「会談しない」と言った当日に李肇星が麻生と接触

既報ですが、資料的な意味のエントリーですので。ヘタレ中国、みたいな。

　麻生との会見を拒否、小泉を批判　李肇星外相（香港文匯報）

マレーシアのクアラルンプールを訪れている、中国の李肇星外交部長は、今日（９日）第二次世界大戦のA級戦犯を奉っている靖国神社参拝を堅持している小泉首相を譴責し、尊大で傲慢だと非難した。また、麻生外相との面会を取り消したとも明かしている。

李外相は「小泉が靖国への参拝を堅持すれば、アジア人民の感情を傷つける。この誤りは正さなければならない」と話した。これ以前に温家宝首相も小泉とは二国間会談を行わないと表明しており、小泉の靖国参拝に不満を表明している。この他にも、韓国の盧武鉉大統領も小泉との会談を行わない予定だ。

第１１回ASEAN会議と第１回東アジア首脳会議は今月１２日から１４日までの予定で、クアラルンプールで行われる。温家宝、小泉、盧武鉉はそれぞれ二国間会議を行う予定であったが、小泉の靖国参拝堅持により中国と韓国の強烈な不満を誘い、会談予定を取消した。（以下略）


　李肇星「小泉の態度は傲慢」（明報）
http://hk.news.yahoo.com/051209/12/1jevn.html

ある国の指導者は依然として戦犯を祭っているが、これは明らかに誤りである一つの重要な国家の重要な指導者がこの様に傲慢で、公然とアジア諸国人民の感情を傷つけるとは、どういう行為なのか。受け入れられるものはいるのか。誰もいない。この誤りは正さなければならない。

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　中国外相が麻生外相と接触、基本的な立場伝える（読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051210i305.htm

中国の李肇星外相は１０日、クアラルンプールで報道陣に対し、９日昼の東南アジア諸国連合・日中韓（ＡＳＥＡＮプラス３）外相の昼食会の際、同席した麻生外相と言葉を交わしたことを認めた。

　李外相は麻生外相に対し、歴史問題を含め日中関係についての中国の基本的な立場を伝えたという。

　一方、中国同行筋によると、９日のＡＳＥＡＮと中国との外相会議で、李外相はＡＳＥＡＮ側に対し、中国の対日関係の基本姿勢を説明した。この中で、李外相は、日中関係の悪化の原因は日本側にあると訴え、「ある国の重要な指導者がアジア人民の感情を傷つけている」などと、小泉首相による靖国神社参拝を暗に批判した。

李肇星は麻生の向かって左隣の席だったらしいですから雑談くらいはするでしょうが、物凄い早さでの心変わりです。ていうか同じ日だし。

参拝の数週間後にも電話会談してましたねえ。正式な会談ではないという言い訳は成り立つものの、堅持堅持って言うなら頑張って堅持して欲しかったですね。それなら国内で「我が国の外相、麻生を無視」なんて報道も出来たでしょうに、お陰でこの接触もなかったことにされてしまいそうです。

突っ込む必要など無いのでしょうが、香港文匯報の「中国と韓国の不満を誘った」と李肇星発言の「受け入れられるものはいるのか。誰もいない」は矛盾してます。李発言の主語がアジア人民ではなく中朝韓なら問題無しですけど。

用があれば向こうから接触を取ってくる事は証明されましたし、もう少し放置していてもよさそうです。そろそろロシア国内に有害物質の汚水帯が到達しますし、建設を予定しているという簡易ダムに対して、温家宝が技術提供を泣き付いてきたら笑えます。