いつか本屋さんでみつけた、
「フランスで出会ったママのお菓子」という、
料理研究家の藤野真紀子さんが書かれた本。
ご本人が実際にフランスのママたちに会いにいき、それぞれの家庭で作られている慣れ親しんだお菓子を紹介しているレシピ本です。
購入して以来、だいじに愛読しています。
そこからの抜粋。
「ほとんどのママが、粉はふるわないままで使ったり、また生地が分離してしまってもまったく気にかけるふうでもなく、気楽にさっさっと作ってしまう」
「私たちはとかく、お菓子づくりをかまえて考えがちですが、もっと楽しく肩の力を抜いて作ればいい」
「ママが作るお菓子が素敵なのは、不特定多数の人に向けてではなく、かけがえのない家族のためだけに作られるというところ」
飾らない素朴なお菓子。
やっぱり手作りのものは、込められる気持ちがちがいます。
さて、今回はこの本のなかの後半にある、藤野真紀子さんご自身の家庭のお菓子というレシピをみながらケーキを作ってみました。
ちょっぴりアレンジしてあります。


アーモンドプードル 150g
上白糖 130g
塩 少々
卵 3個
薄力粉 60g
無塩バター(溶かし) 60g
ラム酒 大さじ1
バナナ 1本
くるみ(から焼き) 50g


1 ボウルにアーモンドプードル、上白糖、塩をふるいにかけて入れる。
2 溶きほぐした卵を少しずつ加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
3 薄力粉をふるって一気に加え混ぜる。
4 溶かしバターをゴムベラに伝わせながら回し入れ、ラム酒を加え混ぜる。
5 小さめの一口大に切ったバナナとくるみを少し残して混ぜる。
6 型紙を敷いた型に流し入れ、残りのバナナをくるみを表面に飾り、焼成。
170℃で約30分。
7 あら熱をとって型からはずし、冷ます。
ボウルひとつで作れる、とってもかんたんなケーキ。
ベーキングパウダーをいれるとふっくらした仕上がりになります。
丸型でなくパウンド型で焼いて、うすくスライスして食べるのもいいかも・・・
アーモンドプードル(アーモンドを砕いて粉末にしたもの)を使っているので、焼いてから1~2日たってもしっとりとしています。
こういう、ざっくりほおばれるお菓子が好きです。