第Ⅶ章 各部の納め1:屋根 1.屋根の役割       

2022-11-14 16:46:37 | 同:屋根

                   PDF「第Ⅶ章 各部の納め1:屋根」4.化粧スレートまで A4版15枚 訂正済

                (2022.11.14 21時  PDF9頁(123頁)、図「①準耐火45分」の図の軒先と野地板無垢材表記をはずしました。)

                (2022.11.15 10時  PDF6頁(120頁) 表「防火地域」の階数・面積にミスがありました。「2≦階数、100㎡<延面積の場合」)                   

Ⅷ 各部の納め1:屋根

1.屋根の役割

木造軸組工法は、木造軸部の建て方終了後、直ちに屋根を架ける点に特徴がある。

これは、年間を通して多雨の日本に向いた工法である。

2×4工法ログハウス組積工法では、壁・床下地の施工が先行する。床下地の先行は、作業足場が確保できる点で、施工上軸組工法より有利ではあるが、屋根工事が最後になるため、その間の雨に対する養生が必要になる。

 

屋根の役割 1.降雨への対応(屋内への雨水の侵入防止軒の出による外壁への雨の吹付け防止

      2.環境形成(視覚効果による建物まわりの環境形成:家並み・街並みの形成上、重要な役割を持つ)。なお、地域によっては、防火:延焼防止の対策が要求される。

1)降雨への対応

  屋根設計の基本的な留意事項:水(雨水)の性質に逆らわないこと。

  雨水の性質 1.上から下へ流れる、ただし、毛細管現象の生じる場所では上にも流れる。

        2.風の強い所では、風圧で逆流し吹き上がる。

  屋根形状、勾配、軒の出は、建設地の風雨の状況建物用途、使用屋根葺き材によって異なる。

 

  例1 瓦屋根寺院建築では、当初(奈良時代)は、降雨量の少ない中国建築の緩い屋根勾配にならっていたが、順次わが国の降雨に見合う勾配に変わる。見えがかりの点も考慮されたようである。

唐招提寺 金堂(奈良市、奈良時代・八世紀後半創建) 鎌倉時代に、屋根勾配を変更したのではないかと推定されている。

当初推定建物正面図(左)と 現状(右) 図は共に奈良六大寺大観 唐招提寺一 浅野清氏(岩波書店)より              

現在の唐招提寺 金堂 古建築入門(岩波書店)より

(奈良時代の緩い屋根勾配の事例:新薬師寺本堂 古建築入門(岩波書店)より

 

 

  例2 茅葺き屋根は、材料の性質上、緩い勾配は不可能である。また、寄棟屋根が多い。寄棟屋根は、雨のあたる外壁面を少なくできる。 

椎名家(茨城県かすみがうら市) 図は日本の民家1 農家Ⅰ( 学研)より 文字・着彩は編集によります。

 

 

  例3 金属板が普及する以前、風の強い地域では、風下側の吹き上りを防ぐため、3寸5分程度の緩い勾配の板葺屋根多い(釘が貴重品であったため、石を置いて葺き材を固定)。

渡邉家(新潟県岩船郡関川村) 正面図 日本の民家5 町屋Ⅰ、 同背面屋根・石置屋根詳細 日本の民家2 農家Ⅱ(学研)より 

  

 

  例4 土塗壁を表しにする場合、風雨から外壁を保護するために、軒の出を大きくし深い軒を造る工夫がされる。

     肘木出組二重垂木出桁   →時代が下ると、本来の目的をはなれて、格のシンボルとなる例が現れる。

〈寺院建築の「軒の出」の変遷〉  図は日本建築史図集1989年版(彰国社)より  

a法隆寺東室(ひがしむろ)8世紀奈良時代)  奈良県生駒郡斑鳩町いかるがちょう     

 組物がなく、(垂木だけの最も簡単な軒。一軒ひとのきと呼ぶ。

  奈良六大寺大観 法隆寺1(岩波書店)より

b法隆寺伝法堂(でんぽうどう)8世紀奈良時代) 

 地垂木(ぢだるき)先端に木負(きおい)を渡し、飛燕垂木(ひえんだるき)を掛ける。二軒(ふたのき)と呼ぶ。

  奈良六大寺大観 法隆寺5(岩波書店)より

c法隆寺東院(とういん)礼堂(れいどう)1231年鎌倉前期

 二軒(ふたのき)だが、外から見える地垂木・飛燕垂木化粧材。桔木(はねぎ)上に束立で掛けた野垂(のだるき)屋根面を支える。二軒 時代が下がると、化粧の地垂木・飛燕垂木は細身になる。  図中の文字「野垂木」は編集によります。 奈良六大寺大観 法隆寺5(岩波書店)より          

       

 


