徒然鯖日記

【青空・未来】管理人eriyによる「無人惑星サヴァイヴ」狂いな呟きと日常生活。
最近は歌い手アンダーバーさん狂い。

ルナの日記。

2014年02月26日 19時52分26秒 | 思いつき小説(二次小説)

 

新サイトへの引っ越し完了ももう少しです。

『惑星ネオサヴァイヴ 誕生譚』シリーズに突入してますが、発見編だか遭遇編だかわからなくなってきたよ・・・・

ちなみに最終章は継承編ですが・・・・前にも思ったけど終わるのか?

 

 

さてさて、なんとなくノリで書いたルナの日記をお送りしましょう。

ちなみに本編では未開の惑星で半分遭難してるカオルナですが、日記上は、「スカイ=フューチャー号」で出発後、遭難前のまったり期間が基本です。

本編では端折ってますが、なかなかのイチャつきぶりな日常だったってことですw

では、ど~ぞ!

 

                                 

 

                                 

 

                                 

 

                                 

 

 

太陽系標準歴2月26日:標準時間19:59 (ルナ)

 

 

今日のテーマは「お化粧」です。

 

・・・・・なんちゃって。前の日記の流れでこんな始まりにしちゃったw ことの始まりは昨日の出来事。
シフトオフの日に、たまたま同僚(女)のバースディを兼ねたミニパーティに誘われて出掛けにメノリからテレメッセージ(電話)があったんだけど。

 

『ルナ!?まさかそのまま行くのか!?』

「え~?どうして~?この格好、変?この前、カオルとショッピングエリアに行って、彼が見立ててくれたのに・・・・」

『いや、ドレスはいい。カオルが選んだのか?アイツにしてはセンスがいいな。・・・・・・・・いやっ!そうではなくて、メイクの方だっ!』

「ええ~~~???」

 

メイク・・・・・・お化粧~~~~??どうしてぇ~~~???

 

「ヒドイ・・・・・メノリったら・・・・・。してるよ?これでも。ちゃんとメイク・・・・・・」

『お前のそのメイク、毎日の仕事用だろう?』

「ええ。」

『それではダメだっ!パーティに行くんだろう?せっかくのドレスにメイクが合ってないじゃないか。』

 

え!?

 

「・・・・・・・そ~いうもの?」

『当然だ!TPOというものがあるだろう!』

「だ、だって・・・・!私、いつもこんな感じのメイクしか知らないし・・・・・・」

『結婚式の時はキレイだったじゃないか。』

「あれはシャアラがやってくれたもの~!確かにカオルもキレイだったって言ってくれたけど・・・・わ、私、やり方わからない!」

『・・・・・呆れたやつだな。』

 

そうね・・・・・・考えてみれば、そうだわ。

大学の時は口紅くらいだったし、社会人になった時もちょっとパウダーはたくくらいだったわ。

お金に余裕もなかったし、あまり皮膚トラブルもなかったのよね。

 

もしかして私・・・・・自分の結婚式の時が、初めてまともにメイクした時・・・・・・?

 

「で、でも、メノリ・・・・・!確かにあの時のシャアラのメイク、キラキラでかわいかったけど、普段は必要ないんじゃないかしら?」

『バッ・・・・・・バッカモノォ~~~~~~!!』

「!!」

 

そ、そんな顔を真っ赤にして怒らなくても・・・・・・!

 

『メイクは女のコンプレックスを解消してくれる魔法のアイテムなんだぞ!』

「コンプレックス・・・・・・」

『それに誰もが思う、「キレイに見られたい」という願いを叶えてくれるものだ!』

「う~ん、願い、ね・・・・・・・」

『ルナ、お前だって、カオルにキレイだと思われたいだろう?』

「そ、そうかな・・・・・・・」

 

「俺がなんだって?」

 

キャア~~~~~~~~~~~!!!!!

いつの間に帰ってきたのっ!カオルッ!!

 

「もうっ!いつも言ってるでしょっ!こっそり背後に立たないでっ!」

「・・・・・・・別にこっそりはしてない。」

 

つらり、とした表情で答える我が旦那様は、本当に帰ってきたばかりみたいで白い艦隊規定服のまま腕組みして背後に仁王立ち・・・・・・。

で、メノリと会話中だってことは、わかってたみたい。いつもの余裕たっぷりな嘲笑っぷりで。

 

「ルナに厚化粧法を仕込まないでくれないか?メノリ。」

「ちょっ・・・・・カオルったら!」

 

ほらぁ~!メノリを怒らせたら後々まで大変なんだから!

でも、さすがはメノリ。昔のようにすぐには怒鳴ったりしないのよね。

 

『ほほう。お前は素顔のルナの方が好きだということだな。』

「まぁ、別に不快ではないからな。」

『それはあれか?ルナがチャラチャラ男ウケするメイクなんかしてたら、他の男に取られるからだろう?醜い嫉妬だな。』

 

もぉ~~~~~!!メノリまでぇ~~~~~~!!

