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日本歴史紀行

現代語訳 徳川実紀 29  初陣、松平元康 1


松平元康 騎馬像
愛知県岡崎市康生町 岡崎公園



弘治三年の暮れ、元信君は今川のお館殿に目通りし、改名を願い出られた。

元信の信の字が尾張の織田信長に通じておるのではないか。と御曹司の氏真らから度々嗜められることから、踏み切られた。

新たな名は、〜松平蔵人元康〜。
勇名を馳せた祖父、清康にあやかった名である。

翌、弘治四年に改元、新元号が永禄となった。
お館殿は、織田方に寝返った東三河 寺部城の鈴木重辰を討伐せよと、元康殿に出陣を命じられた。

御年十七歳での初陣である。
元康君は古参の三河衆を率いて岡崎を出陣し、矢作川沿いの寺部城を見定めた。

〜支城があるであろう。〜
陣中に戻った元康君は、老臣たちに枝葉のごとく支城をひとつずつ潰してから本城を攻めるべきと説いた。

〜まずは枝葉のごとく支城を潰して後詰めの憂いを断ち、次いで根本を断つ〜

陣中の老臣たちは、
〜我ら長年の武者も、初陣の折にこんな深謀遠慮は出来るはずもなし。ゆくゆくは頼もしき名将なり〜

と、大いに盛り上がった。





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