1.屋根の役割  1)降雨への対応 例3「出し桁」    

2022-11-14 16:45:58 | 同:屋根

 1)降雨への対応 

  例4 土塗壁を表しにする場合、風雨から外壁を保護するために、軒の出を大きくし、深い軒を造る工夫がされる。

〈出桁(だしげた):梁又は腕木を持ち出してその先端にを渡して垂木を受け、軒天井を張る。せいがい造り、せがい造りとも呼ばれる。 写真・図は滅び行く民家 屋根・外観(主婦と生活社)より

栃木県郡芳賀郡益子町 農家 厚く葺いた茅や雪の重みに耐えるためと軒先の造りを豪華にみせるため、大戸口の上部は二重せがい構えとなっている。

 

群馬県吾妻郡長野原町 養蚕農家 2階を十二分に活用するために通路は屋外に張り出して造る。その上部の軒もせがい造りとなっている。

 

長野県諏訪地方(寒冷高地)農家 1間半のは、壁の保護と共に、収穫物の霜除けの場を確保する。図中の文字は編集によります。

    

 

付録 せがい造り(はね出し2階) 

・富沢家 養蚕農家(群馬県吾妻郡中之条町 1790年:寛政2年) 

 外観 日本の美術№287(至文堂)より

養蚕農家で、広い土間・馬屋・ゆか上5室からなり、2階はほぼ全面を蚕室にあてる。蚕室の通路を屋外に設け、2階床梁を1階柱通りからはね出し、せがい造りとしている。

 

   平面正面出桁・断面詳細図 日本の民家2 農家Ⅱ(学研)より

    

・中山道木曽路 奈良井(ならい)宿(長野県塩尻市奈良井)

中部地方や近畿の町屋や宿場に多い切妻平入り(ひらいり)の家では、人の目線を考慮して、2階を出桁とし軒天井を貼る家が多い。

 奈良井宿の町並み 日本の美術№287(至文堂)より 

 中村家正面 中村家では、猿頭(さるがしら)付き板庇を吊る。 日本の美術№167(至文堂)より

  

中村家・手塚家 断面   2階床軒先出桁が用いられている。 図は日本の民家5 町家Ⅰ(学研)より

                  

  例5 防火を重視する土蔵では、軒下部分からの延焼を考慮し、また軒下部の塗籠(ぬりごめ)(土を塗り込む)の施工の難しさから、一般に軒の出は少ない。 

 西川家(滋賀県近江八幡市)土蔵軒と屋根の仕様

  屋根本瓦葺下拵(したごしら)えの工法(部分)

 

 土壁詳細 

 屋根・軒廻り

図・写真は重要文化財 旧西川家住宅(主屋・土蔵)修理工事報告書(滋賀県)より

 


1.2)環境形成と屋根       

2022-11-14 16:45:23 | 同:屋根

2)環境形成と屋根

  屋根の形状は、建物の見えがかりに大きく影響し、建物まわりの環境形成にとって重要

(1)屋根の形状と街並み

最近の分譲宅地などでは、各建物の屋根形状は独自性があるが、全体としては一体感に欠け、近世~昭和初期に生まれた家並み・街並みに比べ、雑然とした印象が強い事例が多い。

また、最近、街並み形成のために、新築に際し、屋根、壁などの材料や色彩、形状をそろえるなどの規制をかける例があるが(条例化する地域もある)、それにより街並みが形成された事例は少ない。

つまり、街並み形成の要因は、材料、形状、色彩などの統一には求められない。

実際、材料、形状、色彩等が大きく異なる幕末~大正・昭和の各時代の和風、洋風、擬洋風の建物が混在しても、優れた街並みが形成されている例が数多く各地にある(茨城県内では結城、下館、真壁、土浦など)。

 

(2)屋根勾配と見えがかり

 ア)勾配屋根の場合、勾配の緩急は、見えがかりに大きく影響する。

たとえば、唐招提寺金堂の場合は、門から近づくとき、現在の建物は圧倒的な存在感を人に与え、凛とした雰囲気をつくりだすが、建立時(奈良時代)の建物は、きわめて穏やかな印象を与えるものであったと考えられる。

この違いは、視野に占める瓦屋根の分量による所が大きい(下図)。断面図は奈良六大寺大観 唐招提寺一(岩波書店)より 

▼建設当初の唐招提寺の場合:金堂復原断面図

基壇から軒先までの高さは現在(下図)とほぼ同じ。約55m離れた距離から見るとき、屋根部分が[基壇~棟]の視野の中で占める割合は約30% 

  

▼屋根改修後の唐招提寺の場合:金堂現状断面図 

上と同じ距離から見るとき、屋根部分は[基壇~棟]の視野の中の約45%を占める。

実地の経験を通じ、屋根の形の周辺環境に与える影響力が意識されたものと考えられ、後世の建物では、屋根の意匠に気を配るのが普通となる。

(どのような印象を与ええるかは建物をつくる側の意向次第である→その建物への建設者の「思い」次第)。

 

                      