 

「そういう訳ではない。女がメイクする理由は、確かにお前の言う通りコンプレックスを隠す為だよな。皺を伸ばす・・・・目を大きく見せる・・・・顔を小さく見せる・・・・・努力は認めるが、顔の作りは生まれ持ったものだろう。隠したところで根本から変わるものではない。」

『つまり、ルナは隠したり作ったりする必要はない、と言いたい訳だな。「俺の妻は宇宙一」ってことか?まったく惚気だな!』

「よしてよぉ~~!メノリ~~!!」

 

この二人・・・・・・・穏やかなんだけど、結構陰湿な喧嘩したりするのよね。

仲は悪くないんだけど。

 

それだけなら放っておいても良かったんだけどその後、カオルから聞き捨てならない言葉が。

 

「別にルナが宇宙一とは思ってない。」

「「・・・・・・・・・・・・・・え?」」←メノリ&ルナ

 

そ、そりゃ、私だってそんなこと思ってないわよ!で、でも・・・・・・!

 

「世の中、一般に言う美人は山といるだろう。ハワードと浮名を流す女優達なんてその典型だし・・・・・・」

「キャア~~!!カオル!!余計なこと言っちゃダメッ!」

『・・・・・・構わないぞ、ルナ。そうだな。彼女たちは自分を美しく見せる為に努力を怠らないからな。私のように仕事に人生を捧げているおかげで髪も肌もボロボロで厚化粧で隠さなくてはならない輩とは人種が違うのだ。』

 

「ボロボロ?・・・・・・・メノリ、お前も美人のうちに入るんじゃないか。」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!?」」←メノリ&ルナ

 

ちょ・・・・・・ちょっと引っ掛かる言い方はあったけど・・・・・・・

で、でも・・・・・・・あの、カオルが女性を褒めてる・・・・・・・!

もちろん、メノリは私だって美人だと思うけど。

 

『バッ・・・・・・バッカモノォ~~~~!!心にもないこと言うんじゃないっ!!』

 

うわぁ・・・・・・・夫婦で怒られてるわ、私達・・・・・・・。

 

「それは心外だな。」

『何が心外だっ!お世辞を言われて喜ぶ私だと思っていたのか!?それこそ心外だっ!』

 

それに、最愛の妻の目の前でそんな言葉を言うなど、気が知れん!・・・・・・って、メノリったら。

やっぱり私に気を使ってる。

思わず恐縮しちゃった私に気づきもせずにカオルったら。

 

「メノリは、ハワードと同じで旧・地球の古代貴族の血筋だろう?一族みんな高貴な顔立ちをしている。実際、お前の父親のこともルナやシャアラが『カッコイイ!』と騒いでたしな。」

「あ、あれはぁ!・・・・・・・・うん、でも、そうよ、メノリ。いつも政治雑誌には『美人連邦議員・メノリ=ヴィスコンティ』って書かれてるわ!」

『お前の旦那のように、元から作りのいいヤツに言われたところで嬉しくはない。・・・・・・どうせ、私は厚化粧さ。このパウダーの下はそばかすだらけだし、疲れで肌もくすんでるし・・・・・』

 

「ハワードは、素顔のお前を知ってるだろう?それでも好きだと言ったんだ。それで十分なんじゃないか?」

 

わぁ・・・・・・この不穏な空気を、あっさりと一掃しちゃった。

そう言われたメノリも最初はキョトンとしてたけど、急に真っ赤になっちゃって。

照れ隠しに最後にこんなことを言った。

 

『・・・・・・・・・お前は、一生ルナのことだけを褒めていればいいんだ。』

 

 

それってどうかしら?メノリ。

カオルって言葉は選んでるみたいだけど、結構ズバッと思ったこという人だしね。

でも人一倍照れ屋よ?いくら妻でも褒めちぎったりしないわよ。

 

・・・・・・だなんて、口には出さずに心で愚痴りながら、土壇場でメノリに習った「突然の御呼ばれも安心♪派手すぎないナチュラルなパーティメイク」っていうのを急いでやってたら、またカオルが背後に立っていたわけ。

鏡越しにちょっと睨みつけながら、

 

「なぁに?厚化粧じゃないでしょ?美人じゃない私は、ちょっとは作らなくちゃ!」

「なんだ?珍しく拗ねてるな。」

「拗ねてないもん!」

 

うっ・・・・でも、改めて鏡見ると、頬膨らませて・・・・・ブス!!

せっかくのグロスがずれちゃった!

