本は私自身にたくさんの体験をさせてくれます。
本を読もうとするとき、どんな本を読もうか迷ってしまいます。暮らし方研究会の事務局にはいろんな本が揃っていて、事務局の津島さんより本を薦めていただいています。
幸田露伴の「五重の塔」は最初は読みづらかったですが二回読むと大変良かったです。また、浅田次郎さんの「壬生義士伝」で涙し、緒方貞子さんの「難民支援の現場から」で背筋が伸び、「西岡常一と語る 木の家は三百年」では日本宮大工の大棟梁・西岡常一氏がかって語った言葉は大変勉強になりました。
今回、最近テレビに良く出ておられる姜尚中さんの「悩む力」をお借りしました。姜尚中さんは1950年生まれ、私より二つ上の同世代の方です。夏目漱石とM.ウェーバーをヒントに、最後まで「悩む力」を手放すことなく真の強さをつかみ取る生き方を提唱する本です。
夏目漱石の本は私も数多く読みました。「坊ちゃん」「虞美人草」「行人」「それから」など。その中でも「こころ」は印象深いです。
「人とつながりをもとめつづけろ」「老いて最強たれ」大変解りやすい文章で共感が持てました。最後の章で「ハーレーダビッドソンに乗るのが夢」と語る姜尚中さんは、ほほえましく親しみが持てます。
人とのコミュニケーションを大切にされる姜尚中さん、東京大学での授業を受けてみたいと思いました。
http://www.arai-ksj.info/hon.htm