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濡れてシビれて

日々のキーボードと電子楽器と音楽を自己満足で語るブログ

ザッツ・シンセサイザー ■■KORG MS-20

2013-04-15 20:08:07 | 楽器・機材

※本ブログ記事は、2016年末より新ブログに引越し中です。よろしかったらそちらも読んでみてください↓

 「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>
 


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あと9日頑張れば9連休ですか頑張りますAndyです。


今回ご紹介するのは、KORGのMS-20というシンセです。
発売は1978年、当時の定価は98,000円。コルグのベストセラーシンセですね。
廉価盤のMS-10や、ソフトシンセなどでも知られています。



僕は楽器屋時代(1998年頃)、専用のハードケース付きで知人から直接譲ってもらいました。
本体は比較的美品で、7~8万円位だったと思います。
ちなみにMS-20ってMinimoogと形が似てるけど、moogと違ってパネル部分が
折りたためないんすよね、そんなんでハードケースも何だか立方体です。
ちょっと大きめの猫用の移動ケージみたいでした。


当時、個人的にMinimoogの太い音に惹かれていた時期で、MS-20についてほぼ何も知らない僕は

「(MS-20で)ぶっといシンセリードを鳴らす!」

と意気込んでしまいました。形やツマミも何となく似てるし。。


ただし、しばらくいじっている内に、どうやらそういうシンセではないことに気付きます。


基本構造は、2VCO、2VCF、2VCA、1LFOという構成だったと思います。
あと、ノイズジェネレータとかもあったような気がします。


そうはいっても、何といっても特筆すべきはその強力で個性的なフィルター。
確かLPFの他にHPFもあって、レゾナンスを最大にするとフィルター自身が発振を起こし、
フィルター自身もオシレーターになったと思います。


というわけで当時の僕は、もっぱら発振させては楽しんでました。われながら暗いですね。。
シンセリードとして使う目論見はさておき、オケの“汚し担当”としてシステムの中に
組み込む構想は練っていましたよ。何よりデジタルシンセ群の中にこういった機材があると
かっこいいですもんね。


そんなMS-20ですが、譲ってくれた元オーナーが「すまんが返してはくれないかの?」とのことで、
わずか3週間ほどでそのまま返すことになりました。
これからパッチングとか外部音取り込みとかも色々いじってみようという矢先であって、
ちょっと残念ですがお返ししました。


中古市場でも昔から安定した価格がついており、だったらいっそ復刻しちゃえば
いーんじゃない? と思ってたらほんとに復刻しちゃいましたね。
MS-20mini だって。


ソフトシンセに押され気味のハードシンセ業界、なかなかやるねKORGさん。


小室フリーク集え ■■YAMAHA EOS B700/B900

2013-04-09 20:05:07 | 楽器・機材

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ちょっとしたことで凹みがちの自分の性格が嫌いですAndyです。


さて今回はYAMAHAのワークステーションシンセ、EOS B700およびB900のご紹介です。
B700は1993年発売、定価170,000円
B900は1995年発売、定価189,000円 でした。


B700

 

B900



EOS(イオス)といえば、何といっても小室哲哉氏が監修・宣伝していたことで有名ですね。
稀代の人気キーボーディスト・音楽プロデューサーがプロデュースしたシンセということもあって、
シンセとしては非常に珍しくTVCMでも見かけたと記憶しています(CMはB500だっけ?)。


数あるEOSシリーズの中でもこの2機種は、僕が楽器屋に勤めていた頃に
「とにかくよく売れた」
という印象が強く残っているため、今回取り上げてみました。


当時B700は中古市場でよく回っていたシンセの一つだったし、その後継機であるB900は
新品でよく売れました。
シンセとしては珍しくスピーカーも内蔵されていて、いわゆる最初のシンセとして購入する
高校生とかが多かったですね。


でもって音はどうでしょう。
内蔵のスピーカーは比較的広径なのですが、出力が小さいのか意外と鳴ってくれません。
外部だとまあまあ。。オケヒットとかSEとか割と使えると思ったかな。


シーケンサー部は結構遊べそうです。
当時YAMAHAはQYシリーズという単体のシーケンサー機を出していて、
その基本操作を押さえている人にとっては、比較的とっつきやすかったと思います。


