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蒼い碧なユニコーン

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たんぽぽのお酒  Dandelion Wine

2007年08月19日 | 萩尾望都&ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリの 『たんぽぽのお酒』 を図書館で借りて読みました。

これは児童文学になるのかな。
でもどちらかというと、むかし子供だった人達のための本だと思う。

少年の夏の日々。 6月、7月、8月のお話。
今見たら、借り始めは6月の夏至の日。返したのは8月の立秋直前。 なかなか読むヒマが無かったので、期間延長して6週間ほど手元にあったのです。^^;  おかげで本の内容がリアルタイムな感じで読めました。

返却は、郵便受けみたいになってる夜間窓口に。
大通り沿いなのに、少し奥まったそこは別世界のようにひっそり…。 どうせなら立秋前夜の深夜12時に返しに来ればよかったナ、と思いました。 怖いけど、なんだかそういうのがピッタリな本なのです。

そしてちょっと面白い事も。

ある日、テレビで 「アビ」 という鳥の話をしていました。他の事をしていたんだけど、そんな鳥の名は初めて聞くなあと思って、ちょっと気に留まりました。その同じ日、「たんぽぽ…」を読んでいたら、なんと、「阿比」 が出て来た! もちろん鳥の名としてです。 今日、生まれて初めて聞いた名前だったのに! しかも何日もかけて読んでいたのに、まさにテレビで聞いたその日に読んだ部分に出てくるなんて…

 シンクロニシティ !!

…そういうのが凄く似合う本だったのです。
なのでちょっと書き留めておきたくなりました。

ちょっとした事を、感受性によって特別なものに感じる力。 それを持っている「少年」時代への郷愁 が、この本のテーマじゃないかなと思います。

そのあとテレビで見たカップヌードルCMアニメ 「Freedom」。
"バイソンの群れの疾走" が、やっぱりシンクロニシティだった…。 いやこれはもしかしたら作者が実際ブラッドベリから影響受けてるのかもしれないけど。  SFの原点ともいえる作家ですからね。