新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



8月1日、新井ビルの五感2階で完成お披露目ティパーティがおこなわれました。

大阪市都市整備局の方々、船場地区HOPEゾーン協議会の皆様などたくさんの方々に来ていただきました。

まずこのビル所有の新井株式会社社長の新井真一氏からのご挨拶。

新井真一氏はかつて万博建設時に事務総長をされていて、テーマプロデューサーを岡本太郎さんに依頼した方です。あの「太陽の塔」建設実現に貢献されました。

古い建物の使い勝手の悪さから、一度はビルの建て替えを考えたそうですが、万博建設時に知り合った丹下 健三氏の忠告もあり残すことにされたそうです。今は「残しておいて良かった!」と実感しているそうです。8月で97才、お元気です。

工事概要説明の後、おいしいデザートとお茶が運ばれてきます。

桃のデザートです。

2階の厨房前では、イーゼル工房さんによる新井ビルの歴史にちなんだ曲がながれてきます。

「しゃぼん玉」「赤い靴」など懐かしいメロディを聴きながら、おいしいお菓子とお茶をいただきました。楽しい一時でした。

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




このたび、近代建築「新井ビル」(国登録有形文化財・大正11年築・河合浩蔵 設計)において、まちなみ修景補助制度を活用し、修景工事が完成しました。

修景箇所は、主に外壁のタイル・石の洗浄及びコーティングと堺筋に面するビル北側のエントランスです。 

北側の事務所へ通じる玄関扉は以前のデザインをそのままに取り替えました。

 

 

左の写真は改修前、右は改修後です

庇は受け金物を補修し、その他は元のデザインでつくり替えをしました。

 

北側の通路部分も看板を取り外しシンプルですっきりしたものに仕上げました。

かっての銀行建築らしい風格がよみがえりました。

今回の修景工事は建設当初の輝きを取り戻すためにおこなわれました。

名建築が数多く残る北浜・堺筋の町並み、その中で「新井ビル」も皆さんに愛される建物としていつまでも残っていったら良いなと思います。

       

左の写真は昭和11年当時の新井ビル。4階にバルコニーがありました。

大阪市のホームページでも修景の完成を報告しています。
http://www.city.osaka.lg.jp/toshiseibi/page/0000135323.html

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )