ナツメさん

このブログには、暗い話題は載せないというルールが私の中にはあります。
たとえ嫌なことがあっても自分が後で笑い飛ばせるものになっていたら書いてます。
そうではないものは、せっかくココに来て読んでくださっている皆様を暗い気分にさせてしまうのが嫌なのであえて書いていません。
でも今回だけは特別ということで書かせていただきます。


元宝塚花組トップスターの大浦みずきさんが土曜日の朝、逝去されました。
まだ５３歳だったとのこと。


私が初めて宝塚を観たいと思ったとき、ちょうど宝塚大劇場では花組公演『ベルサイユのばら　フェルゼン編』の直前でした。
当然チケットは取れるはずもなく、私が初めてナツメさんの舞台を観たのはその半年後の『秋・・・冬への前奏曲』『ザ・ショーケース』でした。
それから数作、ナツメさんの現役時代を観られたことは本当によかったと思います。
『ザ・フラッシュ！』の『ダンシング・オン・ザ・ベニーグッドマン』や『サテン・ドール』はすごく好きな場面。
卒業されてからは、退団後一作目のミュージカル『ザ・シンギング』（平成６年）と２００７年の『ダンシング・クレイジー』の２本のみしか観ていません。
もっと観ておくんだった・・・。
もっともっと、ナツメさんが踊る姿を見ておくんだった。
他の人とはどこか違う手の位置、角度、脚の動きの優美さ。
同じ振りでも、例え周りに何人スターさんがいても、必ず目はナツメさんを追ってしまう。


ナツメさんがトップ時代は私は他のスターさんのファンでした。
でもなんか好きなんです。ダンスが綺麗なのは勿論なんですが、下級生たちがこぞってナツメさんに憧れる姿を目にしてきているので、きっと人間的にも尊敬できる人なんだろうなと思います。
雑誌やテレビで垣間見えた素の飾らないナツメさんも舞台と違った魅力を感じました。
ナツメさんが書く文章も好きでした。
昨夜、訃報を知ったときにはかなりショックを受けました。
今日も若干ひきずっております。


長々と書いてしまいましたが・・・
ナツメさん、あなたの踊る姿を見ることができて幸せでした。
ご冥福を心からお祈りいたします。