apiDiary

[こころひかれること]

いのちの食べ方

2008-04-05 21:49:12 | 展覧会、その他鑑賞
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
映画を見てきました。

音楽もナレーションもまったくナシ。
淡々と野菜、果物、牛、豚、鶏、魚の
生産、加工の様子が映されていく。
ただただ、恐ろしげな映像と演出で
人を脅すような作りの映画ではまったくない。
内容を考えなければ、アーティスティックで映像詩のよう。

音楽もナレーションもない、
それだけが理由ではないが途中何度も睡魔に襲われた。
(ドキュメンタリー映画では過去に何度もある)
が、音楽もナレーションもないのがよかった。
もしかして、見たらごはん食べたくなくなるかな、
と思っていたけどそうでもなかった。
ヘンに感情的にならず、どうゆうことが行われて、
食べものが加工されていくのかを冷静に客観的に見られた。
もちろん動物の加工は…だったが、想定内でした。

そうだろうなとは思っていたけど、
他の動物に対する命の尊厳なんてまったくない。
それどころか、野菜や果物も食べ物として扱っている様子もない。
いつから食べ物は食べ物でなくなったのだろう。

生産者が効率を求めたせいなのか、
消費者が安さを求めたせいなのかは分からない。
動物を食べる、食べない。
何が残酷で何が残酷でないかということも
個人の判断にまかせたい。
しかし、食品がスーパーに陳列されるまでに、
どんなことが行われているのかということは、
そのシステムを利用してる1人として
知っておくことは大切だと思う。

私にできることは感謝して食べ物をいただくこと。
今のところそれしかないなという気持ちを強くしました。

機会があったらぜひ見ていただきたい映画です。