今年もまた、浅田弘幸先生が表紙を書く、中原中也の詩集が発売された。去年と同じ内容で、表紙カバーだけが違うもの。
僕はどちらの先生も好きだけど、こういう商法が嫌いなので、あまり応援する気にはなれない。というか、浅田先生はもういっそ中也の画集を作ればいいと思う。中也の作品世界を絵で表現するという画集。それならば、1万以上出してもおしくないのに。浅田先生と中也のコラボはそれだけの価値があると僕は思 . . . 本文を読む
大好きなアーティストが、漫画家デビューを果たした。
本業がさっぱりだと言うのになにやってんの? とも思うが、確か三十路を過ぎている彼が、今更ながらに新たな扉を開いたことに感動している。
僕は好きでいまの環境に治まっているが、夢がないわけではない。やりたいことがないわけではない。
諦めきれない想いを、疲れたとか、眠いだとかいう言葉で押さえつけてきたけれど、それでもやっぱ、と想う。
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過去のブログ記事を読み返していて、面白い記事に目が止まった。
2008年の9月に、夢枕獏先生の『魔獣狩り』が終わるらしい、と書いている。
遅くとも、1年か2年の間に、である。
あれから、もうじき二年が経つ。
『魔獣狩り』はホントに年内中に完結するのだろうか?
結果が楽しみだ。 . . . 本文を読む
いまはもうなくなってしまったけど、近くの図書館に『フィリップ・マーロウより孤独』という本が置いてあった。
手に取ったことはないので、内容はよくわからないけれど、それでもずっと気になっていた。
フィリップ・マーロウといえば、ハードボイルド史に名を残す、超有名な私立探偵だ。以前書いたと思うけど、僕が一番好きなタイトルである『長いお別れ』の主人公でもある。
当時は名しか知らなかったけど、それ . . . 本文を読む
面白い! 面白い! 面白い!
桂木希先生の『支配せよ、と世界中は言った』が最高に面白い!!
僕は基本的に賞レースに興味はないから、この本を手に取ったのも、これが何回目かの横溝正史賞を受賞したからではなく、タイトルに惹かれて。あとは解説がとても上手で、あれで読んでみたいと思う人はかなりいたはず。
かくいう僕もそのひとり。
綾辻行人先生が『序盤の吸引力は圧倒的』と評したとおりの冒頭で . . . 本文を読む
『ちょんまげぷりん』という小説の評価がとても高い。あちこちで絶賛され、今度は映画にもなるという。
僕も新聞広告を観たときから、もの凄く気になっていた。
そして今日、本屋に並ぶその本を見た瞬間に、『おおっ!!』と感嘆の声を上げ、たまらずに手に取ってしまった。
正直買おうかとも思ったけど、さすがにそれはグッと堪えた。
いくら表紙が僕の敬愛する上條淳士先生が描いているとはいえ、中身に惹 . . . 本文を読む
『魔界都市ブルース』の新刊が出ました。
ありがたいことに。
嬉しいことに。
めでたいことに。
表紙は末弥純先生です。
挿絵も、末弥純先生です。
やったーーーーーーーー!!!!!!!
ああ、もう、みんな観た? あの美しい絵を。
蒼々と輝く月と、
はかなげな黒衣のマンサーチャーと、
キュートな《イカれ帽子屋》を。
今年は良い年だ。
こんな幸せな年は近年 . . . 本文を読む
去年の年末は、まぁ、毎度のことだけどゴタゴタしていて、自分でもどんな本を買ったのかよく覚えていない状況だった。
だから隙を見て行った本屋で、初回に眺めた本を、次回で買ったかどうか思い出せず困惑した、なんてことも多かった。
菊地秀行先生の『いつわりシャドー』もそのひとつで、絶対買っていないと思ったけど、無理して買うこともないかな、購入を見送った小説。
それがこの間部屋から出てきたから驚 . . . 本文を読む