 イ)上屋(じょうや)・下屋(げや)の二段で構成する場合、建物の前に立ったとき上屋と下屋の勾配が同じに見えるようにするため、下屋の屋根勾配を上屋よりも緩くすることが行なわれる。

   また、切妻屋根では、屋根を軒先から棟まで同じ幅に見せるため、側軒(そばのき)の出を、屋根下端では棟位置での出よりも若干(5~10%程度)短くすることが行なわれる(破風尻(はふじり)を引くと呼ばれる)。

   いずれも透視図的効果を応用した工夫で、実地の経験から生まれた技術である。

 豊田家 梁行断面・桁行断面 奈良県柏原市今井町(1662年) 日本の民家6 町屋Ⅱ(学研)より 文字・着彩は編集によります。

 

 ウ)通りに接する建物では、屋根の形状が前面の通りの空間構成に大きな影響を与える。

近世の宿場町や町家では、歩く人の目線を考慮し、向い合う建物の壁面間の幅に応じて屋根がつくられている。

〇道幅が広いとき:軒を深く出す2階部分を突き出す、などの方法により、通りを歩く人を覆うような形にする例が見られる。

 目線が軒下でとまるため、軒裏部分の見えがかりに配慮がなされることが多く出桁(だしげた)・はね出し二階などの意匠に意をつくす ⇒ 結果として、雨のあたらない出入口が確保できる。

 

例 中山道木曽路 奈良井(ならい)宿(長野県塩尻市奈良井) 図は仮想です。各断面・文共に日本の民家5 町屋Ⅰ(学研) より    

   

「ここでは向かい合う建物間の距離が6.5m~7m(側溝間は4m前後)、軒高は伝統的な家で4mくらいである。 結局、街道と両側の町屋によってできる空間は、奈良井宿の場合高さ4m 幅は地上で7m弱、ここに両側から2階がせり出し、さらに軒が出るので、街道の半分近くが屋根で覆われアーケード状となる。」 

 

中山道木曽路 妻籠(つまご)宿(長野県木曽郡南木曽町)  

 

妻籠宿は全国に先駆けて宿場の保存運動が起こり、古い町並みが残されている。 妻籠宿 その再生と保存 (彰国社)より

                                                                                                    

高山 上三之町(かみさんのまち)の町並み(岐阜県高山市)    

 写真(部分)・文共に日本の民家5 町家Ⅰ(学研)より

高山の伝統的な町屋は二階が低い。道幅は 軒高とだいたい同じくらいで、両側からの軒の出が深く、歩く人に親しみやすく落ち着いた印象を与える。」

 

       高山 吉島家(岐阜県高山市)明治12年 (1907年) 日本の美術№287(至文堂)より                                                    

 飛騨高山の代表的な民家の一つ。  2階は低く、立面の大部分に格子窓を構える。     

  

〇道幅が狭いとき上屋(じょうや)下屋(げや)の構成を利用し、屋根を二段構えにして通り側への圧迫感を少なくする。その際、下屋部分の屋根勾配を上屋部分よりも緩くすることが多い(前項イ参照)。

 目線が下屋の屋根面を見通すことが多いため下屋の屋根面2階の通り側に面する壁2階軒裏の意匠などに意をつくす。

例 奈良県柏原市今井町   図は仮想です。各断面は日本の民家6 町屋Ⅱ(学研) より 

                                

  日本の美術№288(至文堂)より 

 

建物が建ち上がった後の見えがかり(屋根勾配、建物のヴォリュームなど)についての事前の検討は、断面図上(縮尺1/50~1/100程度。土地の形状、道路の向かいの建物、隣地建物などを含める)で行なう。

住宅地などの場合、前面道路の空間の改変・形成に配慮するため、前面道路、向かいの敷地を含む断面図上で、当該敷地に建つ建物の位置、形状を検討する。

敷地が斜面の場合は、建物を既存の斜面の中に落ち着かせるため、敷地の全断面上で、建物の形状:特に屋根勾配について検討する(いかに造形に気をつかっても、大地の斜面の強さには勝つことはできない)。                          

 


1.3)木造建築の屋根と防火  

2022-11-14 16:44:54 | 同:屋根

 3)木造建築の屋根と防火        

屋根・軒裏の防火についての法令    基本建築基準法令集 法令編・告示変(井上書店)、 建築申請memo(新日本法規)、Webによります。

※1 法22条区域:特定行政庁が、防火地域及び準防火地域以外の市街地について指定する区域内にある建築物の屋根の構造 技術的基準を定める。

               (都市計画区域は、ほとんど第22条区域。事前調査必要。)

※2 不燃材料  (告示1400号) :コンクリート、レンガ、、陶磁器質タイル、繊維強化セメント板ガラス繊維混入セメント板(厚3㎜以上)