 

「ハワードが言ってたなぁ・・・・・・。『カオルが本気になれば、女優だってモデルだって超ナイスバディな美人を選り取りみどりなのにな』って。」

「何なんだ、それは。」

 

ちょっと怒ったように近付いてきて、自然な仕草で髪に触れる。

パーティ仕様に結髪に飾っていたビジュー付きの髪留めが曲がっていたみたいで直してくれた。

 

「・・・・・美人じゃなくても、俺はお前を選んだだろう?」

「・・・・・それって、喜んでいいの?」

「そう思うが。」

「カオルは、もうちょっと女性を気遣う言葉を誰かに習った方がいいわよっ!確かに美人じゃないけど仕方ないもの。私は私だもの!」

「その通り。」

 

髪留めを直していた両手が、スッと首筋に降りてきて。

肩先をほぐすようにうなじを撫でられる。

思わずドキリ、として上目使いで見上げたら。

 

「・・・・・・・だが、今日は確かにきれいだな。」

「何よ、それ~」

「メノリの持論も間違ってないということだ。『キレイに見られたい』女性の永遠の願いってところだな。」

「そう?じゃあ、やっぱり私も毎日こうやってちゃんとメイクした方がいいかしら。」

「俺は今まで通りで構わないが。」

「そうよね、『不快じゃない』ものね~?」

 

もう一度拗ねたようにおどけて言って立ち上がると、予想外にグイ、と頭を引き寄せられて。

瞳・・・・・・ち、近い・・・・・・!

 

「・・・・・・なぁに!そんな近付いてよぉ~く見たって土台は変わらないんだから!」

「お前はお前。素顔だろうと着飾ろうと、ルナはルナだ。」

「そうだけど・・・・・・・」

「つまり」

 

・・・・・・・・・・大人になって。

ベルやシンゴが「キレイになったね、ルナ」って言ってくれた。凄く、嬉しい。

レオンさんは会うたびに「ルナさんってホント、キレイだな~」って言ってくれる。それも凄く、嬉しい。

例えお世辞でも、初対面の人から「キレイな奥さんですね」って言われるのも、やっぱり嬉しい。

 

でも、私に言わせれば、メノリはとっても高貴な女王様的な美人だな~て思うし、シャアラはキュートな美人だな、って思う。

ハワードと共演する女優さんはため息付くくらい美人だし、カオルのお母様だって粋な美人だな~って思う。

 

女性が男性をカッコイイ!って思うのもそうだけど、美人の定義も感覚も人それぞれ。

結局はその人が、どう感じるかってことよね。

 

でも、そう思われたい女性のパワーはやっぱり凄くて、私も一応(パワーは弱いかもしれないけど)その一人、ってことを実感しちゃったわ。

 

「・・・・・・・・・つまり、他人がどう思おうと、俺にとってはお前は宇宙一だってことだな。」

「えっ・・・・・・・・え!?もう、今更遅いんだからっ!・・・・・・・・・あっ!キスはダメっ!」

「そこまで怒ることないだろう!」

「違うわよっ!唇、グロス付けてるの。結婚式の二の舞になっちゃうわよ?『あんな恥ずかしい思い二度としたくない』って言ってたじゃない。」

 

その瞬間を思い出したように、一瞬赤くなって、パッと離れたカオル。

でも、私・・・・・・・そんな照れたような彼、見てると。

 

「・・・・・・ま、いっか。仕事は終わったのよね。」

「え?・・・・・・・・いや、せっかく付けたのにキスしたら塗り直し・・・・・・」

「それくらい、何でもないわ!」

 

今度は私が背伸びして、彼の頬を引き寄せた。

あなたが言ってくれる、『私は私』・・・・・・・・・最高の言葉!

 

私だって、もちろん。

『あなたはあなた』・・・・・・カオル、あなたがイケメンでもブサイクでも、私はきっとあなたに恋をしていたわ!

 

いつだって、あなたが最高!!!

 

 

END

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eriy

 

最近のルナの日記は全て背後からカオルが盗み見しています。

 

友人と、「この人、イケメン~!」と話していたところで、ふと考えた。イケメンの定義とは?

美人も然り。目が大きい・・・・・鼻が高い・・・・色々条件を言えば出るけど、やっぱその人の好みよね。

とある雑誌によると、美人や美男の顔の作りの基本は「左右対称であること」だそ~な。どんなに目が大きくて鼻が高くても、左右非対称だと見た人に感覚的に不快感を与えるらしい。

そんなもん、ホントに神の仕業です。

 

いつだったかも言いましたが、実は管理人は鯖女子3人の中で一番の正統派美人はメノリだと思うのです。長い睫毛に切れ長の瞳!美しい!

ルナはよく見ると美人!ってタイプ。性格が良すぎるのでプラスアルファで見ちゃいますよね。

シャアラは美人というよりカワイイタイプ。

カオルはなんせ、ずっとルナしか見てなかった人ですので、彼女が美人とかカワイイとかの感覚はなく「ルナじゃなくちゃダメな人」。今回、メノリが美人とかほざいてますが、つまりのところ一般論としての感想を述べているだけのようです。もしかしたら、メノリのことも美人女優達も畑のイモにしか見えてないのかも?

 

 


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