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[こころひかれること]

サイン・シャネル

2008-04-19 00:01:57 | 展覧会、その他鑑賞
会社の人からDVDを借りて観ました。
http://www.wowow.co.jp/extra/chanel/
非常におもしろかったです。
興味深かったというほうが正しいかも。

「美」とは何か。
それを作り出す世界とは。
美の表現と現実に作り出す人の関係性が
非常にありありと映像に描かれていました。

一般人とは隔たりのあるモデルたちの
服装を作るお針子たちは熟練した職人であるちょい太めのおばちゃんたちです。
それを右往左往する一人の人物はデザイナーであるカール。
正直出来上がった洋服たちについてさほど驚嘆するほど美しいとは思わない。
私は職人たちの作業に対する情熱と忍耐に一番「美」を感じたのですが、
でも、おばちゃんたちの技術を生かすのはシャネルというブランドと
カールのデザインというかプロデュース力です。

ここに職人とアーティストの関係性が明確に現れている。
創造と技術どちらも両方できたらそれがベスト。
でもいつもそうとは限らない。
日本の伝統技術について思いを馳せずにはいられなかった。

そして、ものを創るということ。
それを仕事にできることのすばらしさを再認識。
さらに、ものづくりを継続して行える環境、上達、結果。
「継続は力なり」なんて受験のときに聞いたような言葉を思い出し、
まさにそれだなと思い知らされました。

長きに渡り技術を磨けることはこれ、幸せなり。