                 繊維混入ケイ酸カルシウム板(厚5㎜以上)鉄鋼アルミニウム金属板、ガラス、モルタル漆喰、石、

                石膏ボード(厚12㎜以上、原紙厚0.6㎜以下のもの)、ロックウール、グラスウール板    (G書体標記は通常屋根・軒天井に使われる材料)

※3 不燃材料で造る瓦・葺板等の葺材と野地板・垂木等の下地材を含む。

※4 不燃材料で葺く葺き材のみを不燃材料にする葺材の厚みに注意)。

            屋根下地(垂木、野地板など)は不燃材料でなくても可。金属板の葺き下地に断熱材敷込みは可(s45.6.18住指発265)。

                           (「耐火構造」もしくは「準耐火構造」とすべき場合は適応されない。)

※5 防火性能(施行令108条二) :建築物の周囲で発生する通常の火災の加熱に対して以下の性能を有する構造

               一)耐力壁である外壁:加熱開始後30分間、構造耐力上支障(変形、溶融、破壊等)を生じない。

               二)一般外壁及び軒裏:加熱開始後30分間屋内の面の温度が可燃物燃焼温度以上にならない。

※6 防火構造  次表

※7 準耐火性能(施行令107条の2):一)耐力壁(外壁・間仕切壁)・柱・床・はり・通常の火災による加熱に対して:加熱開始後45分間、構造耐力上支障(変形、溶融、破壊等)を生じない。

                    屋根・階段にあっては、30分間

                   二)壁・床及び軒裏:加熱開始後45分間、屋内の面の温度が、可燃物燃焼温度以上に上昇しない。

                                                               三)外壁及び屋根 :屋内において発生する通常の火災で、加熱開始後45分間、屋外に火を出す亀裂その他の損傷を生じない。

※8 準耐火構造 屋根 (告示1358号第5ハ項):・屋根を不燃材料で造るか葺く。

                        ・屋内側又は直下の天井 

                                                                                                      ・強化石膏ボード厚12㎜以上   ・石膏ボード厚9㎜以上、2枚以上

                             ・石膏ボード厚12㎜以上(裏側にロックウール又はグラスウール50㎜以上を設ける)

                                                                                                      ・硬質木片セメント板厚12㎜以上 ・鉄網モルタル厚20㎜以上

                                                                                                      ・けい酸カルシウム板2枚以上、計16㎜以上 等

                                                        ・野地板:構造用合板、パーティクルボード、硬質木片セメント板等 厚9㎜以上を使用し、 

                                                                                                   かつ屋内側又は直下の天井は「強化石膏ボード厚12㎜以上」に該当する防火被覆を設ける。

※9 準不燃材料(告示1401号): 石膏ボード厚9㎜以上(原紙0.6㎜以下)、木毛セメント板15㎜以上、硬質木毛セメント板9㎜以上(かさ比重0.9以上) 等 

 

準防火地域の木造建築物の延焼の恐れのある部分の軒裏の防火規定      外壁によって小屋裏又は天井裏と防火上有効に遮られているものを除く

 

※11 耐火性能(施行令107条):一)2階建~4階外壁 耐力壁(外壁・間仕切壁)・柱・床・はり:加熱開始後1時間構造耐力上支障(変形、溶融、破壊等)を生じない。 

                     屋根・階段にあっては、30分間

                 二)壁・床   :加熱開始後1時間、屋内の面の温度が、可燃物燃焼温度以上に上昇しない。

                                                        三)外壁及び屋根:屋内において発生する通常の火災で、加熱開始後1時間、屋外に火を出す亀裂その他の損傷を生じない。

 

※12 耐火構造 屋根(告示1399号第5六項):下地を木材又は鉄材で造り、かつ、その屋内側または直下の天井防火被覆:強化石膏ボード2枚以上、厚27㎜以上を設ける。        

 


2.屋根葺きの手順と部材構成 

2022-11-14 16:44:13 | 同:屋根

2.屋根葺きの手順と部材構成

屋根葺きは、一般に、①垂木上に野地板を張り②軒先納め材(広木舞等)、けらば納め材切妻部分がある場合、登りよど等)を取付け③アスファルトルーフィング(防水紙)を敷き屋根葺き材を葺く④軒天井を取付ける、という手順を踏む。

・工事は、雨による木材の汚れを防ぐため、上棟からルーフィング張りまでは、間をおかずに作業を進めることが肝要である。

・瓦葺きの場合、ルーフィング張りまでを大工職、瓦桟を瓦職が打つ場合が多い。

 

野地板:厚さ12㎜程度のスギなど針葉樹系の無垢板材(相ジャクリ)、構造用合板(特類)、木毛セメント板、木片セメント板などが使われる。

耐久性の点で、スギなどの無垢材の方が適切(合板の場合、長年のうちに蒸れて腐る:ふける事例がある)

    構造用合板 特類:屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用される構造用合板 主な接着剤 フェノール樹脂。

