新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



このたび、近代建築「新井ビル」(国登録有形文化財・大正11年築・河合浩蔵 設計)において、まちなみ修景補助制度を活用し、修景工事が完成しました。

修景箇所は、主に外壁のタイル・石の洗浄及びコーティングと堺筋に面するビル北側のエントランスです。 

北側の事務所へ通じる玄関扉は以前のデザインをそのままに取り替えました。

 

 

左の写真は改修前、右は改修後です

庇は受け金物を補修し、その他は元のデザインでつくり替えをしました。

 

北側の通路部分も看板を取り外しシンプルですっきりしたものに仕上げました。

かっての銀行建築らしい風格がよみがえりました。

今回の修景工事は建設当初の輝きを取り戻すためにおこなわれました。

名建築が数多く残る北浜・堺筋の町並み、その中で「新井ビル」も皆さんに愛される建物としていつまでも残っていったら良いなと思います。

       

左の写真は昭和11年当時の新井ビル。4階にバルコニーがありました。

大阪市のホームページでも修景の完成を報告しています。
http://www.city.osaka.lg.jp/toshiseibi/page/0000135323.html

 



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大阪市の『まちなみ修景補助制度』により、船場のまちなみ修景として国登録有形文化財に指定されている「新井ビル」の修景工事が5月末から始まりました。

新井ビルは大正11年に皇居二重橋や奈良ホテルなどの設計で有名な河合浩蔵氏が設計したと言われています。竣工当時は銀行だったビルです。私の事務所はこのビルの4階にあります。

工事内容は外壁部分の劣化を補修、玄関部分の鎧戸・庇の取り替え工事です。

先週末にようやく足場がとれました。外壁、特に石部分はきれいになって見違えるようです。

これから玄関部分の改修が始まります。7月末に完成予定です。

こうした古く趣のある建物が、より魅力的なものへと少しずつ変わっていくことは、大変良いことだと思います。

大阪が好きのページ http://www.arai-ksj.info/osaka.htm

 



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大阪市の『まちなみ修景補助制度』により、船場のまちなみ修景第3弾として「コニシ株式会社 駐車場ゲート」の修景工事が完成しました。
外壁もきれいになって見違えるようです。
堺筋と道修町の交差点北東角にある旧小西家住宅は、国の重要文化財として登録されている船場地域でも特に貴重な建築物です。
■旧小西家住宅(国重要文化財)
 所在地:大阪市中央区道修町一丁目6番10号
 建物所有者:コニシ株式会社(代表取締役 大丸智夫)
 建築年:1903(明治36)年
 構造・規模:木造2階建
 設計:不詳

ちなみに船場のまちなみ修景第1弾としては、「生駒ビルヂング」の時計塔&出窓部分と「芝川ビル」の建物正面レリーフが修景されました。

■生駒ビルヂング(旧称 生駒時計店)
 所在地:大阪市中央区平野町2-2-12
 建物所有者:株式会社 生駒ビルヂング(代表取締役 生駒伸夫)
 建築年:1930(昭和5)年、改修2002(平成14)年
 構造・規模:鉄筋コンクリート造5階建 地下1階
 設計:宗建築事務所、改修:Y’S建築設計室
 国登録有形文化財

■芝川ビル 概要
 所在地:中央区伏見町3-3-3
 建物所有者:百又株式会社(代表取締役 芝川 能一)
 建築年:1927(昭和2)年
 構造・規模:鉄筋コンクリート造4階建 地下1階設計:(基本設計・構造設計)澁谷五郎、(意匠設計)本間乙彦
 国登録有形文化財

http://shukei.semba-hope.main.jp/

国登録有形文化財に指定されている新井ビルも来年工事予定です。

船場地区には明治末期から昭和の初期にかけての古い建物が数多く残っています。

船場のまちなみが、より魅力的なものへと少しずつ変わっていくことは、大変良いことだと思います。楽しみです。

大阪が好きのページ http://www.arai-ksj.info/osaka.htm

 



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