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日本歴史紀行

歴史紀行 動物編 7 - 2 日本初の盲導犬チャンピィ 2


乙女と盲導犬の像
東京都港区新橋駅西口広場




日本で最初に育成された盲導犬チャンピィ。


盲導犬の育成は、ドイツで生まれ、訓練された犬により、視覚に障害のある人の目となって支える方法です。

視覚障害のある人にとって盲導犬は、生活には欠かせないパートナーですが、その育成に関するノウハウは日本では皆無でした。



盲導犬チャンピィを生み出す一人の男性


1948年、昭和23年。
終戦から3年、日本は徐々に戦後復興が進められ、東京も焼け野原から姿を変えつつありました。


東京、練馬区で結核に犯されながらも、犬好きだったことから犬の訓練に生活の糧を見い出した男性がいました。

塩屋賢一さんという20代のこの人は、戦後、生活に無くてはならないラジオ技師として働いてましたが、会社は倒産、自らは結核の病に犯されてしまい、会社務めも難しい病状の中、大好きな犬の訓練なら、自分でも出来ると、考えました。

東京には、占領軍の幹部、兵士たちが街に溢れ、彼らや戦後成金などが犬を飼う姿が増えました。

彼らの飼うセントバーナードやシェパードといった犬を訓練、躾を施しました。

大好きな犬に関われる一方、金持ちの道楽に対する虚しさが消えない中で、塩屋さんはある日、犬の専門誌に盲導犬の記事を見かけます。

記事には活躍する盲導犬の姿が詳しく紹介されていました。
 
目の見えない人の生活を支え、無くてはならない存在となっている盲導犬。

日本には盲導犬という言葉すら聞かれない時代です。


この当時、復興が進む中で、目の見えない人が交通事故に遭うニュースが増えていることもあり、塩屋さんは盲導犬を育ててみたいと考えました。


人の役に立つ犬を育ててみたい。
塩屋さんは、愛犬のアスターで行動を開始します。


3に続きます。




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