    合板の場合は、F☆☆☆☆適合品を使用。 F☆☆☆☆~F☆:ホルムアルデヒド放散濃度の基準。F☆が最も多く、建材として使用できない。F☆☆☆・F☆☆は使用面積制限がある。

軒先広小舞(ひろこまい)  野地板先端部分に広小舞を設ける。

   広小舞は、垂木の振れ止めの役割を持つ部材であり、野地板の切り口に雨水が侵入するのを防ぐ水留めでもある。瓦以外の葺き材の場合、広小舞に金属板を被せる。

よど():瓦葺きの場合には、広小舞の上に、瓦の納めのためによど()と呼ぶ材を設ける場合もある。

鼻隠し(端隠はなかくし):垂木の先端は、1)垂木の木口を表す2)鼻隠しで木口を隠す

軒の出:軒の出は外壁の防雨、日射調節を考えて決める。

      通常は側柱(がわばしら)通り芯から広木舞下端角まで外壁からとする場合もある。軒裏を塗り込める不燃材を張る場合は、その部分が屋根 葺き材と当たる位置。)     

軒の出:通常通り芯から広木舞下端角までの寸法

瓦葺き屋根の軒の出寸法は、瓦割付けによって決まり任意の数字にすることはできない。

洋風の外観にするため、また敷地面積の狭隘化(きょうあいか)にともない、建ぺい率や斜線制限の点で、軒の出を短くし、あるいはなくす例を見かけるが、雨が風をともなうことの多いわが国の建物では、外壁の防水・汚れ防止のため適切とは言えない。

側軒(そばのき)切妻部分では、外壁の防雨上、側軒の出が重要。 側軒の出は、見えがかりにも大きく影響する。

けらば登りよど  切妻部分では、側軒の野地板の端部に、勾配なりに登りよどを設ける。瓦以外では、金属板で包む。

    通常、軒先の広小舞けらば側にまわり、登って行く形をとる(「登り広小舞」と呼ぶ方が適切か)。

破風板(はふいた)切妻屋根の場合、破風板は、母屋の木口の腐朽・風化を防護する。 腐朽に強いスギ、サワラ、ヒノキなどを使う。 

        通常、垂木外側に破風板垂木型たるきがたとも呼ぶ)を取付け、登りよど破風板に被せて取付ける。破風板なしで垂木表しとする場合もある。

        破風板を金属板でくるむことがあるが、金属板の内側への水分の滞留→腐朽に注意が必要。

 日本建築辞彙 明治39年発行

       【広木舞】軒先に於て、垂木上に取り付けたる長き木なり。・・その幅三寸六分、厚さ八分程を普通とす。・・・  

       【】  広木舞の上にある木にして、幅四、五寸、厚さ一寸五分程度のものなり。に連続して<垂木形(破風板)>に平行する木を<登り淀>という。

  :葺き材により異なる。

防水紙:葺き材下面に生じる結露などの影響を防ぐための下葺き材。一般にアスファルトルーフィング*が用いられる。かつては杉皮が用いられている。

    *有機繊維を主成分とした原紙にアスファルトを浸潤させ両面に鉱物質粉末を付着させたもの。 

    アスファルトルーフィング  940:幅1×21m(従来の1巻22kg品 通常使われる)、同1500:幅1×16m(従来の1巻35kg品)、

    改質アスファルトルーフィング:厚み1.5㎜ 幅1×16m 破れにくい 合成高分子系ルーフィングシート:厚み1~2㎜ 軽量

葺き材金属板(銅板、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板など)、補強成型セメント板彩色ルーフィング(アスファルトシングル)など 

     彩色ルーフィング(アスファルトシングル)は、法22条区域では使用不可。→不燃シングル

 

軒天井の仕様

 a.垂木表し 広小舞、淀、垂木、野地板表し。 準防火・防火地域では不可。   

b.鼻隠し付き垂木表し 広小舞、淀、垂木、野地板表し。準防火・防火地域では不可。

 

a・b)’垂木、野地板表し 準防火地域 (令和元年告示195号、平成16年告示789号)

①準耐火45分 野地板30㎜以上、面戸板45㎜以上  

②準耐火1時間 野地板30㎜以上、面戸板12㎜以上、漆喰等厚40㎜以上 

 ③準耐火1時間 野地板30㎜以上、面戸板30㎜以上、外か内に漆喰等20㎜以上

 

c.鼻隠し付き勾配天井張り 垂木下面に天井材を張る(下地を設ける場合もある)。母屋を隠す場合もある。 

d.鼻隠し付き陸天井張り天井下地を設け、天井を張る。

    

広小舞は厚7分(21㎜)以上の耐朽性のある材を用いる。(垂木を欠き込み野地板同面どうづらで取付けると確実。)

