クグロフ

2018年09月24日 13時59分08秒 | 黒猫のひとりごと

              シャリ

りんごをかじる音・・・

ニャッティラが、おいしそうに食べているのである。

「♪」

シッポがゆっくり、大きくゆれてる。

もうりんごを食べ終わったレトリバーは、シートの端っこでくつろいでる。

「♪」

         モグ  モグ

コニとリフも、おやつ食べてる。

プリンをひっくり返したようなケーキ。

コニは、昨日はプリンをひっくり返して食べていた。

おいしそうな形である。

                  トコ

        モグ

男が来た。

橋でドローンを飛ばしているので、それを見ていたみたい。

「ニャ~」

ケーキ食べないの?

僕は、戻ってきた男に聞いてみた。

「・・・・」

チラッと僕を見たけど、そのままリュックのある方に向かった。

円盤テントが置いてある。

それを広げるんだと思う。

もう、駅の奥の方にはいくつかテントがある。

マッチョさんが空気を入れて膨らましたりしてる。

                     シャリ ♪

「ピョ」

街の小鳥たちも、いる。

テントの中に侵入する機会をうかがっているのかもしれない。

                       ボョン

駅の外はいい天気。

でも、昨日もいい天気だったのに突然大雨になった。

      ト  ト

僕は、広げたテントを置いている男の方に行く。

今日は、あのテントの中でゴロゴロしながら寝れるのだ。

                  ジィィ

男が、テントの入口を開いた。

「・・・・」

               ゴソ

自分のリュックを、中に入れたのだ。

入口の中にもう一つ仕切りがあって、その中が広くなってる。

リュックを置いた場所は、広くない。

                      ジィィ

さらに中に入るためのファスナーも、開けてくれた。

「ニャ~」

僕は、先に中に入る。

暗め。

                 カサ

やや縦長の横から、光。

テントの外から、男が窓の布をあげたのだ。

「・・・」

僕以外には何もなくて、広いのだ。

     ゴロ  ゴロ

僕はゴロゴロする。

挟まるものは何もないけど、悪くないのだ。

このテントの中なら、男もコッソリゼリーが食べれると思う。

その時は、僕も分けてもらう。

                     ピョ

小鳥の声がした。

                 

外に出よう・・・・

                                 ―――    

                                                  ゥゥゥゥゥ   ・・・・


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