月に一度は小説を更新していこう。
ブログを始める時に密かに決めたこのルールが、守れなくなって数ヶ月が経ちます。
今回、ようやくオリジナル小説を載せることが出来ました。
未熟な内容かもしれませんが、忌憚ない意見を聞かせてくれると嬉しいです。どんな言葉も、僕を前進させる力となります。
作品に関しての自分の考え等は、後日機会があったら載せるかもしれません。
とりあえずいまは、十一月の頭に誓 . . . 本文を読む
「んで、ムッシュ。お前はまだヘタレのままなのか?」
昼休みである。学校の食堂は腹を空かした生徒達であふれ、喧騒もかなりのものだった。
その一角で、芳人はリッチにカツカレーを頬張り、俺は慎ましくきつねうどんをすすりながら向かい合っていた。
なにげなく繰り出された芳人の不意打ちに、俺は油揚げを吹き出しそうになる。むせ返りながらも必死で堪え、涙目で悪友を睨みつける。
油断していた。朝会ったときに . . . 本文を読む
いまが二十一世紀なのは知っている。ITって言葉だって知ってるさ。だがな、こういうのは色気が大事なんだよ。艶っぽさというか、ロマンといってもいいや。だから俺はメールなんか送らない。
「でも……」
せっかく説明してやったというのに、芳人は釈然としていない。
「ラヴレター、だろ?」
「ラブレターだ」
胸を張って答える。好きな女性に告白するんだ。他にないだろう。
「ださっ」
「ださってなんだ!」
. . . 本文を読む
ネットでお世話になっているイトウさんに振られたので、最近の執筆報告をしてみたりして。
最近も書いています。そりゃあ、もう、書きまくっています。秋は意外に新人賞の締め切りが多いので、そのどれかに送れたらな、と思って一生懸命かいています。
ちなみに、数日前は現在書いている長編が規定枚数を超えると判断したので、シャイプアップに励んでいました。筆が乗るのはいいですが、調子に乗ってしまうのは困りもの . . . 本文を読む
ハァ……ハァ……。
息が苦しい。最近運動なんかしていなかったから、走るのが辛い。
全力でここまで逃げてきたが、安心するのはまだ早い。奴らはとびっきりしつこいのだ。
今年の一月にこのねぐらを確保し、一年ぐらいは大丈夫かと思ったが、そう上手くはいかなかった。
悔やむものの時すでに遅しだ。
再び姿をくらまそう。
どこに逃げる……。
そうだ! ひとまず彼のところに身を隠そう。
ひと . . . 本文を読む
今回の蛇足は『零のアリア』について。
この作品は元になる『森宮カルテット』シリーズの登場人物を、それぞれのエピソードで紹介しよう、という考えから書いたものです。
先にメインストーリー(まだ書いていませんが)ありきの作品なので、きちんと説明されていない事柄が多く、その点ではいくつもの指摘を頂きました。シリーズとはいえ単独で楽しめる作品を心がけたので、この点は大いに反省しています。
さらにご指 . . . 本文を読む
基本的に、自分の作品についてあれこれ語るのはどうかと思っていますが、わりとしている人も多いですし、来るべき日に備えてこの辺で試しておこうと思います。
今回語るのは、昨日載せた『聖夜に捧げる死闘』についてです。
この作品は『ライトノベル作法研究所』のクリスマス企画として書きました。企画のテーマは「砂糖菓子のように甘く」「女の子が最後幸せになる」でした。
このテーマに則って以前載せた『白い夜 . . . 本文を読む