特にB900に関しては、小室氏プロデュースによる800種の伴奏パターンを内蔵しており、
パターンを選んでコード進行を指定するだけで、1曲分のバッキングが手軽に作れます。
何より、当時のいわゆる「TKサウンド」が自分で作れるという触れ込みは、
特にファンにとっては非常に魅力的だったと思います。


とはいえば個人的には、“売れた”という以外はあまり印象に残ってなく、
何だかお粗末な記事になってしまいました。申し訳ない。。


そうはいってもキーボーディストの裾野を大きく広げたという点では、
EOSは間違いなくシンセの発展に貢献したと思うのです。


なお、小室氏の当時のライブセッティングにもこのEOSが組まれていたりしましたが、
僕の周囲のシンセマニアの間では
「内部音源は鳴らしてないんじゃないの?」

なんて意地悪な憶測が飛びました。実際のところは謎です。。


銀色ボディ(ときどき黒)のあいつ ■■KORG Trinity

2013-04-02 20:31:36 | 楽器・機材

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先日買ったばかりのmicroKORGは初期不良が見られ早速修理に出すことになったAndyです。
販売店に「有償修理になるかもしれません」というねぼけたことを言われたので機嫌が悪いのです。。


さて今回ご紹介するのは、1995年にKORGより発売されたTrinity。
同シリーズのいわゆる初代です。当時の販売価格は270,000円でした。

 



何度か本ブログでも触れましたが、僕は当時B'zコピバンに参加していて、
本家B'zのサポートキーボーディストである増田隆宣さんの音に近付きたく思い、
思い切って購入しました。
61鍵、76鍵、88鍵のモデルがありますが、僕が買ったのは61健です。
のちにボディカラーがブラックのものも限定生産されましたね。


Trinityといえば、当時のKORGのオールインワンシンセの系譜である
M1⇒Tシリーズ⇒01/Wシリーズ⇒Xシリーズを踏襲したもので、
大型のタッチパネルLCDを搭載した画期的なモデルとして注目を集めました。


今でこそタッチパネルというのは、スマートフォンやiPadなどを含めた各種デバイスの主流ですが、
当時は非常に革新的でした。今でも新しいシンセを触る時、思わずパネルをタッチしてしまいます。


その操作性の高さもさることながら、特筆すべきなのがやっぱり音質の良さですね。
特にストリングスなどの(擦)弦楽器の音は非常にハイフィデリティで、
音像の明確さ、高音域の抜けの良さは、

「生楽器、生ストリングスだったらTrinity」

とまあ、当時勝手に吹聴しておりました。やっぱ高いだけあるわー



個人的なシステムとしては、まず下段にKORG SG-1Xをセットしピアノを鳴らし、
上段にTrinityでシンセ音などの上物を鳴らす、という使い方をしてました。
B'zコピバンの場合、オルガン以外の音だったら、これで大抵の曲に対応できると思います。


今でこそライブ等でTrinityをお目に掛かることは少なくなったのですが、
当時のプロミュージシャンは非常によく使っていたと思います。
なお初期バージョンでは、音色チェンジなどのレスポンスに時間が掛かるのが
ネックでしたが、後期では割と早く変わるようになりましたね。
確かバージョンアップも個人で行なった気がします。


そんなわけで後継機のTRITONが出るまで、僕のメインシンセとして大活躍しました。
この子は最終的には知人に譲ったのですが、それと同時期にTRITONを購入したという。。
TRITONのお話はまた別の機会でしたいと思います。



余談ですが、クラムボンの原田郁子さんは、長年Trinity pro(76鍵モデル)を使用していましたね。
個人的には、シンセ鍵盤でピアノをバリバリ弾くというのは結構しんどいです(笑)。


小さいけどすごいんだぜ ■■KORG microKORG mk-1

2013-03-29 20:16:48 | 楽器・機材

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お花見に行きたくてどうしようもないAndyです春到来です。


今回ご紹介するのは、数日前に買ったばかりのKORG microKORG mk1です!
兄弟機にmicroKORG XL+(2012年発売)があるのですが、僕が買ったのはいわゆる初代です。



てっきりmk1の方は生産終了かと思いきや、まだ現行だったのですね、
発売は2002年で、2012年には10周年を記念して、オールブラック、赤×黒の
カラーリングのモデルも生産されました。
僕はノーマルカラーのを中古で買ったのでとてもお手頃でした。


購入の経緯としては、この子に搭載されているVOXオルガン音がどうしても欲しかったため。
これが50%ほどの動機で、残り30%がアナログ音、20%がボコーダーという内訳(?)です。


まだ触り始めて数日なのですが、ファーストインプレッションとしては、、

ものすごくいい!!


