青みかん

2006年09月30日 21時38分35秒 | 黒猫のひとりごと

夜。

水を飲む。

「ニャー」

おいしい。

今日は道じゃない坂を上る。

フェンスの下を潜り抜ける。

ドアが開いている。

中に入る。

暗い。

布が沢山ある。

引っ張る。

「ニャー」

広い。

でも食べ物が無い。

つまらないので出る。

おや。

ネコがいる。

「ニャー」

ニャーと鳴いている。

「ニャー」

返事をしておく。

去った。

冒険でもしているのだ。

「―――」

人の会話。

子供が泣いている。

どうも風船が木に引っ掛かったよう。

しょうがないから取ってくる。

久しぶりに木に登る。

「ニャー」

渡す。

代わりに何かくれるかな。

みかん。

皮が青い。

すっぱそうなのだ・・

皮がじゃまなのだ。

親に渡す。

剥いてくれた。

食べる。

「ニャー」

おいしい。

親子は去った。

たまには木の上で寝る。


カットキウイ

2006年09月27日 17時49分57秒 | 黒猫のひとりごと

「ニャー」

目覚める。

歩く。

米屋から良い香りがする。

コッソリ入る。

ふりかけご飯。

くれた。

ふりかけだけ食べる。

海苔が置いてある。

一枚奪って逃走。

「ニャー」

食べる。

口の周りにくっ付くのだ!

しょうがないのでそのまま歩く。

坂の上、人間が現れた。

仕事を終えて帰る途中らしい。

ちょっかいを出してくる。

どうせなら海苔を取ってくれればいいのに。

「にゃー」

買い物袋の中にカットキウイが見える。

臭いをかぐ。

くれた。

「にゃ~」

おいしい。

海苔が取れた。

お腹も一杯になって満足。

去る。

ビルの上で寝ることにしよう。


スライスキウイ

2006年09月25日 14時56分03秒 | 黒猫のひとりごと

交番の前でキウイを貰う。

「ニャー」

もって帰るのだ。

人間が後ろからついて来る。

キウイを貰ったから、もう用は無いのだ。

箱の前に到着。

早速キウイを頂くことにする。

「ニャー」

皮が邪魔なのだ。

人間がこっちを見ている。

渡す。

・・

家の中に入った。

コッソリキウイを食べてないだろうか。

覗く。

スライスキウイが出てきた。

食べる。

「にゃー」

おいしい。

一枚食べられたのだ!

「ニャー」

抗議する。

僕のキウイなのに。

おや。

見覚えのある指輪を付けている。

だいぶ前に拾って交番に届けた指輪なのだ。

このキウイはそのお礼らしい。

水を飲む。

今日は暑いので、日陰で仰向けになる。

ネコパンチをする。

バタバタする。

・・寝る。


あんこ

2006年09月24日 15時11分21秒 | 黒猫のひとりごと

「ニャー」

鳴いただけ。

朝からのん気に歩いてみる。

坂の途中のベンチ。

いつもの人間がいる。

「にゃー」

どら焼きをくれた。

おいしい。

あんこだけ食べて逃げる。

坂の上のお店が出来上がっている。

僕がつけた肉球の跡は消えている。

「ニャー」

くやしい。

ポスターの中を通る。

野菜売りの車がいる。

最近は団地の方に現れる。

覗く。

キウイが無い。

「ニャー」

残念。

梨をくれた。

銜えて歩く。

・・

子犬がこっちを見ている。

梨をあげる。

銜えて持っていった。

食べたかったのだ。

キウイが食べたい。


メロン

2006年09月14日 18時40分43秒 | 黒猫のひとりごと

ここのところずっと雨。

涼しいのだ。

走り回る。

ネズミを見つける。

しっぽを押さえる。

「ニャー」

僕はすばやいのだ!

「チュチュ」

逃がしてやる。

いつもの自動販売機の前。

ダンボールの小屋がある。

なかには布。

頼んでもないのに勝手に人間が作る。

まあ、しょうがないから使う。

中にメロンがある。

「にゃ~」

食べる。

おいしい。

果物は傷みやすいのでラップでもかけておけば良いのに。

おや、薄情な自転車がいる。

バチ!

