ぼやけてる

2013年11月21日 14時17分11秒 | マーロックの日記

                       ・・・   ザァァァァァァァァ     ・・・・・・・

           ・・・  ヮヮヮ   ・・・

「私は寝るよ」

「はい」

ハットさんが、自分のテントに向かった。

食事の後も、しばらく自由に過ごしていた。

明日は長い距離を歩くので、もう寝る。

この緯度なら、オーロラが見えてもいい。

雲が出てきて、今夜は無理そう。

2時間くらい前から、雨が降ってきた。

それほど強くはなくて、まだたき火も消えてない。

でも少しずつ雨の量は増えている様で、直に強い雨になるかもしれない。

ノロマさんたちが使っている大きなテントからは、にぎやかな声がする。

雨の音が大きくなって、それも少し遠い。

もう寝るので、火を消している。

「もういいかな・・・」

「うん」

くべた枝を燃やしきろうと思っていたけど、雨で燃えきらなかった。

まあ、明日もある。

キャリーワゴンに集めた枝は、斧さんがシートを掛けていた。

「寝よう」

「おやすみ」

カールさんも、テントに向かった。

ネコたちとメジロとマヒワは、女性たちのテント。

黒猫は、ここにいる。

私のテントに来るんだろうか。

「・・・・」

                ジャリ  ・・・

「・・・」

歩くと、付いてくる。

風は冷たい。

天気はよく変わる様なので、明日までに晴れるかな・・・

              ・・・       ・・・         ・・・ァァァ  ・・・

                                ・・・・    ザァァァァァァァ   ・・・・・・・・

酸化のもっとも単純なものは、燃焼。

燃焼で、物質は酸素と反応する。

この反応は、2段階で考えることができる。

ひとつは燃やされる物質から電子が放出される反応で、もう一つはその電子を酸素が受け取る反応――全体としては同じことだけど、実際に反応がこの2段階で起きるわけではない。

この考えから、酸化の概念はより一般化された。

酸化とは、ある化学種から電子が取り除かれるという意味で使われる。

このように酸化の概念を拡張したことで、もともとの酸化の意味も含んでおり、さらに酸素が関係しない反応も含めることができるようになった。

2価の鉄イオンが、電子を1つ放出して3価の鉄イオンに変わるのは、一般的な意味での酸化のひとつである。

還元は、もともと水素との反応を意味した。

熱した酸化銅に水素を通すと、銅と水ができる。

この反応も2段階で考えることができ、ひとつは水素が電子を放出し、もう一つは銅が電子を受け取る――この反応に続いて、電子を失った水素が電子を多く持っている酸素と結合して水ができると考えることができる。

この考え方も、還元の意味を一般化した。

還元とは、ある化学種に電子を与えることである。

こう考えても、もともとの還元の意味は含んでおり、さらに水素が関与しない反応もまとめて考えることができる。

3価の鉄イオンが電子を受け取って2価の鉄イオンになるのは、還元である――傘下の逆反応は、すべて還元である。

酸化は電子を放出し、還元は電子を受け取る。

ある物質が酸化して電子を放出し、その電子を別の物質が受け取って還元されれば、形の上では対になったものとみなせる。

なので、これを酸化還元反応という。

電子を受け取って、自分自身が還元される物質を酸化剤。

電子を放出して、自分自身が酸化される物質を還元剤という。

  ニャー

酸化還元反応は生化学で非常に重要で、生体はほとんどのエネルギーを酸化還元反応で得ている。

光合成は、二酸化炭素に電子を与えて…還元して糖を、水から電子を奪って…酸化して酸素を作る――これは、光のエネルギーがなければ進行しない吸エルゴン反応。

私たち真核生物と多くの原核生物は、光合成で作られた糖やその他の化合物を酸化して、そのエネルギーでATPを作る。

細胞内での酸化には、3通りある。

ひとつは脱水素で、これはH-+H+の除去、または2H++2e-の除去――Hは水素で、はe-電子。

2めは電子の除去。

3つめは酸素原子の取り込みである。

       ・・・   ァァァァ   ・・・        ♪ ♪  ――

  ・・・・・                       ・・・・・   ザァァァァァァァ   ・・・・・・・・

テントに入ると、黒猫も中に来た。

長方形の寝袋。

芋虫みたいなのではなくて、少しゆとりがある。

ランタンを点ける。

「ニャー」

テントの中が、ぼんやりする。

靴を脱いだ私が寝袋に入ると、黒猫も入った。

寒いから、中で寝るつもりの様。

まあ、私も温かいからいい。

仰向けになる。

ランタンは、まだ消さない。

ぼやけたテントの屋根をみながら、しばらく雨音を聞いていよう・・・・

    ・・・・  ――            ・・・・  ァァァァァ   ・・・・

 ・・・・・・                            ・・・・・・  ァァァァァァァァ   ・・・・・・・・


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。