更新ろくにしないでいても、相変わらずアニメオタクな日常は続いております。
でも、『夏目友人帳』の再放送終わっちゃったなぁ。
ですが、『花咲ける青少年』は面白くなってきたし、『戦場のヴァルキュリア』もイケてきましたヨ(三角関係が)
そういや、「花咲け~」のBSで「蟲師」が終わった後は『プラネテス』が始まった模様。予告見て「面白そうっ」と思ったのに、早速見逃した・・・・
おっと、アニメの話題で終わる~
久々にキャラ日記をアップしようとストックを見たら、なんとっ・・・・これしかなかった(笑)忙しくて妄想もストップしていたようだ
それでも忘れ去られる前に、レオン君の幸せなお話を聞いてやってくだサイ
太陽系標準歴7月7日:標準時間00:16 (レオン)
今日は、とにかく記念日だったから、是非、記録に残しておかなくちゃ!!
何の記念日かって?・・・・フッフフ~♪なぁ~んと、今日、初めて僕はリディアと念願のキス♪を交わしたんだ!!
あ。・・・・・・なんか、天から「今頃か!?」とかツッコまれた気もするけど・・・・・・。
でもさ?恋人じゃない・・・・・・と思うし。(本当はなりたいけど)
恋人候補でもない・・・・・・・・・と思うし。(本当は超悲しいけど)
あくまで僕の立場って、訓練学校の同期生で彼女の好きな人(=カオル)の親友、ってだけであっただろうし、今だってその延長線上なのは変わりないようで。
それでも、『ただの同期生』よりは、『友達』であり『仲間』として仲良くやってきたし、挨拶の意味での軽く頬にキスくらいは何度か許してくれたけど。
やっぱ、熱烈に・・・・・・僕の中での『熱烈』ってレベルはやっぱカオルとルナさんのキスなんだけど・・・・・・あ~ゆ~のはやろうとしても直前で拒否されるもんなんだよね。
・・・・・・・・・・・ま、実は振り返ってみれば、単に実験台にされただけのような気もするけど・・・・・・・・・・。
2日後に、リディアの誕生日。
その日、僕は仕事が入っていたから、一足早くプレゼントをしようと思って、彼女を街に連れ出した。
「何がいい?」って聞いたら、「お気に入りのブランドの口紅がいいわ♪」だなんて、僕の財布の中身を知ってるようなカワイイ答え。
女性のメイク用品売り場だなんて、ちょっと恥ずかしいけど、プレゼントなんだからもちろん一緒に行った。
むせ返るような、パウダーの匂いにはウンザリしたけど、彼女が嬉しそうに鼻歌歌いながら、いろいろ試している姿を見たら、確かに吹き飛んだ。
「どれがいいのさ?」
「う~ん・・・・・やっぱり、これかしら?」
彼女の髪の色みたいな、真っ赤な口紅。
「ふ~ん・・・・・・。こういう色って派手に見えるけど、君には似合うよね。髪の色と一緒だから。」
「それって、私自身、派手ってこと?」
「違うよ。キレイだって言ったのさ。」
「・・・・・・・・。あなたのその素直さが、1%でもカオルにあったら嬉しいのになぁ。」
・・・・・・・・なんだよ、それ。
確かに僕は、君が好きな人はカオルだって知ってるけどさ。
今、君の目の前にいるのは、僕、なのに。
「・・・・・・・・拗ねた?」
小悪魔っぽい目付き。
クスリ、と笑って上目遣い。
「拗ねてないっ!」
「あら、そこだけ素直じゃないんだ?」
クスクスと笑いながら、クルリ、と回って試し付けした赤い口紅を強調するように小指を添えた。
ギラギラとしていやに艶かしく見えるのに。・・・・・・・・・すごく色っぽい。
他の女なら、絶対に勘弁だ。
だけど。
・・・・・・・・・・・好きな女だからこそ、より美しく見える。
「・・・・・・・カオルも言ってたなぁ。」
「えっ?カオル?」
急に、少女みたいな表情に戻った。
僕は、一瞬、自分からカオルの名を口にしてしまったことを後悔した。
でも、長年一緒にいた親友のことを考え出したら、勝手に口が動く。
「ルナさん。」
「・・・・・・・・・えぇ??」
今度は明らかに不機嫌な返事が聞こえて、今度は僕がクスリと笑った。
イタズラ心に火が付いた。
「ルナさんだよ。彼女、普段は全然メイクしてないの、知ってる?すごいよね。それでもあんな透き通るようなキレイな肌に、ピンクのカワイイ唇・・・・・・」
「なによ、もうっ!ケンカ売ってるわけぇ?」
「そんなつもりはないよ。カオルがさ?ルナさんがいつも素顔だから、それに慣れちゃってて、だから結婚式の時、ビックリしたんだって。メノリさんとシャアラさんがきれいにメイクしてくれてたでしょ。珍しく赤い口紅してさ?」
「・・・・・・ええ、そうね!きれいだったわよっ!すっごくね!!」
「私だって自分の結婚式なら、きれいに変身してやるわよっ!」って負け惜しみは聞こえていたけど。
「おかげで、誓いのキス、で、自分の唇にルナさんの口紅が付いてたのに気付かないで、しばらく赤い唇のまますました顔してて、ハワードさんがゲラゲラ笑ってたけどさ?」
「ちょっとぉ、レオンッ!何が言いたいのよっ!」
あっ、しまった。
僕ってすぐ話をくどくしちゃうんだよね。
「えっと、つまりさ?『好きな相手ならどんな姿になっても麗しく見える』ってことだよ!」
「え?」
「カオルも言ってたの!・・・・・・・『女が化粧をするのは、必要以上に自分を着飾りすぎる自意識過剰な行為だ、と思っていたが』・・・・・・・・」
