これは、最近の映画になった方ではなく元のゲームの方のお話。結構前の話になるが、たまたま学会で予約したビジネスホテルがPS2完備だったため、恐怖の配偶者のために昔買ったが一度もプレイしていないゲームを持っていった。いえ、それで選んだんではないです、はい。
学会直前に体を壊して飯もまともに食えない状態で前日にやっと発表原稿が出来て練習して発表を終えた晩にプレイ。これぞまさに命がけのプレイだ。そうまでしてもやりたかったのだ。プリンス・オブ・ペルシャ~時間の砂~を発売された2004年に真っ先に買って2010年についに初プレイ。この気持ちが分かるだろうか。
かつてPC98版で10面までクリアして11面があったので、まだ続くのかこの忙しいときにと思ってそこでやめてしまった。12面まで終わりであることは後で知って地団駄踏んで悔しがった。実は昔のプリンス・オブ・ペルシャがボーナスとしてプレイできるらしいというのに惹かれたのであるが、やらせてもらえないのではどうしようもない。
PC98版をやっていた当時は、その時の技術ではあり得ないほど妙に滑らかな動きで建物の中を走ったり、跳んだり、剣で戦ったり、ぶら下がったり、転落したり、串刺しになったり、真っ二つになったり、血まみれになって死んだり、それはそれはリアルなゲームだった。リアルと言っても、血まみれになるマリオのような感じのアクションパズルゲームという雰囲気で伝わるであろうか。
今回はその3D版である。ストリートファイターからバーチャファイターになったような感じだ。昔は説明書も何もない状態でやっていたので知らなかったが、本当にペルシャのプリンスの話だと知って驚いた。どこかの盗賊か何かだとばかり思っていた。そいつは失礼した。
時間巻き戻し機能という能力があって、死ぬときに時間を巻き戻して復活することが出来るため、いわゆる初見殺しという奴で即死しても無かったことにしてくれるので初心者にもやさしくなっている。しかし、時間巻き戻し機能を落下中に発動しても、落下の動作に入る前まで巻き戻しきらずに、死ぬシーンを何度も見せられるという悲しい事態になることもあるので注意が必要である。どう注意すればいいかは知らん。
旧作同様、通常の人間の数倍はジャンプする上に、壁を走るという機能がついたが、恐らく現世より重力が少し弱くファンデルワールス力が大きい設定なのだろう。トゲトゲ床、ノコギリ等、旧作らしさをふんだんに受け継ぎ発展させた非常に良い続編であると言える。回復は水を飲む。風呂の水でも池の水でも構わない。絶体絶命都市の一作目みたいだ。
ペルシャの王子の昔語りという形式のため、失敗して死んだときに「いや、そうじゃないんだ」と声優さんが語ってくれるのには笑わされた。
申し訳ないが、インドのお姫様があまり好みで無かった。今では当然のようにツンデレが流行っているが、それに負けることのないツンデレである。二人の夫婦漫才が魅力の一つでもある。
ジャンプして敵の背後を取り、ばっさりと敵を叩き切って思わず、戒めろと言いたくなるプレイはなかなか爽快である。適度に頭を使う頭脳的アクションゲームである。命がけのプレイをしただけのことはあった。最後までプレーする日が一体来るのだろうか。
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