日々雑感  ~ 青亀恵一

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高齢者の万引増加

2006-09-01 09:31:54 | 社会
高齢者の万引増加


最近のワイドショー等の番組の特集で
万引きを扱ったものを見たが、
高齢者の万引きが増えている実態を映し出していた。

都市部だけの現象かと思えばそうでもない。
地元鳥取県での状況が新聞に載っていた。

(新聞記事より)
鳥取県警の統計によると、
ことし1-7月の万引による摘発者数は392人。

万引の摘発者のうち、年代別にまとめたところ、
65歳以上が約29%に上り、
14~19歳の約23%を上回った。

県警地域安全対策室は「高齢者の割合が増えたと実感している」と話す。

万引の被害届け件数が県全体のほぼ半数を占める米子署管内でも
摘発者のうち、高齢者の比率は約27%と際立っている。

今年5月から、窃盗罪に50万円以下の罰金刑が新設された。
これまでは10年以下の懲役しかなく、万引では起訴されないケースもあったが、県警長は「万引は軽く考えられがちだが、重罪。きちんと対応する」と言い切る。
「つい魔が差した」では済まされない。(以上)

万引といえば「少年」の犯罪と連想されがちだが、
すでに、全世代に蔓延している。

特に、少年の場合は、「度胸試し」的側面も否定できないが、
高齢者に増えているとは驚いた。

それも、生活が苦しいからか万引きしたかと思えば、
そうでない場合も多い。

数千円の買い物をしながら、香辛料や調味料などの安価なものを
数百円分万引きする事例も見た。

お金は持っているのである。

テレビ番組で見た事例では、
「初めてです」と初犯を強調するが、
手馴れた手順から見れば、初犯ではない高齢者も多い。

見つかった場合には、「弁償すればいいだろ」
と居直る場合もある。

昨今、少年による凶悪犯罪が多発しているが、
社会背景の中には、
このようにモラルの低下が社会を覆い尽くしてはいないかと
危惧する。

飲酒運転への社会認識も然り。
「事故さえ起こさなければ、・・・・」
「少しぐらいなら・・・」
「酔っていないから、・・・」

自己を中心とした社会認識が、
「ちょっとぐらいなら・・・・」
「ひとに分からなければ・・・・」
「やっているのが、自分ひとりでないから・・・」
というようなこじつけを逃げ道にし、
ますますモラル・意識の低下につながっているのではないか。

日本は、宗教教育がほとんどない。
その中で、社会的存在としての日本人を形作るものは、
自律できる自己意識しかないと考えるが・・・・


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