goo blog サービス終了のお知らせ 

だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

続・汚れちまった悲しみに

2010年08月01日 02時10分46秒 | 小説が好き
 今年もまた、浅田弘幸先生が表紙を書く、中原中也の詩集が発売された。去年と同じ内容で、表紙カバーだけが違うもの。  僕はどちらの先生も好きだけど、こういう商法が嫌いなので、あまり応援する気にはなれない。というか、浅田先生はもういっそ中也の画集を作ればいいと思う。中也の作品世界を絵で表現するという画集。それならば、1万以上出してもおしくないのに。浅田先生と中也のコラボはそれだけの価値があると僕は思 . . . 本文を読む

羽ばたけ!!

2010年07月06日 01時06分47秒 | 小説が好き
 大好きなアーティストが、漫画家デビューを果たした。  本業がさっぱりだと言うのになにやってんの? とも思うが、確か三十路を過ぎている彼が、今更ながらに新たな扉を開いたことに感動している。  僕は好きでいまの環境に治まっているが、夢がないわけではない。やりたいことがないわけではない。  諦めきれない想いを、疲れたとか、眠いだとかいう言葉で押さえつけてきたけれど、それでもやっぱ、と想う。   . . . 本文を読む

続・終わるらしい

2010年05月24日 23時33分56秒 | 小説が好き
 過去のブログ記事を読み返していて、面白い記事に目が止まった。  2008年の9月に、夢枕獏先生の『魔獣狩り』が終わるらしい、と書いている。  遅くとも、1年か2年の間に、である。  あれから、もうじき二年が経つ。  『魔獣狩り』はホントに年内中に完結するのだろうか?  結果が楽しみだ。 . . . 本文を読む

ハリー・ボッシュより孤独

2010年04月16日 01時28分56秒 | 小説が好き
 いまはもうなくなってしまったけど、近くの図書館に『フィリップ・マーロウより孤独』という本が置いてあった。  手に取ったことはないので、内容はよくわからないけれど、それでもずっと気になっていた。  フィリップ・マーロウといえば、ハードボイルド史に名を残す、超有名な私立探偵だ。以前書いたと思うけど、僕が一番好きなタイトルである『長いお別れ』の主人公でもある。  当時は名しか知らなかったけど、それ . . . 本文を読む

支配せよ、と世界樹は言った

2010年03月08日 22時32分13秒 | 小説が好き
 面白い! 面白い! 面白い!  桂木希先生の『支配せよ、と世界中は言った』が最高に面白い!!  僕は基本的に賞レースに興味はないから、この本を手に取ったのも、これが何回目かの横溝正史賞を受賞したからではなく、タイトルに惹かれて。あとは解説がとても上手で、あれで読んでみたいと思う人はかなりいたはず。  かくいう僕もそのひとり。  綾辻行人先生が『序盤の吸引力は圧倒的』と評したとおりの冒頭で . . . 本文を読む

ちょんまげぷりん

2010年02月21日 01時16分05秒 | 小説が好き
 『ちょんまげぷりん』という小説の評価がとても高い。あちこちで絶賛され、今度は映画にもなるという。  僕も新聞広告を観たときから、もの凄く気になっていた。  そして今日、本屋に並ぶその本を見た瞬間に、『おおっ!!』と感嘆の声を上げ、たまらずに手に取ってしまった。  正直買おうかとも思ったけど、さすがにそれはグッと堪えた。  いくら表紙が僕の敬愛する上條淳士先生が描いているとはいえ、中身に惹 . . . 本文を読む

本当に美しいもの

2010年02月13日 00時53分00秒 | 小説が好き
 『魔界都市ブルース』の新刊が出ました。  ありがたいことに。  嬉しいことに。  めでたいことに。  表紙は末弥純先生です。  挿絵も、末弥純先生です。  やったーーーーーーーー!!!!!!!  ああ、もう、みんな観た? あの美しい絵を。  蒼々と輝く月と、  はかなげな黒衣のマンサーチャーと、  キュートな《イカれ帽子屋》を。  今年は良い年だ。  こんな幸せな年は近年 . . . 本文を読む

いつわりシャドー

2010年02月07日 01時04分37秒 | 小説が好き
 去年の年末は、まぁ、毎度のことだけどゴタゴタしていて、自分でもどんな本を買ったのかよく覚えていない状況だった。  だから隙を見て行った本屋で、初回に眺めた本を、次回で買ったかどうか思い出せず困惑した、なんてことも多かった。  菊地秀行先生の『いつわりシャドー』もそのひとつで、絶対買っていないと思ったけど、無理して買うこともないかな、購入を見送った小説。  それがこの間部屋から出てきたから驚 . . . 本文を読む