鼻隠しには、垂木の振れ止め、垂木の木口保護の役割がある。耐朽性のある材を用いる。

 素地仕上げ(+塗装)が普通(金属板で包む場合もある)。耐朽性のある材:ヒノキ、スギなどの針葉樹。

鼻隠しの取付け角度は任意。通常は垂木に直角、または垂直が多い。 

  古建築、和様の建築では一般に鼻隠しを用いる例は少ないが、東大寺南大門(奈良県奈良市)、浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)など大仏様建築では鼻隠しが用いられている。また明治期の擬洋風の建物にも用いられている。

 

に使われる天井仕上げ材は、板材、合板または補強成型セメント板などが一般的で、必要に応じて塗装をかける。

準防火地域では、延焼の恐れのある部分の軒天井は防火構造としなければならない。

 

浄土寺浄土堂 軒先鼻隠し 鎌倉時代1200年頃 兵庫県小野市 

 垂木先端に鼻隠しを取り付ける。垂木は2本おきに鼻隠し平ほぞ差し(他は斜め大入れ)、鼻隠しから釘打ちとし、垂木の捩れ、暴れを防いでいる。東大寺・南大門も同様。 

    部分矩計図及び鼻隠板仕口図 国宝 浄土寺 浄土堂修理報告書(極楽山浄土寺)より 

 

 外観 日本の美術№198(至文堂)より

 

旧登米高等尋常小学校校舎 軒先鼻隠し 1888年(明治21年)竣工 宮城県登米市 

 広木舞下端に繰形を施した鼻隠しを垂木に取付ける。 

  部分立面図・部分矩計図 図は重要文化財旧登米尋常小学校校舎保存修理工事(宮城県登米町)より 

 


3.金属板葺き 1)主要金属板葺き材、2)葺き方、3)留め方、4)平葺き(一文字葺き)   

2022-11-14 16:43:34 | 同:屋根

3.金属板葺き

軽量で、雨仕舞耐候性に優れる。

熱伝導率が大きく熱による膨張・収縮が大きいため、接合部に注意が必要

遮音性能遮熱性能は劣るので、雨音や熱の室内への影響を防ぐ対策が必要。

 

1)主要金属板葺き材

金属板の規格:定尺3×6サブロク、3尺×6尺、909×1,818㎜)、1×2メーター板、1,000×2,000㎜) 小板:320㎜×1000㎜、365×1200㎜・・・・等

       コイル:幅914㎜ 幅1000㎜ 等

 

2)木造建築に使われる主な金属板の葺き方の種類・特徴・勾配

3)金属板の接合法と留め方の基本 

接合法:水の侵入防止(水返し)と、金属板の膨張・収縮に対処するため、はぜ掛けが一般的である。はぜ掛けには、平はぜ立てはぜがあり、立てはぜは勾配方向にのみ用いられる。

    通常は一重はぜとするが、水密性を高めるときには二重はぜとする。はぜ部分には、収縮に対して逃げを用意するのが原則。

                                  

留め方:通常、仕上げ材には釘を打たず、吊り子を下地に釘打ちで取付け、仕上げ材はぜ架け吊り子に留める。リベット接合はんだ付けの方法もある。

金属板葺きは、葺き方によらず、雨・風に対する軒先・けらば・棟の納め方が重要。

 

4)平葺き(一文字葺き)の各部の納め

a.軒先・けらば 

① 広小舞・登りよどは、雨水の水切りをよくするため、垂木先端(鼻隠しを付けるときは鼻隠し先端)、登りよど側端から1寸(30㎜)程度以上外に出して取付ける。注 最近は「野地板切り放し」納めの例も見かけるが、材の小口は水を吸いやすく、広小舞を用いた方が垂木の振れ止め、雨水の侵入に対して確実である。

葺き材と同材で加工した唐草(からくさ)広小舞・登りよどに釘で取付け、アスファルトルーフィンを端まで敷き込む。 はぜを設けた葺き材を唐草先端に引掛ける。

注 唐草は、軒先けらばの補強と水切りをよくするために設ける材で、元来、1枚の金属板を上図左のような形状に加工した。

部分は捨てと呼び、幅は3寸程度(90㎜)、この部分を野地板に釘留めする。捨て上端の折り返しで、万一侵入した雨水を返す(水返し)。部分に葺き板のはぜを掛ける。

近年は、部分を省略した唐草を、正面から広小舞に釘打ち留めとして、釘の頭をはんだ付け、あるいはシーリングする方法が増えた。

        

 

 

 

b.葺き板の留め方

先ず一列目の下端のはぜ(下向き)を軒先の唐草に掛け、上端のはぜ(上向き)に吊り子のはぜを引掛け、吊り子を釘で野地板に留める。

 吊り子は、幅1~1寸5分(30~45㎜)程度、葺き板1枚(長さ914㎜)につき2箇所以上設ける(屋根面が大きいときには、葺き板の長さの通し吊り子を用いる)。

二列目の下端のはぜ(下向き)を一列目の上端のはぜ(上向き)に掛け、上端を吊り子で留める。

 以下繰り返し。

けらばは、葺き板側面のはぜけらば唐草先端に引掛ける。次項「瓦棒のけらば」参照。

 

c.棟 基本的な棟の納め方

    

