新井律子建築設計事務所のブログ

大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています

天神祭、陸渡御

2012年07月26日 | 日記

昨日、25日は天神祭の本宮(ほんみや)、20年以上北浜で事務所を構えているのですが、人混みが苦手で敬遠していたのですが、 陸渡御(りくとぎょ)は見たことがないので、仕事を早々に引き揚げ難波橋に向かいました。
神様に年に一度、氏地の平安をご覧いただこうと氏子が御供の行列を組んだのが陸渡御・船渡御の始まりです。
陸渡御は夕方6時から始まり、御霊を御鳳輦(ごほうれん)に移し、大阪天満宮を出て、総勢3000人の大行列が船渡御の乗船場である天神橋までの間を、老松町通、新御堂筋、市役所北側を通って約3kmのコースを歩いていきます。
難波橋を渡ると、すでに中之島公会堂の方から真っ赤な投げ頭巾をかぶった6人の願人が太鼓を打ち鳴らしながら「催し太鼓」がこちらに向かってきます。
  

後を追って難波橋を渡り、右折して堂島川沿いの道を東へ進み、船渡御の乗船場まで。  

続いて 御鳳輦がやって来ます。ここで御霊を奉安船に移します。

  
地車は天満宮まで威勢よく鉦と太鼓でお囃子を打ち鳴らしながら進んでいきます。

  
これからが本番なのですが、これで満足して、人混みを避けながら自宅に帰り、ゆっくりテレビで楽しみました。
4000発の花火、来年は見に行こうかな・・・。


「第4回家庭料理家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」

2012年07月23日 | 暮らしの味わい講座

7月22日(旧暦6月4日/大暑)、「第4回家庭料理家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」に参加しました。

泉佐野・新井家住宅で来年三月までの一年間、毎月一回開催します。今回のテーマは「牛肉」。

一部は「食べ聞かせ時間」
講師である土井敏久さんからのお話が始まりました。

牛肉の品種は黒牛和種、褐色和種、短角種、無角種、交雑種、乳用種、外国種などがあります。
和牛と呼ばれおいしいと食されている牛肉の90%が黒牛和種です。しかし高知のあかうしと呼ばれる褐色和種、岩手県の短角種、山口県の無角種も大変おいしい牛肉です。
「霜降り」のお肉が一概に良い肉とは限りません。歩留まり、霜降りのバランスで肉の品質が決まります。
早速「味くらべ」をします。
 黒毛和牛、土佐あかうし、オーストラリア産輸入肉
a おいしいがbより甘みが劣る
b 甘みがあり柔らかくて大変おいしい
c 堅くて甘みがすくない
自信を持って、「黒毛和牛」がb、「土佐あかうし」がa、「オーストラリア産輸入肉」がc、と・・・。たくさんの方もそう判断しました。
ところが、答えは「黒毛和牛」と「土佐あかうし」が入れ替わり、一番おいしく思ったのが「土佐あかうし」でした。
価格が倍以上する「黒毛和牛」が一番と思いこんでいました。
勉強になります。
二部は団らん味わいの時間
牛肉のお弁当をいただきます。

壱の重
寄せそうめん
茄子のじんだ和え
牛肉のカレーボイル
穴子の巻き揚げ
きゅうりの鳴門巻き
冬瓜のそぼろあんかけ

弐の重

しそごはん・香の物

揚げハモ麺・わらびもち

牛肉は「土佐あかうし」と「オーストラリア産輸入肉」が使用されていました。おいしくいただきました。
まさしく食を楽しむ「味わい講座」、毎回勉強になります。

引き続き、主催者である「エムエムアイ」の松本さんから食の安全についてのお話がありました。
マクドナルドのハンバーガーは何故腐らないのか?
マイク・アダムズの記述を紹介されていました。

