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「キーボーディスト、脱初心者を目指す <http://kblovers.jp/>」
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あと9日頑張れば9連休ですか頑張りますAndyです。
今回ご紹介するのは、KORGのMS-20というシンセです。
発売は1978年、当時の定価は98,000円。コルグのベストセラーシンセですね。
廉価盤のMS-10や、ソフトシンセなどでも知られています。
僕は楽器屋時代(1998年頃)、専用のハードケース付きで知人から直接譲ってもらいました。
本体は比較的美品で、7~8万円位だったと思います。
ちなみにMS-20ってMinimoogと形が似てるけど、moogと違ってパネル部分が
折りたためないんすよね、そんなんでハードケースも何だか立方体です。
ちょっと大きめの猫用の移動ケージみたいでした。
当時、個人的にMinimoogの太い音に惹かれていた時期で、MS-20についてほぼ何も知らない僕は
「(MS-20で)ぶっといシンセリードを鳴らす!」
と意気込んでしまいました。形やツマミも何となく似てるし。。
ただし、しばらくいじっている内に、どうやらそういうシンセではないことに気付きます。
基本構造は、2VCO、2VCF、2VCA、1LFOという構成だったと思います。
あと、ノイズジェネレータとかもあったような気がします。
そうはいっても、何といっても特筆すべきはその強力で個性的なフィルター。
確かLPFの他にHPFもあって、レゾナンスを最大にするとフィルター自身が発振を起こし、
フィルター自身もオシレーターになったと思います。
というわけで当時の僕は、もっぱら発振させては楽しんでました。われながら暗いですね。。
シンセリードとして使う目論見はさておき、オケの“汚し担当”としてシステムの中に
組み込む構想は練っていましたよ。何よりデジタルシンセ群の中にこういった機材があると
かっこいいですもんね。
そんなMS-20ですが、譲ってくれた元オーナーが「すまんが返してはくれないかの?」とのことで、
わずか3週間ほどでそのまま返すことになりました。
これからパッチングとか外部音取り込みとかも色々いじってみようという矢先であって、
ちょっと残念ですがお返ししました。
中古市場でも昔から安定した価格がついており、だったらいっそ復刻しちゃえば
いーんじゃない? と思ってたらほんとに復刻しちゃいましたね。
MS-20mini だって。
ソフトシンセに押され気味のハードシンセ業界、なかなかやるねKORGさん。