第4話~不信~

空腹に耐えかねる万叔は、岩肌に生える毒キノコを口にし、倒れてしまう。蕭は他の隊に食事を与えるため、わざと効率を落とさせ、万叔もその日の食事にありつくことが出来た。

夏とは立ち入りが禁止されている坑道に、朝鮮人が2人住み着いていることをに気付く。そこで日本兵たちの会話から、山花が人肉を食べたと知る。

周と魏は岡田は信用ならない事、共産党の連中が何かたくらんでいる事を話し合う。蕭の動きを監視していた夏は接触、ここから生きては出られないだろうと告げ、スパイである事が蕭に知れる。蕭の持つ収容所の地図も他言しないと言うのだ。また自分たちが従事している工事は軍事目的で、作業が終わればここで殺される。ここの位置を連合軍に知らせるために、辺りに住む朝鮮人を使う事にした。

一方周の傷は重く、周の捕虜に対する影響力を重視している岡田は周に小屋を用意する。そして蕭の地図を破り共産党側の周に対する不信は高まる。過激な方法を好む蕭と、全員を生きて帰そうとする周との間は埋まらない。周は「日本人に中国人を殺す口実を与えるな」と軽はずみな行動を取らないよう求めるが、蕭は「鬼子が口実など使うかな」とつぶやき、小屋を去る。

腹の満たされない万叔は目を話した隙に、中村の食べかけを失敬し、日本軍に袋叩きにされる。蕭はこれを見て、「万叔は鬼に口実を与えたか?」と言う。共産党の一部は工事に必要な機器を壊すが、誰が指揮したかを聞かれ、次々に相手を指差し責任を擦り付け合う中国人。

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【解説】
問題発言がまた出ましたよ。「鬼子が中国人を殺すのに口実などいるか?」、鬼子の名に恥じない鬼畜っぷりですねえ。共産党=事態を打開するために動くアツい集団、国民党=とりあえず現状維持な色分けもそうですが、印象操作が露骨です。

山花が人肉を食った、って言わせるのも自分たちがやるから日本人もやるだろう的発想ですね。水滸伝じゃあるまいし、食わないっての。

「殺す口実」と何とか結び付けたいのは分かりますが、殺されませんでしたね、万叔。叩く音が痛そうに聞こえないんですが。
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