日々雑感  ~ 青亀恵一

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介護心中が身近に ?

2006-08-31 09:38:33 | 福祉
介護心中が身近に ?

新聞等の報道によると
29日、鳥取県岩美町宇治の介護老人福祉施設「岩井あすなろ」で、
入所者の後藤秀さん(66)が腹を刺されて死亡しているのを、
施設の職員が見つけた。
面会に来ていた夫(62)も腹と首にけがをして
施設敷地内で倒れているのを職員が発見。

調べによると、夫は午前7時半ごろに面会に来て
ベッドに寝ていた秀さんの胸を刺した後、
敷地内の別棟の機械室付注で自分の腹などを刺して
自殺を図ったものとみられる。


関係者は「仲のよいおしどり夫婦だったので、なぜだろうという気持ち」と驚きを隠せない。
夫は毎日のように面会に訪れていて職員などとも仲良くしていたが、
秀さんの病気について心配していたといい、
同署は夫が将来を悲観して心中を図った可能性があると見て調べている。
(地元新聞記事より)

介護心中に関しては、以前にもブログで意見を述べたが、
今後、ますます発生が心配される事案である。

介護心中
http://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/70c598cf908a1150efa4ea835bab7313

「仲のよいおしどり夫婦だったので、なぜだろうという気持ち」と言うコメントがあるが、
「仲のよいおしどり夫婦」だったからこそ、
無理心中という形になってしまったのではないかと思う。

悲しい結末を超える、互いを思いやる気持と
やりきれない思いが交錯し、
そのような行動へと向かわせたのかもしれない。

それは正しい判断ではないが、
しっかりサポートしてこなかった社会の一員として、
われわれは、それを非難できるだろうか。

政治の役目は国民の生命財産を守ることを旨とすると思う。

ところが、今の政治は、全般的に財政支出の削減を意図した、
各種の社会福祉のサービス低下と、
地域社会で弱者をサポートしようという掛け声とは裏腹に、
実態としては、ノーマライゼーション社会の実現は遅々として進まない中、
弱者の自立支援という名を借りて、
その弱者が自立できる社会システムを構築しないままの
名ばかりの自立支援策がまかり通っている。

その背後には、弱者切捨ての無意識の意図が働いていないか ?
今、リハビリの保険適用の日数制限が障がい者や
医療現場で問題になりつつある。

経済的弱者が社会弱者になり、
経済的弱者が教育弱者になり、
経済的弱者がいろいろな弱者に直結している。

政治の役目は、「何か」
勝ち馬に乗ることに奔走している政治家に
そのようなことを期待できるのかなと
不安のよぎるニュースが多い。

ハンカチ王子のアメリカ遠征ニュースがワイドショーを賑わしているが、
そのような不安感からの逃避・慰安の匂いもしないではない。


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