ォォォ ・・・・
ガャャ ♪
♪ ♪
「・・・・」
ソバさんが辺りをみてる・・・
船の商店街の、通路の横のテーブル。
ハットさんもいて、紅茶を飲んでる。
「街みたいですね」
「うん」
港で船を下りて、僕らは坂の多い街を散歩していた。
だけどもう船に戻ってる。
ソバさんも一緒に来た。
「クゥ」
隣のイスでくつろいでいるチワワを、ソバさんが撫でてる。
ト ト
ウロウロしてたカールさんが来た。
まだお店は少し開いていて、人も多くはないけどいる。
「来ました」
「うん」
画面を見てる。
コト
「この辺りですね」
「・・・よくわからないですね」
「まぁ、木ばっかりだからね」
「もっと拡大できますから、後でじっくり探しましょう」
ト
カールさんの後ろから、老夫婦来る。
チワワがいるから、仮面を付けている。
「写真は届きましたか?」
「あ・・・はい」
カタ
ソバさんがイスから立った。
「あの・・・ありがとうございます」
お辞儀した。
老夫婦にお礼を言っているみたい。
「ニャ~」
僕もマネする。
「これ、高いんじゃないですか・・・」
「お気になさらずに」
「見つかるといいですね」
「はい」
「じゃぁ、私たちはもう船を降りますので」
「行ってらっしゃい」
「良い旅を」
「♪」
夫婦はチワワの頭を撫でてる。
タ
そして去った。
「衛星写真ですか・・・」
「航空写真だね」
「かなり細かく見れますよ」
「すごいな・・・」
「クゥ」
「ところで、なんで仮面を付けているんですか」
「・・・・」
「なんでだろうね」
―― ト
マッチョさんがみえる。
老夫婦が去った方とは反対から来る。
「あ、お疲れさま」
「うん」
「彼が海兵さんだよ」
「ああ・・・お願いします」
ソバさんが、またお辞儀した。
「だいたい話は聞いてます」
「これ、航空写真」
「・・・この範囲にあるのは間違いないんですか?」
「そう聞いたんですが、よくわからないんです」
「・・・・」
「この辺り、川が細かく分かれてるだろう」
「はい」
「だから、ボートを借りて行こうって相談しているんだよ」
「・・・そうですね」
「今日中にマリオットさん達み来てくれることになったからね」
「うん」
「出発は明日の朝だから」
「わかった」
「ニャ~」
僕も相談に参加する。
「マロックさん達は?」
「テントとかを余分に買いに行ってるよ」
「今日までお店が開いているそうだよ」
「・・・私も行ってきます」
「うん」
ト
マッチョさんが去る。
「ニャ~」
「?」
僕が鳴くと、手を伸ばして頭を撫でた。
ト
また歩く。
「いいんでしょうか」
「何がです?」
「ボートを借りたり、ずいぶん費用が掛かるんでしょう?」
「もともとキャンプには行くつもりだったから、ある程度は準備できてたんですよ」
「そうですか」
パタ パタ
チワワのシッポが動く。
「・・・教授」
「なんだい」
「見つかりそうな気がしてきました」
「うん」
カタ
ソバさんが僕の方に来た。
「ニャ~」
リンゴがほしいんだけど。
「?」
僕はソバさんに伝えておく。
斧さん達に、お礼にリンゴをまだあげていないから。
僕もすこしたべたい・・・・
ト
ガャャ ♪
ォォォォ ・・・・・