だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

夢の形

2009年07月08日 00時59分59秒 | 小説が好き
 本が好きだ。

 たまらなく本が好きだ

 なのだが、実を云うと、どう好きなのか、上手く説明できないでいた。

 いや、ある程度説明はできるのだが、それが正しいのかどうか自信がない。

 僕はどう好きなのか?

 今日その答のひとつと出会った。

 それは『銀河乞食軍団』という古い小説。知ってはいたが、読んだ事のないその小説が、つい最近復刊された。

 ただの復刊ではなく、何冊かをまとめた合本として。

 僕が食いついたのは鶴田謙二先生の美麗な表紙ではなく、その大きさ。

 ごめん、紙のサイズが何度教えられても覚えられないから詳しくは説明できないけど、とりあえず、『ジャンプ』よりはでかい。

 気分的には百科事典サイズ。

 見た瞬間に心が震えた。

 まさしく、僕の欲しい本そのものだったから。

 僕はこういう本が欲しかった。

 とにかく版のでかい本。

 そしてそこには、いろんなワクワクやドキドキが沢山つまっていて、寝食を忘れて没頭するの。

 一枚一枚大きなページを丁寧にめくって。

 時にはめくる手が震えたりして。

 作者の生み出した幻想世界にたっぷり酔いしれる。

 それが好きだ!!

 『銀河乞食軍団』はまさにそんな僕の理想をかなえてくれるだろう本。

 だって作者はスペース・オペラについてこう語っているんだよ。

『そもそも、”俺も体験したい、私も仲間に入りたいわ……”という反応を読者に誘発させる事こそ、スペース・オペラの本質とも言うべき大切な要件なのである』

 本が好き。

 たまらなく本が好き。

 僕もそういう本が書きたい。

 今日、目指す夢の形のひとつに出会った。

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