4.化粧スレート(補強成型セメント板)葺き、天然スレート葺き、アスファルトシングル葺き
1)葺き材の種類と性質
2)葺き方(木造下地の場合)
3)各部の納め方
a.軒先・けらば
① 広小舞・登りよどは、水切りをよくするため、垂木先端(または鼻隠し先端)、登りよど側端から1寸(約30㎜)程度以上外側に出して取付ける。
② 水切り金属板(既製品もある)を、広小舞・登りよどに釘留めで取付け、アスファルトルーフィングを端まで敷きこむ。
けらばは、耐風を考慮し、葺き材に応じて各種の納め方がある。
化粧スレート葺き
シングル葺き
b.棟納め
化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合
化粧スレート
棟芯まで葺き材を葺き上げ、棟板を取付け、金属板の棟包み板を被せる。
アスファルトシングルの場合
棟用のシングルで納める、または、棟板を設け金属板の棟包み板を被せる等。
c.壁との取り合い
化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合
壁際までアスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材を葺き、雨押え板を取付け、金属板の雨押え包み板を被せる。雨押え包み板は、壁下地内に2寸(約60㎜)以上立ち上げる。
雨押え板の下に、金属板の捨て板を流せば更に確実。
アスファルトシングルの場合
壁際までアスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材の柔軟性を利用して葺き材をそのまま立ち上げ、水切り金属板(水返しとも言う)を被せ納める。
水切り板は、壁下地内に2寸(約60㎜)以上立ち上げる。注 水切り板の納め方・形状は各種あり、またメーカーごとに既製品がある。
d.谷
化粧スレート(補強成型セメント板)、天然スレートの場合
アスファルトルーフィングを敷きつめ、金属板葺きと同様、金属板の谷葺き板を設けた上に葺いて納める。
耐久性の点で、また風による雨水侵入を防ぐため、谷を設けない屋根形状が望ましい。
アスファルトシングルの場合
アスファルトルーフィングを敷きつめ、葺き材の柔軟性を利用して、谷にも葺き材をそのまま葺く(金属板による谷葺きは不要)。