ネコパンチをお見舞いする。

痛い。

小屋で寝るのだ。


たこ焼き

2006年09月13日 16時54分20秒 | 黒猫のひとりごと

「ニャー」

良く寝たのだ。

静かなのだ。

ずいぶん寝ていたらしい。

僕を乗せてきた自転車はもういないだろう。

「ニャー」

薄情な自転車。

歩いて帰る。

まだ雨が降っている。

少し寒いのだ。

良い臭いがする。

たこ焼きやがいる。

「にゃー」

くれた。

熱そう・・

僕は猫舌なのだ。

でも、おなかが減ったので食べる。

おいしい。

・・

どんどんくれる。

気前の良い人間なのだ。

でも、僕は小食なので逃げる。

道端に転がっている人間。

なにか話しかけている。

僕は不良ネコなので相手にしない。

何かが飛び出した!

咄嗟に捕まえる。

「ニャー」

石ころなのだ。

人間が笑っている。

いつもの薬屋がある。

もう帰ってきたらしい。

人通りも少ない。

だいぶ雨に濡れたので、ブルブルする。

八百屋にダンボールがある。

丁度良いので中で寝る。


からあげ

2006年09月12日 19時08分36秒 | 黒猫のひとりごと

男は地下へ潜って行った。

しばらくこのビルの中にいそうなのだ。

なので外に出てみる。

暗い。

雨が降っている。

「ニャー」

気持ち良い。

手を振ってみる。

おなかが減ったのだ。

「ニャー」

何もでない。

人間が一杯いる。

すこし歩くのだ。

さっきから空がピカピカ光っている。

ゴーン

雷が鳴る。

良いネコ日和。

ザー

突然大雨になった。

人間が走り出す!

面白いので僕も走る。

雨宿りをしている人間がいる。

から揚げを食べているのだ!

「ニャ~」

2本立ちになって見つめる。

一個くれた。

おいしい。

神社があるのだ。

涼しいので、ちょっと一眠り。


デパート

2006年09月10日 16時24分28秒 | 黒猫のひとりごと

いつも僕にちょっかいを出す男がいる。

今日はコッソリ男の自転車に乗る。

籠の中でじっとしてれば気づかないだろう。

しめしめ

ガチャン

自転車が動き出した!

やっぱり気が付いていないのだ。

景色がどんどん変わる。

前に見たことがある。

予想通り隣の大きな街に行くのだ!

・・

着いた。

男が去るのを待って、籠から飛び降りる。

男が勝手に帰ると困るので、後を付ける。

建物の中に入った!

自動ドアではないのだ!

すばやく中にもぐりこむ。

上からすごい勢いで風が吹いてくる。

涼しい。

しばらく涼んだ後、動く階段に乗る。

男はまだ気が付かない。

間抜けな奴なのだ。

ニャー

心の中で鳴く。

どうもデパートのようだ。

中の人間に見つかると追いかけてくる。

だからコッソリ動くのだ!

さらに2回動く階段に乗る。

どうも、ここに用があるらしい。

黒い人間が一杯いる。

変な物が一杯ある。

鞄や服がおいてある。

買い物に来たようだ。

黒いモノが多い。

僕が隠れるには丁度良い。

隙間からコッソリ観察する。

色んな人間がいる。

人間と目が合った!

置物のふりをする。

・・

去った。

ニャー

心の中で鳴く。

男が動き出す。

付ける。


ナッツ

2006年09月08日 20時16分37秒 | 黒猫のひとりごと

坂の上に上る。

お店が工事中。

ペンキを塗っている。

いたずらしてやるのだ!

一心不乱にペンキを塗る人間。

コッソリ肉球の跡をつけるのだ。

僕は不良ネコ。

手にペンキが付いた・・

雨が降ってるから洗うのだ。

信号を渡る。

公園の近くで音を出す人間がいる。

良くここにいるのだ。

近くにあったコインを銜える。

ネコは夜でも目がいいのだ。

きっと目が光ってるのだ。

人間に上げる。

代わりにナッツをくれた。

「ニャ~」

今日は涼しいのでもう少し散歩する。