ピョ ♪
ゥゥゥゥウウウ ・・・・・
チャポポ ポ
水の音・・・
ホースから、トレーラーの水タンクに流れている。
チチチ ♪
カールさんに頼んでいた、水汲み用のホースの先に付けるフタつきの部品ができた。
3Dプリンターでプリントした、カーボン素材のもの。
ホースにピッタリ。
川側と大タープ側とに、それぞれ付けた。
チュン ♪
ホースを吊っているロープに、森の小鳥たちがとまって見てる。
「これは便利ね」
「うん」
おやつ時間で勉強を休憩中のコニも、見に来てる。
「クゥン」
りんごを食べて機嫌がいいレトリバーも、一緒にいる。
ピチャ
ト
川側には、斧さんとノッポさんが行っている。
こっちにはリフがいるし、任せて私は去る。
長テーブルは3つ出してある。
その一つに、ハットさんとポールさんとハンスさんが座っている。
屋根の上でドローンを飛ばしているから、その映像をタブレットで見てる。
私たちを襲ってきた連中と、新たに表れたキャンピングカーの3人は合流していない。
それぞれ、別の廃墟にいる。
どちらも財宝を探している可能性が高い。
ポールさんはまだ決めていないようだけど、明日、ここから北西にある廃墟に向かうことになると思う。
もし決まったら、私も行く。
「・・・・」
タープの外にヘテロがいた。
森の端っこの木をみている。
もう壁はできている。
でも、ヘテロたちはトレーラーの横などに積む土袋をつくっている。
今は休憩しているみたい。
私も根っこを見に行こうかと思ったけど、大バスの屋根の上に行こう。
トラックの荷台の屋根上と同じで、いい場所。
まだ黒猫がいると思う。
ト
風は暖かく、よく晴れている。
タープの下にはセンサーライトを吊ってあって、それが点くから地面に人影。
トラックとトレーラーの間を通って、壁側に向かう。
そっちにもタープはなくて、太陽の光が届いている。
太陽の位置が変わって、影の向きと長さが変わってる。
小石の影も出てる。
間のタープを抜ければ、私の影も同じ方向に出るだろう。
まだない・・・・
ト
ヒュゥゥゥ ・・・・・
ピョョ ♪