ですね。
ミニ鍵盤37鍵の3オクターブというおもちゃっぽい外観ではありますが、
出音は結構本格的です。まさかこの価格でこんな存在感のある音が出るとは驚きです。
ミニ鍵盤は慣れれば広い音域を片手で弾きやすいし、
鍵盤の少なさも、オクターブのUP/DOWNもボタンが大きく押しやすいので十分カバーできます。


ダンパーペダルやエクスプレッションペダル用の端子は装備されていないのですが、
MIDI経由で別鍵盤につなげたダンパーにてコントロール可能ですね。
ミニ鍵盤が弾きにくければ、もちろんMIDIにて別のレギュラー鍵盤でも演奏できます。


やっぱりこれくらいの大きさってほんといいですね。
広めのPCデスクにも置けるし、手を伸ばせば気軽に音を出せます。
そして軽い!電池でも動く!


ボコーダーもちゃんと使うのは個人的にほぼ初めてなのですが、非常に面白いですね。
今のところ、
「トキオー トキオー」
のフレーズのみですがw
いずれライブでも使ってみたいと思います。


アナログ系の音色もいいですねぇ。
miniMOOGばりの音色もありまして、僕のしょぼいスピーカーシステムでも
そこそこの音を出してました(逆にヘッドフォンだとちょっと音やせっぽい印象がありました)。
ぜひスタジオとかで大型のPAスピーカーにつなげて鳴らしてみたいですね。楽しみです。


個人的に残念な点としては、
・付属のマイクがへなへなする
・リバーブがついてない(→DELAYである程度代用可)
・本機のみでの音作りが分かりづらい(→ただしPCエディットソフトは無料DLできる)

など感じられましたが、この価格・音の良さを鑑みると、
非常に優れたコストパフォーマンスを発揮していると思います。


そんなわけで、プラスアルファのシンセを手軽に購入して遊び倒したい人には
非常におすすめです。
その際には、兄弟機XLも購入候補に挙げてもいいですね。
個性派な貴方はカラーリングにもこだわってよいと思います。


久しぶりに「シンセって面白いな」と感じた一台でございました。


クリスタルな響きを貴方に ■■KAWAI CR-40A

2013-03-17 17:13:37 | 楽器・機材

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穏やかで充実した休日でございましたAndyです。


さて今回ご紹介するのは、KAWAIのクリスタルピアノ・CR-40Aです。



名古屋栄のKAWAIのショールームにも展示されていますね。外の歩道からでも
確認できるので、ひときわ目を引きます。写メ撮ってる人もたまにいます。
余談ですが、僕が現在勤めている会社からKAWAIのショールームまでは徒歩10分程度です。


このピアノですが、X JAPANのYOSHIKI氏がライブで使用したり、東日本大震災の
チャリティーオークションに出品されて話題になったことで有名ですね。
KAWAI社内では「ヨシキくんのピアノ」とか呼ばれてるんだとか。。


スペックを見てみましょう。
 88鍵
 3本ペダル(ソステヌート付)
 ファインアイボリー白鍵/ファインエボニー黒鍵
 透明アクリル樹脂使用
 専用椅子付
 高さ100cm/間口150cm/奥行185cm/重量425kg
 標準価格(税込)6,720,000円
 ※受注生産


その名の通り外装が透明で、とても涼しげですね。
本来は金色である内部フレームも白く塗られてたりして、オシャレ感抜群です。


透明部分の素材ですが、実際はクリスタルガラスではなくアクリル樹脂でできています。
本来木製である枠の共鳴がアクリル樹脂になっていることで、音質は若干フラットな感じです。
音響の整った大ホールとかで響かせるにはやや力不足なのかもですね。


とはいえその見た目のインパクトは強いです。
ホテルや結婚式場のロビーなどでもごくまれに見かけますね。


同型クラスのグランドピアノと比べると価格は4~5倍ほど、重量は+100kg、完全受注生産など、
何とも型破りですが、、

いーんですオサレなのだから。


というわけで、名古屋栄のショールームでは、店員さんに声を掛ければ試弾させて
くれるそうなので、興味のある方は実際に見て、弾いてみてくだされ。

カワイ名古屋店
http://shop.kawai.co.jp/nagoya/