかったことから思うことです。



今後日本が必要とするのは「個」の能力だ。そしてそれは当然エンジニアにも求められるもので、そういう人材を育てるための産学連携が充実すれば良いと思う。

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