アスファルトルーフィング野地板棟部分に被せ、棟板あおり板・雨押え)でアスファルトルーフィングを押さえる。

  注 板を先に取付け、アスファルトルーフィングを棟板側面で敷き終わらせる例もあるが、防水効果が減少する。

 棟板側面に、棟包み板取付け用の吊り子(丁寧な仕事の  場合は通し吊り子)を釘留めする。

 葺き板の上端は、棟板側面の高さまで折り上げ、 立ち上げる(吊り子は隠れる)。立ち上がりの上端には水返しのためにはぜを設ける

③ 棟包み板を、吊り子のはぜに掛ける。 棟包み板の全幅はぜ部分を含んだ寸法)を、原板幅914㎜の1/2以下(450㎜程度)にすると、材料に半端が出ない(棟板寸法を決めるときに考慮)。

他に各種の納め方があるが、水返しの原則は同じ。

 

d.谷

葺き板と同材の谷葺き板(できる限り長尺)を吊り子で取付ける。

谷葺き板の端部には、水返しのためのはぜを設ける。水返しを確実にするには二重はぜにする。瓦棒の谷」参照。

谷葺き板の幅は、勾配、雨の降り方によって決める。 注 谷部は雨漏りの可能性が高く、設計にあたり、できる限り谷を設けない屋根形状とする。

 

e.壁との取り合い

葺き材を直接壁に納めることは避ける。

   

基本的な納め方

① アスファルトルーフィングを、野地板より壁側に立ち上げ被せ、雨押え板で押さえる。

雨押え板を先付けし、アスファルトルーフィングを雨押え板側面で敷き終らせる例もあるが、防水上効果が減少する。

②雨押え板の側面に、雨押え包み板取付け用の吊り子(丁寧な仕事では通し吊り子を釘留めする。(上図では、吊り子を省略。)

 葺き板の上端は、雨押え板側面の高さまで折り上げる吊り子は隠れる)

 葺き板の立ち上がりの上端には、水返しのためのはぜを設ける。

③ 雨押え包み板を、吊り子はぜに掛ける。

 雨押え包み板は、上部を2寸(60㎜、住宅金融支援機構テキストでは120㎜)以上、壁下地内に立ち上げる。

    (塗り壁の場合、左官職によっては、壁の防水紙は、全体の剥離につながるため用いないこともある。)

真壁の場合は、柱外面に板を流し、雨押え板を取付ける。

他に各種の納め方があるが、水返しの原理は同じ。

 


3.金属板葺き 5)瓦棒葺き  

2022-11-14 16:41:31 | 同:屋根

5)瓦棒葺きの各部の納め 

機械加工の心木なし仕様が増えているが、通常では心木ありの工法が確実である。

瓦棒葺き心木の有無にかかわらず、溝板瓦棒包み板からなる。

a.軒先・けらば

 

① 広小舞・登りよどは、雨水の水切りのため、垂木先端(鼻隠しを付けるときは鼻隠し先端)・登りよど側端から1寸(30㎜)程度以上外に出して取付ける。

② 唐草広小舞登りよどに釘留めする。溝板端部にはぜを設け、唐草に引掛ける。

③ 軒先は、葺き板と同材を加工した桟鼻(さんばな)瓦棒包み板を用い、瓦棒の木口に桟鼻を取付けたあと、桟鼻溝板上に瓦棒包み板を被せる。

  けらばは、登りよどに取付けた唐草溝板端部をはぜ掛けにする(平葺きと同じ)。

 

b.溝板の留め方

 溝板の側面の立ち上がり部分を瓦棒側面に釘留めし、その上に瓦棒包み板を被せ側面から釘打ち留めとするか、または、瓦棒包み板溝板立ち上がり部をはぜ掛けにする。

 芯木なし仕様の場合は、芯木の代りにU型の通し吊り子を垂木上に取り付け、瓦棒包み板を被せ、溝板の立ち上がりとはぜ掛けにする。瓦棒の木口には桟鼻(キャップ)を被せる。

 

c.棟

① 瓦棒の上に棟板を釘留めする。

② 溝板上端を箱型に加工し棟板下に芯まで差し込み取付ける。

③ 棟板側面に、溝板底近くまで降りる通し付け子(通り吊り子)を釘留めする。

棟包み板を、通し付け子上端にはぜ掛け留めする。

雨水の侵入は、通し付け子下端部と溝板上部の箱型部分とで二重に防ぐ。瓦棒葺きの場合、からの雨水の侵入が起きやすいので、丁寧な施工が必要である。     

なお、通し付け子を設けず、棟包み板溝板底部まで折り下げる納め方もある(図右)。

芯木なしの仕様では、棟板取付けのために、棟板受け材を棟上部に流す。

 

d.谷

平葺き同様に谷葺き板を設ける。留意点も同じ。瓦棒の木口は軒先同様の納めとする。

二重はぜ谷葺きは、たたみはぜとも呼ばれ、溝板のエキスパンションの役目も兼ねる。

 

e.壁との取り合い

登り上部では、瓦棒の上に雨押え板を釘留めし、雨押え包み板棟包み板同様の納めで取付ける。

流れ方向の壁際では、瓦棒上に雨押え板を取付け、雨押え包み板溝板底部近くまで折り下げる。

雨押え包み板は、上部を2寸(60㎜、住宅金融支援機構テキストでは120㎜)以上、壁下地内(防水紙アスファルトフェルトを用いる場合はその裏側)に立ち上げる。

 

