
東寺 【教王護国寺】 講堂
京都市南区九条町
講堂は、官寺だった東寺を賜った空海が825年 天長2年、寺域の中心地に造営をはじめました。
空海は、真言密教の教えの入口としての講堂を位置付けし、講堂を中心にすることで、本尊 大日如来を宇宙の中心ととらえました。
講堂内部は大日如来を中心に阿弥陀、不空成就、阿閦(あしゅく)、宝生の五智如来。
金剛、金剛宝、金剛業、金剛法、金剛波羅密多の五大菩薩。
不動、金剛夜叉、降三世、大威徳、軍茶利の五明王寺。
広目天、増長天、多聞天、持国天、の四天王そして梵天、帝釈天の合計 二十一もの仏像で立体曼陀羅を表現し、空海の真言密教の浄土の世界を再現しています。
これらは全て国宝、重要文化財となっています。
2000年の修復工事の際に、須弥壇の基礎部分から当時の護摩焚き跡と思われる焼け跡が発見されました。
これは、講堂の基礎が出来上がり、空海が地鎮を願いをかけて行ったと思われます。