効率と順序

2005-11-13 01:42:14 | Weblog
以前もちょっと書いたかと思うんですが、小生は現在理工学部の小林君、佐々木君にご紹介いただきとてもリッチなご家庭で家庭教師をやっています。(給料は普通ぐらいです)

その家はインターナショナルスクールのオーナーで、リッチな家です。

その学校のカリキュラムを聞いてみると、
「火星に旅行するには、というお題が与えられ、それに必要な燃料費、日数、ほかもろもろなどをネットや文献でしらべろ(elementary school)」、みたいなすごく面白そうな授業をやってます。

自分の子ができたら入れたいな、と思いましたが、やはり高いんですね。少人数で、優秀な先生かつその先生のコミット時間が長いといったリッチな教育です。

上で挙げたような教育と、所謂「詰め込み教育」という自分たちが受けた教育を比較すると、上のやつのほうが「先進国的」と感じてしまいます。帝王学というか、先進国が先進国たるアドバンテージを生かして世界を引っ張っていくのに必要な教育、リーダーを育てる教育だと感じます。

残念ながら、今の日本では日教組や学歴社会など種種の問題から抜本的な改革をすることはすぐには難しいようです。しかし、自分の望みとしてはもっと多くの若者にこのような考えさせる教育を受けて欲しいと考えていました。


アメリカの大手コンサルティング会社で働いていらっしゃる萩原さんに、日本の教育について何かお考えがあるかということでたずねてみました。

自分の理解では、彼の意見としてはやはり最重要なものから取り組む教育、つまりまずは実践することが大切ということです。現状では、自分を例とするとある程度必要と思われる基礎教育(複素関数、量子力学、物性物理等)をしっかり受けてから研究室に配属され実践するというのがありますが、まずやらなければいけないこと、今の場合、先端テクノロジーの研究ですが、を実践してみて、そこからそれぞれが問題を発見していって自ら学んでいくという形のほうが効率がいい。順序が違うわけです。

小学校とかでも同様のことが言えるのでは無いでしょうか。今消費税を上げようとしているということを社会の授業なんかで取り上げるとする。それはなぜですか、ということを問いにしてみたとき根本を探るには歴史をさかのぼらなければならない。そこに歴史を学ぶ楽しみや醍醐味、本当の理解があると思うんですね。

本当に必要なことは何かということ。自分も将来的には教育の分野に携わり、何らかの貢献が出来ればと考えています。

産学連携か

2005-11-12 01:17:08 | Weblog
産学連携という言葉が生まれて久しいそうですが、今日はそれに関する鈴木選手が主催した講演会に行ってきました。実に興味深い話が聞けて満足です。

さて質問タイムのときに「産学連携と称して大学の先生が権利は独占、学生はただ働きさせることに関してどう思うか」という質問が出た。なるほど、そういわれてみればそうだ。修士なんて、授業料をはらって先生のために研究しまくっている現状がある中、そういったことがもしエスカレートしてしまうと問題だ。


今日の講演会でこれまで以上に産学連携に関する可能性を感じた。なによりまさに企業のニーズが集まってくるというところがイイ。自分はそのニーズと自分の研究をうまいことバランスをとって世に役立つデバイスを生み出していきたい。

そのときは、学生を使うのではなくうまく巻き込むのだ。給料も払いましょう。小生と夢をともにして一研究室からイノベーションを生み出すのだ!