参考  「水切り鉄板」の壁内の納め図

大壁 真壁 おさまり詳細図集①(理工学社)より

参考図書 木造住宅工事仕様書(住宅金融支援機構)、 一般社団法人 日本金属屋根協会HP(web)、長野県板金工業組合標準施工マニュアル」(web)、

     各種建材カタログ・PDF(web)、おさまり詳細図集①(理工学社)、 絵とき建築施工(オーム社)、木造の詳細2・現代木造住宅のディテール(彰国社)

 


4.化粧スレート、アスファルトシングル葺き     

2022-11-14 16:41:03 | 同:屋根

4.化粧スレート(補強成型セメント板)葺き、天然スレート葺き、アスファルトシングル葺き

1)葺き材の種類と性質

 

2)葺き方(木造下地の場合)

3)各部の納め方

a.軒先・けらば

① 広小舞・登りよどは、水切りをよくするため、垂木先端(または鼻隠し先端)、登りよど側端から1寸(約30㎜)程度以上外側に出して取付ける。

② 水切り金属板(既製品もある)を、広小舞・登りよどに釘留めで取付け、アスファルトルーフィングを端まで敷きこむ。

 けらばは、耐風を考慮し、葺き材に応じて各種の納め方がある。

化粧スレート葺き   

シングル葺き

 

b.棟納め

化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合

化粧スレート

棟芯まで葺き材を葺き上げ、棟板を取付け、金属板の棟包み板を被せる。

 

アスファルトシングルの場合 

棟用のシングルで納める、または、棟板を設け金属板の棟包み板を被せる等。

                           

c.壁との取り合い

化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合

壁際までアスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材を葺き、雨押え板を取付け、金属板の雨押え包み板被せる。雨押え包み板は、壁下地内に2寸(約60㎜)以上立ち上げる。

雨押え板の下に、金属板の捨て板を流せば更に確実。

 

アスファルトシングルの場合

壁際までアスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材の柔軟性を利用して葺き材をそのまま立ち上げ、水切り金属板水返しとも言う)を被せ納める。

水切り板は、壁下地内に2寸(約60㎜)以上立ち上げる。注 水切り板の納め方・形状は各種あり、またメーカーごとに既製品がある。 

                        

d.谷 

化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合

アスファルトルーフィングを敷きつめ、金属板葺きと同様、金属板の谷葺き板設けた上に葺いて納める。

耐久性の点で、また風による雨水侵入を防ぐため、谷を設けない屋根形状が望ましい。

 

アスファルトシングルの場合

アスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材の柔軟性を利用して、谷にも葺き材をそのまま葺く(金属板による谷葺きは不要)。 

        


投稿者より

2022-11-14 16:40:34 | 投稿者より

お寄り頂きありがとうございます。

 

今回の投稿は、第Ⅶ章 屋根「金属板葺き、化粧スレート葺き」までです。 

(架構例は、ずいぶん前から中断しています。 次項の「瓦葺き」の項までまとめようとすると、間違いなく年越しするので。)

 

構成と文は、2005年作成テキストそのままで、図版(詳細図)等の差し替えをしました。

 

一年間で、これしか出来なかったという事に、忸怩たる思いはありますが、

力なし、知識・経験なし、(時々元気なし)の投稿者としては、このペースで進めて行くしかありません。

 

今回の章は、Webページに沢山お世話になりました。

Webの閲覧が出来なければ、この章、これ以降の章は編集ができません。

各建材メーカーさんのデータはもとより、法令についても、多くを頼りました。

手元の告示集に載っていない告示、準耐火の木造規定についてのページ、法令解説のページ

屋根屋さん、板金屋さん、左官屋さんのブログや動画(親方の手際の良い仕事を見るのは楽しかった。)にも寄らせてもらいました。

この場をお借りして、御礼申します。

 

次回は「瓦葺き」の項を掲載します。

 

ほとんど見切り発車です。

誤字脱字、理解不足、調べ不足、勘違い等々あると思います。

ご容赦のほど願います。

 

朝夕冷え込んできたとはいえ、気持ちの良い秋晴れの日はうれしいものです。

皆様のご健勝をお祈りします。

                               投稿者 下山 悦子