「ふぅ~ん。・・・・・・・・で?」
リディアのやつ。
他の男がそんなこと言ってたって知ったら、例え自分に向けての言葉じゃなくてもお礼参りに乗り込んだくせに。
「カオルが言った」ってだけで、あんな真剣な表情するあたり、ホント、妬けるなぁ。
・・・・・・・・・・・でも。
「・・・・・・・『実際、あんな厚化粧のルナも始めて見たがな。・・・・・・・・確かにきれいだ。』」
その後、『厚化粧』の部分だけ聞きつけたルナさんが、クルリ、とこっちを振り返って「だぁれが厚化粧ですってぇ??もう一度言ってもらいましょうか、カ・オ・ル・さん?」だなんて詰め寄ってきて。
その時、僕はもちろん、カオルもルナさんもお酒が入っててちょっと酔った状態だったから、視線を合わせてきたルナさんにカオルが勢いでキスして、それを見たハワードさんとシンゴくんがピュ~♪とか口笛を吹いてはやし立てて、ベロベロに酔ったメノリさんが「お前達、だからって調子に乗ってベタベタしまくるでなぁ~~~いっ!」と拳を振り上げたりして。
それを慌ててシャアラさんとベルさんが止めに入った姿を、カオルが照れたような笑みを浮かべて見返した。
再び自らの唇に付いた赤い口紅を、親指で軽く拭き取る仕草が、妙にカッコよくて、僕も酔った勢いで隣りにいたリディアにキスして同じくカッコよくキメようかと思ったら、思いっきりバッチィ~~ン!!と横っ面を張り倒されたっけ。
そんな思い出さえ忘れたかのように、リディアが、ほぅ、と熱い溜息を付いたりして、「ホント、カオルって口は悪いけどカッコイイのよね~?」だなんて言ってるから。
今はシラフだけど、キザな親友の真似をしてみることにした。
「・・・・・・・・リディア。」
「なぁに?」
返事をしつつも、目線は売り場のあちこちの新作を模索して歩いてるから。
両肩をグイッ!と掴んで、グルリ、と力を込めて向かい合うように振り向かせた。
「・・・・・・・・なに?」
不審げな視線にも負けるな!レオン!!
「き、君はいつも厚化粧だけど、いつでもきれいだよっ!!」
「・・・・・・・・・・・え?」
「つ、つまりぃ!好きな相手なんだから、僕にとってはいつだってどこだって、この宇宙一きれいで最高の、たった一人の人、だってことっ!!・・・・・・・・っ!??」
・・・・・・・・・・・本当は。
もっともっと褒め言葉を並べようと頭の中に羅列していたはずだったのに、一瞬で真っ白になった。
だって、いきなり喋っていた口が温かくて柔らかいものに包まれたんだ。
そして。・・・・・・フワリ、といい香りに抱かれた気がした。
リディアが自分から僕にキスをしてる、って状況を理解するまでにも、結構時間が掛かったと思う。
パニックになったのは、一瞬。
でも、すぐに。
その柔らかい唇を追うように、自分から重ねていた。
経験豊富(?)なカオルが言うことは本当だなぁ、だなんて思ったんだ。
「ただ一人の相手と共にいると、例え人混みの中にいても、もう全てがどうでも良くなる」って。
確かにあの時、あの大勢の行き交う人の中で、僕はこのまま時が止まってしまえばいい、と思った。
今はまだ、『友達』で『仲間』だったとしても。
もしかしたら、『ただの同期生』だったとしても。
今、この瞬間だけは、この唇は、僕だけのもの、だ・・・・・・・・・・!
それからはずっと、赤い顔をして俯いたままのリディアが僕は珍しくて仕方なくて、ずっとずっと目が離せなかった。
会話はすっかり途切れたままで、ついでに言うと、彼女のバースディ・プレゼントさえ結局買わずに僕らは出てきてしまったけれど。
僕は、忘れないよ。
再び別れの時、君は少しはにかんで、やっと僕と目を合わせてくれた。
そして君はこう言ったんだ。
『・・・・・・・素敵なプレゼント、・・・・・・・・・ありがと。』
END
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eriy
日付けを入れて気付いた!今日は七夕ですね~!!レオンの記念日になっちゃった(笑)
実は管理人の住む北の地では、七夕は8月です。でもどうやら地区によっては7月にやるところもあるみたいなんですね。
隣り同士の町で全然風習が違ってたりする・・・こういうのって面白いね。
え~、『ルナがメイクをしない』っていう設定は、もちろん管理人の勝手な思い込みですが、多分、仕事に行く時は簡単にしてます(笑)とりあえず仲間の前では(カオル含む)素顔でいれるくらい飾らずリラックスできる、ということで。
反対にメノリなんかは、「素顔で外になんか出れるかっ!」とか言ってハワの前でもガッチリメイクしてそう。
こんな妄想が楽しいです。(笑)
そういえば、「久々にメイクして口紅を付けていた彼女とキスして、自分にも付いていたことに気付かなかった」エピソードは友人から頂きマシタ
面白いので周囲にいた友人達は黙っていてあげたという(笑) そのままカラオケにまで雪崩れ込んだそうな。カウンターの兄ちゃんにも気付かれていたのに誰も指摘しなかったそうな
そして、「親指でキザに拭い取る」の仕草もその友人より。ですが、仕草はカッコよかったけど、多分カオルよりは様になってません(笑)