さて、何故そもそもファーストフードのハンバーガーは腐らないのだろうか? 
お決まりの答えは、「たくさん化学物質が入っているに違いないから、カビも食べないのだろう」というところだろうか。
確かにそうだが、それだけではない。
本当のところ、多くの加工食品は腐らないし、カビも、虫も、ネズミも食べない。
マーガリンを庭に放置して、わざわざ食べる者がいるかどうか試してみたらよいだろう。
実はマーガリンも不死身なのだ。

ポテトチップスも何十年も腐らない。
冷凍ピザは特に腐敗に耐性がある。
クリスマス休暇の時期に売っている加工ソーセージや肉のことは知っているだろう。

何年保存しても腐らない。
肉について言えば、腐らない最大の要因は、ナトリウムの含有量が多いことにある。
何千年も前から人類が知っているように、塩は偉大な保存料だ。
マク ドナルドの肉のパテには、間違いなく大量のナトリウムが入っているだろう。
化学物質がいくつ入っているか数えるまでもなく、それだけで「保存」食品として の資格がある。
私にとっては、肉が腐らないことはそれほど不思議ではない。
私が本当に疑問を感じているのは、パンの方だ。
どうしてパンが腐らないのだ? 
健全なパンは、数日もすればカビが生えはじめるのを考えると、実に恐ろしいことだ。
マクドナルドのハンバーガーのパンに入っている物質で、20年以上も微生物を寄せ付けないものとは何だろうか?

いままで思いも掛けなかった事です。食の安全に注意を払わなければ・・・。

「第5回家庭料理研究家土井敏久先生の暮らしの味わい講座は2012年8月19日(日曜日)です。テーマは「ハーブと夏野菜」です。
お申し込みは「エムエムアイ」へ http://ameblo.jp/ajiwaikoza/


第131回 『リ・ライフ』セミナー・ 『作庭の真髄に触れる…』

2012年07月06日 | 日記

今回は、リフォームプロネットワークのメンバーである宇治市炭山の江夏庭苑事務所を訪ねました。

 

自宅兼事務所である事務所に到着すると、趣味で収集された百数十種類もの色とりどりの紫陽花が出迎えてくれました。代表の江夏大三郎さんと奥さま、後継者の次男さんの三人が居住される建物は、エアパス工法(自然共生型)でつくられた素敵なお住まいでした。

 
  玄関から、デッキから、各自が建物内へ…。無垢材と自然素材に囲まれた、吹き抜けがあるリビングで、テレビに映し出された写真を見ながら、江夏さんのお話が始まりました。

  江夏さんが大学卒業後、最初に師事されたのは東京の飯田造園事務所です。師として尊敬されている飯田十基氏は、国内において本格的に雑木を植木として使い始めた方でした。今までは庭木としては見捨てられていた雑木の美しさを見いだし、積極的に用いられました。当時、作庭されたお庭の写真を拝見すると、庭と建物が実に有機的かつ機能的な連携を保っています。その後、京都の川崎造園、川崎浩次郎氏に師事されます。そのお庭は、京都の奥深い文化を根底とした作庭が息づいています。大変華やかですが、押しつけがましさがなく、かえって控えめなお庭の印象でした。
  それらの経験を踏まえ、建物と庭園との調和、そして機能としてのお庭の役割を大切にし、里山の自然と里山への回帰をテーマに雑木(主に落葉樹)を植木として庭に据えられ、華やかですが落ち着いた、しっとりとした空間を醸し出す作庭を心がけておられます。
  お話の後、後継者である泰次郎さんのご案内でお庭を拝見。もぐらの穴が至る所にあり、樹木には鹿の食み跡が…。自然一杯の暮らしぶりが伺えました。紫陽花を愛し、全国各地から収集された花も機嫌よく育っています。お土産に紫陽花の種木をいただきました。感激でした。
 

  最後に、近くで作庭されたと言う木工作家のお宅を訪問し、帰路に着きました。
  素敵なご家族、素敵な建物、素敵なお庭、造詣の深い作庭のお話、大変充実した一日となりました。ありがとうございました。

研究会ホームページで、リフォームプロネットワークのブログに江夏氏から寄せられた「地下足袋日記」が掲載されています。是非、ご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/reform-pronet