一人人海戦術

世界の3%くらいの人に納得してもらえばいいかなと考える、オメガ・ブロガーを目指してみようか。

大魔神カノン 最終回にしてついに出てきたあの人!

2010-10-21 00:22:54 | 書評と感想

 前回、打ち切りを心配した作品であったが、最終回までたどり着いた。
 そして私も、苦労に苦労を重ね、ついに大魔神カノンを最終回まで見ることに成功。
最終回のオープニングで、ナレーションが、「人を信じることを選んだ一人の女性の」というセリフに変わるというサービス付きで始まった。そして、カノンが、自分が男に振られたことまで話すほど仲の良い兄がいることになっていたにも関わらず、今まで話には上るだけで全く画面には登場してくれなかったが、ついに、カノンの父ばろくの再婚の結婚式に奴が顔を出した。
 そうである。やってくれた。満を持して仮面ライダークウガオダギリジョーの登場である。仮面ライダーディケイドには、彼の劣化コピーが出てきて大いに落胆させられた訳だが、最終回まで我慢して見続けてきた私へのご褒美だったんだな。正直、大魔神が動き出してもどうでも良くなった。ちなみに最終回の一つ前の回のご褒美は、エンディングテーマが2番というささやかなものだった。
 ばろくの結婚式の席でカノンの隣に座って、詩を作り変えた「祈り歌」を歌い終えて席に戻ったカノンに対して、奴の台詞はたった一言、
「お前らしい歌になったな。」
だけであった。その後、渡辺いっけい扮する酔った父ばろくから、「髪を切れ」と言われて髪を引っ張られる小芝居があっただけであるが、違和感さえ覚えるほどの存在感であった。残念なことに兄の名前は不明のままであった(Wikiには巫崎フーガとある。クウガを思い出す名前だ)。エンドクレジットには、その他大勢の並びの最後に同じ大きさで(つまり小さく)、オダギリジョーと書かれていた。
 そもそも、カノンとは複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式の曲を指し、有名なヨハン・パッヘルベルのカノンは、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルがバロック時代中頃の1680年付近に作曲したカノン様式の作品である。また、フーガは、バロック時代における音楽語法のもっとも重要なものであり、カノン同様、同じ旋律が複数の声部に順次現れるというのが非常に目に付く。そんなわけで、カノンとフーガの父の名の「ばろく」はバロック音楽から来ているのだろうけど、馬鹿という文字を音読みすると「ばろく」なので、どうしても笑ってしまう。
 そんなことより、非常に納得のいかないことだが、前回までかなり凄い数の死亡フラグを立てまくっていたイケチヨ姉さんは完全に不発であった。全く何の仕事もしなかった。みんなの心配をしていただけである。水族館アルバイトのさわやかな青年若松の協力で、わざわざ水族館でお魚さん達から癒しの力を集めていたのは何のためだったのだ。美容と健康のためなんていうつもりか。なんかおかしい。さかなくんに土下座して謝れ。それよか、さかなくんも准教授なのがなんか納得いかん。それはともかく、ちょうどそのころ、中の人である長澤奈央は、NHKの朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』において、主人公布美枝の弟・貴司と結婚して、布美枝の義妹になった及川満智子としてチョイ役で登場していた。女性も仮面ライダー枠が適用されたことには感動を覚えたが、そのせいで日程が合わなかったのか。それとも番組回数的に、はしょられたのか。何の犠牲も無く、ぬるぬると最終回を迎えるとは思いもしなかった。イケチヨ散華⇒歌姫覚醒⇒大魔神復活の流れは鉄板だと思っていたので、悪い意味で裏切られたよ。イケチヨ散華バージョン(サービスカット付き)を希望する。
 基本的にオンバケさんは、イパタダと言う悪霊みたいな奴を自分の体内に取り込んで時間をかけて説得して成仏させるということをするらしい。そのため、敵を寄ってたかって酷いときには五人がかりであの手この手で殴りかかって殺害するような作品とは一線を画しているという点では注目に値するのだが、その縛りのせいで視聴者が敵に対して憎悪を抱く展開にするためにも行かず、半端なぬるい展開に陥ったのかもしれない。ブジンサマ(大魔神)がイパタダをよーしよーしという感じでなだめながら自分に取り込んで眠りにつくさまは、どうしてもムツゴロウさんとダブってしまって、それはそれで笑えた。
 何か褒める点は無いかと脳内を必死に検索したところ、一つだけあった。0℃のボーカル上原サキ役の夏菜(なつな、渡辺夏菜)の声は結構良い。第14話『霞音』の最後と第15話『華音』の冒頭でカノンの詩に勝手に曲を付けて全力で歌うが、これは良かった。残念ながら、曲名も何もテロップが出ない。本当に未完成なのだろうか。私的には、大魔神カノンの唯一の収穫と言える。セールスに耐えうると思うのだが。誠に残念だ。サウンドトラックが出ないだろうか。これだけ欲しい。
 エンディングでは、再び石になって眠りについたブジンサマを望む河原で、バーベキューをみんな(NYに行ったはずの上原サキ、バイトの先輩3人衆、水族館アルバイトのさわやかな青年若松、そして何故か母親に無理やりよその国に連れて行かれたはずの女の子くらら)でしながら、上原サキとカノンが新祈り歌を歌う。オンバケ達は、また新たな人助けをするために、すっかり立ち直ったカノン達の前から静かに姿を消した(またラーメン屋に行けば会えるんじゃないのかという突っ込みは無しだ)。
 それから、ゲストとして大学学部長役で池田秀一御大が出ていたのだが、どうも学部長と聞くとあんまり目を合わせないようにする条件反射が形成されているのか、後で調べてみるまで全く気がつかなかった(苦笑)。雑用はいいから研究をしたい。オダギリジョーのおかげで嫁のせいで仮面ライダークウガの最終回のあたりを見そこなったことを今思い出した。どうやって隙を突くか作戦を練らねばならんな。


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3 コメント

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Unknown (濱田)
2011-05-15 17:13:34
劣化コピー?笑わせんな。
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コメントありがとうございます (LiX(ここの人))
2011-05-19 17:55:16
もしや、村井良大さんのファンの方ですか?
これは失礼しました。
「風魔の小次郎」見てましたよ。あれはあれで結構楽しめました。
いつか、オダギリジョーのバージョンアップと呼ばれるくらいの活躍をしてくれることを楽しみにしています。
ディケイドは倉田てつをが出てくるところをちらっと見た程度です。話がややこしそうなので時間があったら見てみたいものです。
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Unknown ( )
2011-11-13 19:36:27
イケチヨ姉さんは治癒担当キャラだから 前線に出て死ぬ可能性は元々ゼロに等しかったよ
「激戦で傷つく仲間を治療するための気を溜めました」
ってイチイチ解説入れて貰わないと理解できないのか?
終盤でもハッコクさまの治療してたじゃん 心配だけなんかじゃないよ
わざわざ赤字で勝手な思い違い書いて まあ恥ずかしい
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